リオデジャネイロ・パラリンピックの視察で現地を訪れているスポーツ庁の鈴木大地長官は15日、障害のある子どもたちを支援するリオデジャネイロ市郊外の「障害者センター」を訪問し、スポーツを通じた日本の国際貢献事業「スポーツ・フォー・トゥモロー」の一環として、20着の柔道着とボッチャの用具一式を寄贈した。
鈴木長官はさまざまな障害のある子どもたちが柔道や新体操、ボッチャなどスポーツを通じてリハビリや身体能力の向上を図る取り組みを見学。市内に6カ所ある支援施設では健常者の子どもたちも受け入れ、障害者との垣根をなくす取り組みが積極的に始まっていることも紹介された。
開催国ブラジルはリオ・パラリンピックで地元選手がメダルを量産し、活気づいている。4年後の東京大会へ向け、鈴木長官は「参考になることが多く、有意義な時間を過ごせた。こうした支援施設がリオ・パラリンピックで活躍する選手発掘の場にもなっている。障害者スポーツの育成システムや環境整備を含めて検討課題としたい」と述べた。(共同)
リオデジャネイロ市郊外の「障害者センター」を訪問したスポーツ庁の鈴木長官(左)
9月16日 NHK