中田原の社会福祉法人エルム福祉会が運営する障害児(者)支援施設「スマイル」は、利用者の余暇を充実させようと毎月第4土曜日に旧蜂巣小体育館でスポーツ・レクリエーション(スポレク)を行っている。障害者スポーツの専門家の協力を得て、障害の重さなどに関係なく楽しめるプログラムを整えている。活動を地域に広げるため来年度以降、利用者以外の参加受け入れを目指す。
辻元(つじもと)るみ子(こ)施設長(63)によると施設の利用登録者は現在、児童60人、成人14人で障害の種類、重さはさまざま。利用者は家では閉じこもりがちという。
同施設は余暇の過ごし方として誰もができるスポレクを企画。同福祉会が本年度、市から旧蜂巣小を無償貸与され適地が確保できたため7月に活動を始めた。
指導は、辻元さんの旧知で県障がい者スポーツ指導者協議会の君島紀子(きみしまのりこ)那須ブロック長(51)=那須塩原市下永田6丁目=らが担当。6人対6人で対戦する卓球バレーやフライングディスクなどさまざまな競技を基にプログラムを作る。
3回目の24日は利用者31人が参加。卓球バレーを体験した目の不自由な横山明雄(よこやまあきお)さん(24)=那須塩原市石林=は「音でボールの動きが分かるので簡単にプレーできた。楽しかった」と笑顔で話した。