ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「措置入院」診断医師へ助言の第三者機関を設置へ

2016年09月28日 03時38分04秒 | 障害者の自立

 兵庫県は、精神障害者に対する措置入院の解除の時期や治療方針について、診断する医師に助言する第三者機関を設置する方針を固めた。相模原市の障害者施設殺傷事件を受けた取り組みで、県によると都道府県では初めて。井戸敏三知事は26日の定例の記者会見で「年内にも発足させたい」と話した。

  措置入院は、都道府県知事や政令市長が行う際には2人以上の精神保健指定医の診断が必要だが、解除は指定医1人の判断で可能。ただ、患者によっては障害の診断が難しい場合もあり、7月26日に相模原市の「津久井やまゆり園」で起きた事件について厚労省は今月14日の中間報告で、治療に外部の専門医の意見を聞く必要性などを指摘していた。

 第三者機関には、指定医が個別の患者のケースについて相談できる専門医らをそろえる予定で、県は「指定医が課題を一人で抱え込まないように支援したい」としている。

 また、井戸知事は、県が全国に先駆けて実施している、措置入院の退院後に患者を訪問支援するチームを、県内全域で導入する方針も明らかにした。これまでは政令市の神戸市や保健所が別にある姫路市などは対象外だった。

毎日新聞   2016年9月26日


「ポジティブ・スイッチ」 〜リオで披露された障害のあるパフォーマーによるダンス。出演者の視点〜

2016年09月28日 03時25分25秒 | 障害者の自立

9月18日、リオパラリンピック閉会式の「フラッグハンドオーバーセレモニー(大会旗授与式)」の演出で「ポジティブ・スイッチ」をテーマに、義足や車椅子、視覚障害、ダウン症など多様なパフォーマーとアカンパニストのコラボレーションによるダンスが披露された。
障害のあるダンサー9名、非障害のダンサー10名(うちアカンパニスト4名)の合計19名により、障害のあるなしに関わらず、交わることでポジティブが連鎖し、人を、社会を変えていく様子を表現。2020東京パラリンピックの街を連想させる8分間のダンス・パフォーマンスだった。

9月19日(月)、リオパラリンピック閉幕の翌日。コパカバーナに滞在するパフォーミングアーティストのかんばらけんた氏を訪ねた。前日のセレモニーで車椅子のパフォーマンスを見せてくれた。

素晴らしいパフォーマンスでした

かんばら「雨が降っていて、車椅子が滑るなかベストなパフォーマンスができたわけではないですが、終わった後、アメージング!など口々に言ってもらえて、うまくいったのかなと思いました。日本人でパラリンピックの閉会式を観たことがある人は少ないと思いますが、今回は中継で多くの方が見てくれる。パラリンピックというスポーツの祭典で、アート・パフォーマンスをすることが、これまで障害者に関心のなかった人々にも届くものになればという意識で演じました」

このチームはいつ結成され、どのように練習してきたのですか?

かんばら「出演の決まったのは、7月の中旬。国内での練習は、静岡に泊りがけなどで5日ぐらい。山梨は日帰り、新宿での個別練習などが数日間ありました。リオのステージを想定する広い練習場所がなかったため、遠出をしての練習が多かったです。リオでは、広い場所を借りて3日間。マラカナンスタジアムでも短時間ですが、2日間は練習できました。2日前に振り付けが変わったり、ギリギリまで調整しながら本番を迎えました」

工夫された点はありますか?

かんばら「様々な障害のある人による感動を煽るのではなく、『いかにかっこよくみせるが』大事でした。それで感動してもらう。時間がない中でしたが、自分たちで考えた振り付けを組み入れていただいたりもしました」

キャストの障害のあるパフォーマーはどのように集められたのですが?

かんばら「フォーマンスなどを手がけている団体SLOW LABEL(スローレーベル)の代表の栗栖良依さんにもキャスティング協力を仰ぎ、多方面から今回にふさわしいパフォーマーを集めたと聞いています。国内で活動されている有名な障害者パフォーマーに声を掛けていきましたが、スケジュールや治安の問題などで候補者を集めるのに苦労したそうです」

現在日本に障害のあるパフォーマーはたくさんいるのですか?

かんばら「とても少ないです。パフォーマーの候補者を挙げるのも苦労するくらい。これまで障害を持ってパフォーマンスに取り組んできた人たちの持っている力を集めることになりました」

かんばらさんご自身はどのようにパフォーミング・アートの世界にたどり着いたのですか?

かんばら「私もまだアーティストとしてパフォーマンスの世界に入って1年くらい、プロのダンサーではなく、平日はシステムエンジニアをやっています。子供の頃から水泳をやっていました。車椅子陸上も、実は、花岡伸和選手などの手ほどきを受けて始めたこともありますが、背骨が曲がっている側彎の障害もあるため、なかなか良い記録がでませんでした。競技スポーツは肌に合わなかったようで、スローレーベルのパフォーマンス専用車椅子に乗ってみたくてダンスを始めました。どうせやるなら2020東京パラリンピックのセレモニーになったらいいなと思っていたところ、リオに来ることになっていました!」

多様な障害のある人がパフォーマンスを成功させるのに必要なものは何ですか?

かんばら「出演者の他に、『アカンパニスト=障害がある人が舞台上でうまくパフォーマンスできるよう、サポートする健常者のダンサー』がいます。
アカンパニストは、一緒にダンスし、ダウン症であれば立ち位置まで連れて行ったり、車椅子の方であれば下りスロープを滑らないように後ろから支えたりする役割がある。障害者とパフォーマンスをして、その障害の必要なサポートを理解している経験が必要ですが、スローレーベルで活動していた人に声がかかりました。

アクセスコーディネーターに関しては、パラリンピックの競技者にも必要な存在だと思います。ダンスパフォーマンスだけでなく、あらゆる障害のある人の活動全般に必要なサポートを手配します。専門家でなくても障害の特性を理解していることが必要になります。
アカンパニスト、アクセスコーディネーターがいたので、わずか3ヶ月の中で無事役割を終えることができたと思います」

今後、リオに出演した皆さんは今後どうするのでしょうか?

かんばら「今回のメンバーは解散となります。スローレーベルの活動は2017年2月の公演に向けて、豊洲にできるランニングスタジオで練習が続けられそうです。閉会式で一緒に出演した車椅子ダンサーの天方真帆さんも所属している「Integrated Dance Company 響-Kyo」でも2017年2月に公演があるので、そちらも練習を頑張ります。
今は車椅子に乗ってダンスができる環境が少なく、2020を機会にこれから増えていかなければと思います。
リオが始まる前までは東京五輪・パラリンピックに否定的な人もいたが、閉会式での東京チームのパフォーマンスを見て、みんなの気持ちが2020に向けて一つになったと思います。パラリンピックには、スポーツとパフォーミング・アートの接点、体の可能性というか、そういうものがあって、共に多くの人に障害者の可能性を伝えていけると思います」   (ありがとうございました)

Author: 横浜生まれ、横浜育ち。NPO法人パラフォト代表。長野パラリンピック・アルペンスキーの選手に出合い、かっこよさに憧れてファンとなる。2000年シドニー大会で写真配信プロジェクト実施。ウエブサイト「Paraphoto」を立ち上げ、競技活動や環境・周辺事情に注目して、写真家やフリージャーナリストと共に国内外のパラスポーツを取材。2009年アジアユースパラゲームズ東京でオフィシャルメディアチーム。2011年東日本大震災を機に写真を撮り始める。2012年より毎年横浜で開催されているITUパラトライアスロン世界選手権大会を地元市民メディアとともに取材。地域でのパラスポーツ振興にも取り組む。障害のある人が当たり前に地域でスポーツを楽しめる「パラスポーツの街づくり」を目指し、積極的に取り組んでいる。

リオパラリンピック閉会式・大会旗授与式のアトラクションで披露されたパフォーマンス

2016年9月27日   パラフォト


「リオパラ」後に思う=小国綾子

2016年09月28日 03時21分02秒 | 障害者の自立

 リオデジャネイロ・パラリンピックが終わった。「パラリンピック 10倍楽しむ方法」という記事(8日東京本社版夕刊)を書いた時、記事に盛り込めず心残りだった話を、ここに書いておきたい。

  2020年の東京開催に向けた課題として、選手発掘の必要性がよく叫ばれる。しかし、日本福祉大の藤田紀昭教授(スポーツ社会学)は、「パラリンピックのために有望な選手を発掘するだけではなく、障害を持った若者たちに障害者スポーツと出合える機会を広く保障するという発想が大切だ」と強調し、二つの提案をしている。一つは大学の体育教員養成課程で障害者スポーツ関連の単位を必修化すること。「障害を持つ中高生がスポーツをあきらめてしまう前に、体育教員が障害者スポーツへの案内役を果たしてくれれば」と。もう一つは病院。「リハビリに携わる理学療法士や作業療法士が養成校で障害者スポーツについてもっと学べるようにすれば、スポーツ好きの患者により適切なサポートができるはず」と期待する。
 
 単に、メダルの色や数のための提案ではない。藤田さんは「障害のためにスポーツをあきらめかけている人にスポーツを楽しめるんだという希望を与えることは、金メダリストを育てるのと同じくらい価値のあること」と語る。「パラリンピックはトップアスリートが『より高く、速く、強く』と競い合う場であると同時に、あらゆる人がスポーツを楽しめるという人間の可能性の素晴らしさを伝える場でもあるからです」

 藤田さんの提案が実現し、トップ選手を応援する一方で、障害者スポーツの裾野も豊かに広がる、そんな社会になればいいなと思う。

毎日新聞   2016年9月27日 


知的障害の女子高生に性的暴行、バス運転手3人に懲役刑

2016年09月28日 03時16分46秒 | 障害者の自立

 大法院(日本の最高裁判所に相当)第2部(チョ・ヒデ裁判長)は26日、知的障害がある女子高生に対し性的暴行を加えたとして起訴されたバス運転手のH被告(66)、N被告(62)、C被告(50)に対する上告審で、それぞれ懲役4年、同3年、同2年とした二審判決を支持する判決を下した。また、女子高生に性的暴行を加えようとし、未遂に終わったJ被告(45)に対しては、懲役2年、執行猶予3年を言い渡した。

  H被告ら3人は2012年から昨年にかけ、自分たちが運行している市内バスに乗って通学していた知的障害3級の女子高生に対し、数回にわたって性的暴行を加えようとしたとして起訴された。3被告は、知能指数(IQ)が62の知的障害者である女子高生が、小遣いや食べ物を与えれば信じてついてくるという点を悪用し、犯行に及んでいたことが分かった。一方、J被告は2013年、自宅でこの女子高生に性的暴行を加えようとしたが、未遂に終わった。

2016年9月27日    朝鮮日報


全国下回る支援学校卒業生の就職率 改善へ協議

2016年09月28日 03時05分57秒 | 障害者の自立

 特別支援学校卒業生の就労を促進する「特別支援学校キャリア教育・就職支援研究協議会」が26日、兵庫県西宮市田近野町、県立阪神特別支援学校で開かれた。企業関係者や保護者、教員ら約130人が参加し、意見交換した。

 県教育委員会によると、2015年3月に県内の特別支援学校を卒業した生徒の就職率は18・3%。全国平均の28・8%を大きく下回る。県は特別支援学校就職支援推進会議を設置し、授業改善に取り組むとともに、同協議会で実例発表や課題の協議を重ねる。

 協議会では専門家や企業関係者、教員を交えたパネル討議があった。県教委の担当者が、来年度創設する県特別支援学校認定資格となる「喫茶サービス」「ビルクリーニング」の検定について説明した。

 議論中、兵庫ビルメンテナンス協会の鈴木光理事は「中小企業の中にも、障害者の採用意欲はある。検定に関する情報などを積極的に発信してほしい」と注文を付けた。

県特別支援学校認定資格について意見を交わしたパネリスト=県立阪神特別支援学校

2016/9/26  神戸新聞NEXT