ゴエモンのつぶやき

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障害者礼賛は感動ポルノ?『24時間テレビ』と『バリバラ』に期待するもの|プチ鹿島の余計な下世話!

2016年09月01日 04時12分53秒 | 障害者の自立

 統合失調症・そんな状況の中、出演オファーをしてくれた番組があった。

「バリバラ」

 NHK Eテレで放送している障がい者のための情報バラエティ番組。身体障がい、精神障がい。感動や美談で、障がいをコーティングするのではなく、障がいと障がい者を、世にあるもの、社会に生きる者としてありのままに伝えていく。常にテーマを投げかけ、共に考えようとしていく。バリバラには、スタッフや出演者の情熱が、笑いと共に注がれていた。

『相方は、統合失調症』より(松本キック著・幻冬舎)

 統合失調症だと分かれば、芸人として笑えなくなるという声もあったが、漫才コンビ「松本ハウス」のハウス加賀谷さんは、初めてテレビで統合失調症であること公表した。今の自分を受け入れ、新しい自分に価値を見出すことでコンビとして「新しい章」に入ったと松本キックは書く。現在は全国から講演会にも呼ばれ、漫才あり、経験談ありの"笑い合える"内容は引っ張りだこの状態となっている。

 松本ハウスを「蘇生」した「バリバラ」。8月28日の生放送が話題である。内容は以下。

《「なぜ世の中には、感動・頑張る障害者像があふれるのか?」その謎を徹底検証!スタジオでは「障害者を描くのに感動は必須か?」「チャリティー以外の番組に障害者が出演する方法は?」などのテーマを大討論!》(番組HP)

 裏では「24時間テレビ 愛は地球を救う」が放送されていた。「バリバラ」は、障害者コメディアン、ステラ・ヤングの「感動ポルノ」という言葉を紹介した。頑張る障害者をことさら強調する番組作りについて。

《「自分らの人生は最悪だけど、下には下がいる。彼らよりはマシだと思うでしょう。私たちはこれを「感動ポルノ」と名付けました。》

 障害者は、健常者に勇気や感動を与えるための道具になっていると指摘した。この当事者の言葉、ハッとした。以前からモヤモヤしていた、あるフレーズのことも思い出したからだ。

 それは「被害者や被害者の遺族の気持ちを考えろ」という言葉だ。何か事件が起きたとき、加害者の人権や加害者の家族を配慮する声が出ると、よく叫ばれるフレーズである。

 でも私は常々思ってしまう。被害者や、被害者の遺族の気持ちを考えろと声高に言う人は「本当に」当事者の気持ちを想像してるのだろうかと。

 もしかしたら当事者の気持ちを勝手に代弁してるだけで、自分が気持ちよくなっているだけかもしれない。当事者抜きの正義の暴走。それはただのなりすましである。「感動ポルノ」という指摘にも同じような構図を感じた。

 私は24時間テレビの善意も大切だしエライと考える。しかしあまりに当事者以外がうっとりしていると「当事者の気持ちを勝手に代弁してるだけで、自分が気持ちよくなっているだけかもしれない」とも思う。そんなことを考えさせてくれたバリバラは面白かった。

 ただ今後気を付けなければいけないのは、"「バリバラ」が正義で「24時間テレビ」が偽善"というわかりやすい区分けだ。両者のどちらかで勝者を決めるのではなく、両者は共存すればいいのだと思う。毎年同じ時間帯に放送し、お互いを補完しあえばいい。

 たとえば「バリバラ」では、鈴木おさむ氏が「ココが変だよ健常者‼人気芸人VS障害者100人!」という企画を提案した。障害者を扱う番組が「ふつう」になるために。

 これを「24時間テレビ」が取り入れる。相互に出演者も行き来する。そうすれば感動ポルノの成分は徐々に薄まる。「バリバラ攻めてる!」という感想が多かったが、私は決して攻めていないと思う。ふつうを提案しているだけだ。

 来年も「24時間テレビ」と共演する「バリバラ」が楽しみだ。

2016/08/30    インフォシーク


雇用主らに虐待受けた障害者が倍増  15年度厚労省調査

2016年09月01日 04時00分05秒 | 障害者の自立

 厚生労働省は27日、2015年度「使用者による障害者虐待等の状況」を発表した。それによると、虐待の通報・届け出のあったのは1325事業所(前年度比34.5%増)、対象になった障害者は1926人(同50.9%増)。このうち、労働局などの調査の結果、虐待が認められたのは507事業所(同69.6%増)、対象の障害者は970人(同約2倍)と大幅に増えた。

 虐待をした使用者は519人で、事業主が450人、所属上司が48人など。被害者の障害別(重複)では知的障害者が553人、身体障害者が209人、精神障害者が202人などとなっている。

虐待内容の内訳(重複)は賃金不払いなどの経済的虐待が855人、心理的虐待が75人、身体的虐待が73人など。知的障害者に対する賃金不払いなどが493人で最も多かった。

 悪質事例としては、生活関連サービス業のパート勤務だった知的障害者が、仕事がうまくいかないと事業主にモップの柄で頭を叩かれたりした。製造業のパート勤務の知的障害者の時給が最低賃金を約300円下回っていた、などを挙げている。

 障害者雇用促進法の改正で、企業の障害者雇用義務が強化され、障害者の雇用が増えているものの、それと同時に虐待などのトラブルも増えている実態が明らかになった。同調査は障害者虐待防止法に基づいて、毎年調査、公表している。


伴走、ガイドで支える喜び リオ・パラ出場の2人

2016年09月01日 03時48分36秒 | 障害者の自立

 リオデジャネイロ・パラリンピックが、9月8日(日本時間)に開幕する。兵庫からは、ゆかりの16選手以外に、陸上、トライアスロンで目の不自由な選手を導く伴走者とガイドが出場する。支える喜びを胸に、一心同体でひのき舞台に臨む。(段 貴則)

■「山田選手の頑張り刺激に」 視覚障害トライアスロン・尼崎の西山さん

 新採用のトライアスロンで、尼崎市のジム勤務の西山優(ゆう)さん(20)は、視覚障害女子に出場する山田敦子選手(42)=同市在住、アルケア=のガイドを務める。

 福島県郡山市出身。高校でトライアスロンを始め、強豪・東京女子体育短大へ。2年生の昨秋、コーチを介してガイドを探していた山田選手と出会った。豊富な体力やバイクに強いことが評価され、今春から本格的にサポートする。

 距離は五輪の半分でスイム0・75キロ、バイク20キロ、ラン5キロ。スイムは互いの太ももをひもでつなぎ、クロール。息継ぎのタイミングを山田選手に合わせつつ、残りの距離や方向を教える。「息切れなど自分の疲れは見せない。選手が不安に感じるから」と気遣う。

 バイクでは、2人乗り自転車の前のシートから山田選手へ曲がり角のたびに声を掛け、息を合わせて左右へ体重移動する。下り坂では、2人分の体重が掛かる自転車のスピードは時速60キロにも達するという。

 すぐそばで山田選手が戦う姿に、「私も頑張らなきゃ」と刺激を受ける。「ゴールすると自分のレースじゃないのに涙が出る」という達成感が原動力。入賞を目指し、「山田さんが練習の成果を出し切れるよう支えたい」と31日、リオへと旅立つ。(藤村有希子)

■「ぜひメダルを狙って」 視覚障害マラソン・神戸の溝渕さん

 神戸市灘区の会社員溝渕学さん(56)は、女子で今大会から採用された視覚障害者マラソンに伴走者として挑む。ペアを組むのは、61歳の弱視ランナー西島美保子選手=福井市。すでに20回近く伴走し、息はぴったり。「西島さんが安心して走りに専念できるようにするだけ。ぜひメダルを手にして」と大舞台を楽しみにしている。

 「運動不足の解消に」と大学時代から趣味で走り始めた溝渕さん。就職した松下電工(現パナソニック)は駅伝が盛んなこともあり、走る魅力にのめり込んだ。

 伴走者に興味を持ったのは2001年。全国を走り継ぎ、阪神・淡路大震災時の支援に感謝を伝える「届け!希望の灯(あか)り 全国へ」のランナーを務めた際、社内に伴走ボランティアがいることを知った。「普通のランナーでも役に立てることがうれしい」と始めた。

 西島選手と初めて組んだのは、06年の大阪国際女子マラソン。14年の女子視覚障害者マラソンの国際大会で銅メダルに輝いた。「闘志を表に出さず控えめだが、内に秘めた負けん気の強さをひしひしと感じる」と西島選手を評する。

 リオでは前半20キロを担当し、別の伴走者に代わる。「勝負の後半に備え、いかに前半をリラックスして走ってもらうか。必要最低限の声かけで伴走しながら、しっかりリズムをつくりたい」と意気込んでいる。

メダル獲得を目指し練習を積む溝渕学さん(左)と西島美保子選手

「長良川パラトライアスロン」で息を合わせてバイクをこぐ西山優さん(左)と山田敦子選手

時計2016/8/31   神戸新聞NEXT


重い精神障害児の入院費無料 福岡市、10月施行目指す

2016年09月01日 03時45分55秒 | 障害者の自立

 福岡市が30日発表した、市議会9月定例会に提案する53議案のうち、条例改正2議案は障害者福祉の充実や、街のにぎわいづくりにつながる内容だ。人事案件を除く議案は9月9日の初日に提案され、最終日の20日に採決される。

 「重度障がい者医療費助成条例の一部改正案」は、3~15歳の重い精神障害児が精神病床に入院する場合、市が自己負担分を全額賄うもの。10月1日の施行を目指している。

 市によると、これまで身体と知的の障害者は3歳から入院費を助成してきたが、精神障害者は「施設ではなく地域で見守る」などとする国の方針から、助成の対象外だったという。その一方で市は10月から、健常児の通院医療費助成について、「未就学児まで」から「小学6年まで」に対象を広げることを決めており、精神障害児との不均衡を解消するために助成することにした。市が把握する限りでは、対象児は数人という。

 「旅館業法施行条例の一部改正案」は、民家を有料の宿泊場所として活用する「民泊」の推進を目標とする。国が旅館業法施行令などを一部改正し、「簡易宿所」の許可を取りやすくしたのに伴い、小規模施設が営業許可を受けやすくする措置だ。市ではアイドルグループのコンサートや大型イベントの開催時に市内のホテルが満室になる状態が頻発しており、民泊が受け皿の一部になることを期待している。

 具体的には、現行条例で設置を義務付けているフロントについて、鍵の受け渡しと宿泊者確認をする名簿を置くスペースが確保できれば簡易宿所として認める。また、10人以下が泊まる客室について、実際の宿泊人数にかかわらず、一律「33平方メートル以上」としてきたが、1人当たりの面積を「3・3平方メートル」と細かく規定し、より狭い部屋でも客室として利用できるように要件を緩和する。施行日は12月1日の予定。

=2016/08/31付 西日本新聞朝刊=


点訳者養成へ初講習会 10月から静岡福祉大、点字絵本拡充

2016年09月01日 03時37分00秒 | 障害者の自立

 焼津市本中根の静岡福祉大は2016年度、障害者向け図書や福祉への理解を深める資料を集めた「バリアフリー文庫」の点字絵本の拡充に向け、点訳者の養成に乗り出す。10月にサポーター養成講習会を同大で初めて開催し、地域で文庫を支える体制づくりを進める。
 講習会は、障害者向けの図書製作などに取り組むNPO法人藤枝光文庫(藤枝市)との共催。同法人の石神利之理事長が点字の基礎知識を指導し、点字器を使った訓練を行う。全講習受講後、同法人が実施する点訳者の初級認定試験も受けることができる。
 同文庫は15年1月に開設され、全国から集めた点字絵本や布絵本など約千冊を蔵書する。点字絵本は「1冊仕上げるのに数カ月を要する」(同図書館)ため、地域で点訳ができる人材を育てる。
 点訳者養成講習会は、10月から来年2月まで全18回。定員は10人程度で、参加無料。18歳以上の県内在住・在勤者を対象にする。申し込み後、面談した上で受講可否を決める。問い合わせは同大付属図書館<電054(623)7452>へ。

10月に点訳者養成講座を初めて開催する静岡福祉大の「バリアフリー文庫」

2016/8/31   @S[アットエス] by 静岡新聞