ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

読字障害児にデジタル教材 文字色変え目で追いやすく

2016年09月02日 03時27分57秒 | 障害者の自立

 大阪教育大(柏原市)の金森裕治教授(特別支援教育)は、「読み」に困難のある読字障害の小学生を対象に、デジタル教材を使い、文字の色を変えて目立たせる「ハイライト機能」で読む部分を示した場合の効果を検証する。文字を適切に追えるよう眼球運動を支援。「よりスムーズに読める教材作りにつながれば」と意欲を示している。

 読字障害は、脳機能の障害が原因とされる発達障害の一つ。文部科学省は、小中学生の2・4%に「読み書き」に著しい困難がある可能性を示している。障害者差別解消法で、障害があっても分かりやすい教材作りが求められる中、教育現場で普及が掲げられるデジタル教材の活用に着目した。

 読字障害で読みが困難な原因の一つに眼球がうまく動いていない点が指摘されており、ハイライト機能で読む部分を明示。文字を追いやすくする。

 検証は、文字の色を変える部分を句読点ごとや文節ごとに分けるなど、複数の組み合わせを比較して実施。障害のあるグループとないグループのそれぞれでも行い、効果を実証していく。

 今回の研究は、明治安田こころの健康財団が2016年度研究助成に選定。8月29日に中央区の明治安田生命保険大阪本部で目録の贈呈式を開いた。

 林道彦部長は「研究に努め1年後に結実してほしい」とエール。金森教授は「読みに困難のある児童がよりスムーズに問題の内容を把握して解けるよう支援していければ」と抱負を語っていた。

2016年9月1日   大阪日日新聞


読字障害児にデジタル教材 文字色変え目で追いやすく

2016年09月02日 03時27分57秒 | 障害者の自立

 大阪教育大(柏原市)の金森裕治教授(特別支援教育)は、「読み」に困難のある読字障害の小学生を対象に、デジタル教材を使い、文字の色を変えて目立たせる「ハイライト機能」で読む部分を示した場合の効果を検証する。文字を適切に追えるよう眼球運動を支援。「よりスムーズに読める教材作りにつながれば」と意欲を示している。

 読字障害は、脳機能の障害が原因とされる発達障害の一つ。文部科学省は、小中学生の2・4%に「読み書き」に著しい困難がある可能性を示している。障害者差別解消法で、障害があっても分かりやすい教材作りが求められる中、教育現場で普及が掲げられるデジタル教材の活用に着目した。

 読字障害で読みが困難な原因の一つに眼球がうまく動いていない点が指摘されており、ハイライト機能で読む部分を明示。文字を追いやすくする。

 検証は、文字の色を変える部分を句読点ごとや文節ごとに分けるなど、複数の組み合わせを比較して実施。障害のあるグループとないグループのそれぞれでも行い、効果を実証していく。

 今回の研究は、明治安田こころの健康財団が2016年度研究助成に選定。8月29日に中央区の明治安田生命保険大阪本部で目録の贈呈式を開いた。

 林道彦部長は「研究に努め1年後に結実してほしい」とエール。金森教授は「読みに困難のある児童がよりスムーズに問題の内容を把握して解けるよう支援していければ」と抱負を語っていた。

2016年9月1日   大阪日日新聞


社会福祉法人風土記<14>青垣園 下 3年計画の職員研修で意識改革へ

2016年09月02日 03時13分21秒 | 障害者の自立

救護施設のピロティでくつろぐ利用者

救護施設のピロティでくつろぐ利用者

 「民間でできることは民間で」。この十数年、福祉の世界で叫ばれてきたスローガンだ。株式会社までサービス競争に参入、社会福祉法人に対する風当たりは強まっている。

 「私たちの仕事は公益事業だが、地域のニーズに本当に応えてきただろうか。措置から契約へと考え方が移りつつある競争の時代に、職員の資質・能力を上げなければ、地域の信頼を得られないのではないか」

 と、奈良県大和高田市の社会福祉法人「青垣園」の松岡文男理事長(63)。このため一昨年秋の就任以来、年間約300万円をかけ、3年計画で職員研修に力を注いできた。心身に障害を持つ利用者の自立へつながる人材養成と支援体制の確立である。

 その研修プランを担当する浅川惠美子・業務課人事管理主任(48)は管理栄養士として4年前、法人へ。産業カウンセラーの資格も持つ。大学を終えて食品会社に勤めたあと、総合病院で糖尿病患者の専門的な療養にかかわった。その縁でデンマークへ短期留学。障害者福祉について知ったことが今回の仕事のベースにある。そのあと何度か往復、帰国後、放送大学で心理学を修めた。

研修「ハード」の声も

 大学の研究者に教えを乞いながらプログラム作成に1年の準備を要した。大学教授、精神科医、介護食や衛生用品の会社員、障害者(自閉症)施設管理者ら園内外の講師をリストアップし、2014年2月スタート。新人、中堅、リーダー、管理職など階層別研修も並行して実施、多い人で年15回を数えた。忙しい仕事の合い間の〝勉強〟に「きつい」と本音も漏れた。

  こうした施設内研修は全国的にはよくある。ただ、全員参加型で総合的な取り組みとなると、そうたくさんは見ない。浅川主任へ質問をぶつけた。

 

利用者のため、社会のため

 

浅川惠美子主任
浅川惠美子主任

  −研修前の園の空気は?

  「全体的に向上心の弱さを感じました。昔から続けている方法でよいという雰囲気。一方、やはりそれじゃダメだという葛藤も。しかし出口が見つからないイライラ感が職員の間にはありました。それに、いくぶん閉鎖的でした」

  −進めるにつき心した点は?

  「1年目(2014年)は職業倫理や個人情報保護などじっくり理念を、2年目に入る前後から支援の実務(吐物処理、虐待防止、口腔ケア、介護食、ICFと生活支援技術、感染対策など)をやりました。

  3年目の今年は自閉症、統合失調症といった病態、人事評価制度などへ広げた。1、2年目は仕事のやりくりで現場スタッフは大変でした。この間も外部研修へ職員をずっと派遣し、その成果を施設内研修などで報告してもらっています。昨年は全社協や県社協、鳥取県であったミュージックケアなど85件で人を送りました」

  −変化は?

  「利用者の意思を確かめるための声掛けでも『それは違うよ、こうだと思う』と助言しあうシーンが出てきた。小グループで話し合う姿もあります。自らの成長は自分のため、利用者のため、そして社会のためという感覚が芽生えるとよいのですが」

  −川崎市の有料老人ホームで3人が転落死した。

  「優しさだけで支援できる時代は終わっています。ケアに関する教育や技術が不可欠。ホームの管理者はどうしていたのか。個人の責任の問題ではありません」

  −こちらでは?

  「研修開始後ですが、新人職員には1年前後、先輩のプリセプター(指導員)をつけるようにしました」

 アセスメントをきっちり

  −デンマーク福祉との違いは?

  「デンマークでは誕生後すぐ一人ひとりにソーシャルワーカーが付く。何か問題があれば、その分野のソーシャルワーカーがやはり付きます。障害や疾患名にとらわれることなく当事者の能力を十分アセスメント(評価)し、『何を望んでいるか』を聞き取って対処法を決める。障害者の人生はむろん、親の人生も大事という発想。かかわり方のセンスが違う。私たちはこれまでのやり方を見直し、意識改革が求められています」

  浅川主任はそう話した。

  「利用者や地域と一体になった施設づくり」(松岡理事長)は緒に着いたばかりだ。

2016年0901    福祉新聞編集部


盲導犬にできること、できないこと「飼い主のことを考えて行動するわけではない」

2016年09月02日 03時05分18秒 | 障害者の自立

 東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で盲導犬を連れた男性がホームから転落し、電車に轢かれて亡くなった事故から2週間がたった。犬は何をしていたのか、といぶかしがる声もある。盲導犬にも、できることと、できないことがある。

「盲導犬は万能ではありません。迷うこともあるし、間違えることもあります。優秀な犬を連れているのだから余計なお節介をしないほうがいいと思い込んでいるとしたら、それは誤解です」

 全日本視覚障害者協議会で代表理事を務める田中章治さん(70)はそう話す。

 先天性弱視だった田中さんは20代で失明した。約40年前から盲導犬と出歩く。

「名前を忘れることはありません。1頭目の名前はコルナス、その次はカスタニア、デリス、ジョエル、そして現在のパートナーが5頭目のニコラスです。一緒に電車に乗ると、いろんな方が“私も犬を飼っているんですよ”などと話しかけてくれます。新宿や池袋など混雑する駅の構内では10分以上かけて案内してくれる。うれしいことです」

 と田中さんは言う。

 盲導犬にできないことは何か。日本盲導犬協会の神奈川訓練センターを訪ねた。

 中庭では訓練士研修生がやさしい表情で犬と向き合っていた。同協会理事で訓練事業本部長の多和田悟さん(63)が「犬よりも前に出ないように」などと指導していた。

 多和田さんは、映画・テレビドラマ化された、盲導犬クイール号を訓練したことで知られる。映画版では多和田さん役を俳優・椎名桔平が演じ、クイール号がパートナーを組む視覚障害者と心を通わせていく実話は感動を呼んだ。

障害物を回避するが、歩行ルートを決めるのはユーザー

「盲導犬クイール」の訓練士だった、日本盲導犬協会の多和田悟さん

 まずは、盲導犬にできることを知りたい。

「盲導犬ユーザー(視覚障害者)にカド、段差、障害物を教えます。カドとは選択すべき複数の進路がある交差点のこと。左側に脇道があるときは体をクイッと左にひねって教えます。一本道では90度のカーブでも黙って通過します。選択すべきほかの道がありませんから」(多和田さん)

 盲導犬は道路交通法や身体障害者補助犬法で規定されていて、仕事をするときは「ハーネス」という白い胴輪をつける。体をひねるとユーザーが持つハンドルに動きが伝わり、ハーネスが少し左に動いて止まると左側にカドがあるとわかるという。少し上に動いて止まると上りの階段か段差がある。障害物も回避する。

「障害物には動く人も含まれます。犬がくぐれても人がくぐれない高さに伸びている木の枝や、水たまりもよけて歩きます」(多和田さん)

 一方、カーナビのような道案内はできない。

「2本目のカドを左に曲がって……などと歩行ルートを決めるのはユーザーです。犬が教えるのは、駅までのカド、段差、障害物だけ。それをユーザーが正しくつなげば駅に着きます」

犬も失敗するというのは大前提

障害物のベンチをよけて歩行する訓練

 訓練を見学すると、犬は歩行ルートの真ん中に置かれた横長のベンチを避けて通った。ただし、ミスをすることも。

「犬も失敗するというのは大前提です。人間だって、ボーッとしていて素通りしちゃうことってありますよね。犬もほかのことを考えていたら、段差などを素通りすることがあります」(多和田さん)

 たまたま通りがかった盲導犬に「かわいい~」などとちょっかいを出してはいけない。集中力を奪わないように。

「信号機のある交差点で犬は止まります。青信号か赤信号かを理解して止まるのではありません。車イスのスロープとして低くなっている約2センチの段差を判断して止まるんです。青信号を判断するのはユーザーです」(多和田さん)

 カッコウなど鳥の鳴き声で知らせる信号機が普及しているが、すべてではない。ユーザーは、進行方向が同じ車の音などで判断するという。

「たとえば、後ろから来た車が左折してきてぶつかりそうだったり、前方から来た右折車とぶつかりそうなとき犬は止まります。『ゴー(進め)』と言われても動きません。指示よりも、この場面は止まるはずだ、という判断を優先させるんです」(多和田さん)

 飲食店では伏せてじっと待つ。ユーザーやよそのテーブルの飲食物に手をのばすことはない。野外BBQで肉を焼いても興味を示さないという。

「勝手に食べ物をあげようとしないでください。盲導犬は排尿・排便まで管理されています。決まった時間に決まった食べ物を決まった量だけ食べる。予定にない食べ物を与えられたらいつ出てくるかわからなくなる」

ホメてほしいから正しい行動をとる

訓練士研修生にホメてもらい大喜びする盲導犬

 取材前は、どんなスパルタ訓練を受けているのだろうかと想像していた。

 多和田さんは「スパルタ訓練なんてしませんよ。そもそも犬を叩くことは100%ありません」と話す。

「調教していたのは昔の話。痛い目に遭いたくなかったら言うことを聞けって。僕は効果がないと考えています。叱りつけても怖がるだけ。間違ったら『ノー』と教え、正しい行動をしたら『グーッド』とホメてあげるんです。笑顔で接するだけでうれしくて尻尾を振ります。またホメてもらいたくて正しい行動をとるようになります」(多和田さん)

 人間がニコーッとしたらいいことがある。これでイヤな思いをしたことはない。そう考えるようになるという。

「盲導犬にとってカドや段差や障害物を探すのは楽しいゲームなんです。犬は将来のことを考えたりしません。今はつらいけど、これを乗り越えたら立派な盲導犬になれるなんて考える犬はいない。つらかったら逃げるだけ。飼い主のことを考えているというよりも、自分が心地いいかどうか。盲導犬に崇高な倫理観を求めてもしょうがありません」

犬ではなく人に声をかけよう

 青山一丁目駅で転落死した会社員(55)を支えてきたワッフル号は、訓練を受けた北海道盲導犬協会に戻った。同協会によると、職員に囲まれて犬舎で暮らしているという。事故前から同協会が呼びかけてきた言葉がある。

「盲導犬を見つめたり、声をかけたり、体やハーネスを触らないでください。でも、視覚障害者の方には声をかけてください」

 犬ではなく人に声をかけよう。前出の多和田さんは「お手伝いしましょうか、と声をかけてほしい。白杖を使う視覚障害者を含め、わずか100メートルでも神経をすり減らさずに歩けたら楽ですから。みなさんが大きなお世話を焼いてくれたらありがたい」と話す。

<まとめ>

◎盲導犬にできること

・進行方向に進む
・交差点で止まる
・動いている人や物、頭上の小枝や水たまりなど障害物をよけて歩く
・建物の入り口やドア、駅改札口、バス停、信号機の押しボタンなどを探す
・道路を横断しようとするとき、車が来ていると「進みなさい」の指示に従わない

×盲導犬にできないこと

・信号機の赤と青を識別する
・明日や将来のことを考えて行動する
・地図を覚えてカーナビのように案内する
・ぶつかったら死ぬかもしれない、ケガをするかもしれないなどと想像する
・知らない人にエサをもらってもガマンする

※日本盲導犬協会や北海道盲導犬協会、盲導犬ユーザーへの取材を基に作成

週刊女性2016年9月13日号   2016/9/1


手話の普及推進へ

2016年09月02日 02時58分51秒 | 障害者の自立

【那覇支社】耳に障害を持つ住民が参加しやすい社会をつくるため、手話の普及を目指す「沖縄県手話施策推進協議会」の第1回会合が31日、那覇市の県庁内で開催された。協議会では、真謝孝沖縄聴覚障害者情報センター施設長を会長に選出したほか、手話の普及を図る県の推進計画について調査と審議を進めることを決めた。

  手話施策推進協議会は、県が4月から施行している沖縄県手話言語条例に基づいて設置されている。委員は、野原龍信沖縄県聴覚障害者協会会長や、又吉安一沖縄県立ろう学校校長など13人で構成する。

 会長に選ばれた真謝氏は、「県の計画に対して委員で意見交換したりアイデアを提供したりして、(耳の聞こえない)皆さんの生活に沿ったものにし、学校教育でも耳の不自由な子どもたちの学習環境の改善につなげたい」とあいさつした。

 沖縄県手話言語条例では、県が市町村と連携して手話通訳者を養成することや、学校教育で手話の普及に努めることを規定している。

2016年9月1日