兵庫県立ピッコロ劇団は8月7日、尼崎市南塚口町3のピッコロシアターでの公演で視覚障害者向けの音声ガイドサービスを行う。専用機器を通じ、舞台上の風景や登場人物の動き、表情などを解説する。昨年に続き2回目の取り組みで、全国的にも珍しいという。
視覚に障害があっても演劇を楽しみたい-。こんな要望に応え、昨年、障害者差別解消法施行を前に、初めて公演で「音声ガイドサービス」を導入した。
音声ガイドはいわば状況放送で、希望者は専用の受信機のイヤホンを付け観劇する。舞台上のセットの様子、俳優たちが着ている衣装や照明、表情なども解説され、セリフだけではなく幅広く臨場感たっぷりに舞台を楽しめる。
今年の演目は、ファミリー向けの「オズのオジさんやーい」。童話作家、別役実さんが「オズの魔法使い」を題材にして同劇団のために書き下ろした。歌って踊って笑いありのファンタジーだ。
音声ガイド付き公演は8月7日午前11時開演。事前に申し込みが必要。一般2500円、中学生以下1500円。一般と中学生以下のセット券は3500円。
同劇団TEL06・6426・1940
「オズのオジさんやーい」のチラシ
2016/7/27 神戸新聞NEXT