ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

女子マラソン銀の道下「辛いときは一緒に走ってくれた仲間の顔を思い出した」

2016年09月20日 02時08分03秒 | 障害者の自立

 ◆リオデジャネイロ・パラリンピック ▽女子マラソン(18日)

 リオデジャネイロ・パラリンピックの陸上女子マラソン(視覚障害T12)で、道下美里(39)=三井住友海上=も3時間6分52秒で銀メダルに輝いた。今大会から種目採用された女子で初代女王を狙ったが、優勝のスペイン選手からは約5分離された。「悔しさも残るが、銀メダルはうれしい」と表彰台の達成感に浸った。

 気温約30度に加え、直射日光も厳しい暑熱レース。月間700キロを走り込んでつけたスタミナで、淡々と5キロ22分前後のペースを刻み続けられた。視覚障害者と健常者が一緒に走る福岡市の市民クラブ「大濠公園ブラインドランナーズクラブ」が練習拠点。伴走者が必要な道下には、約10人の協力パートナーがいる。予定を合わせて交代で練習に付き添ってもらい、銀メダルにつながった。「辛いときは一緒に走ってくれた仲間の顔を1人1人思い出したら、1キロがあっという間に感じた。最高の大会になった」と嬉し涙をにじませていた。

女子マラソン(視覚障害)で銀メダルを獲得した道下美里

2016年9月19日    スポーツ報知

 


恐るべし!中国のパラリンピックの政治活用

2016年09月20日 02時02分06秒 | 障害者の自立

群を抜くメダル獲得作戦

 リオデジャネイロ・パラリンピックが間もなく終わります。鋭い時代感覚を持つ友人が「中国のメダルの獲得数は恐るべし。それに比べ日本は見る影もない。この差は一体、何だろう」とのメールを送ってきました。どうも中国には外交的、政治的目的が潜んでいるようです。さらに「日本のメディアはなぜ選手の活躍にしか目がむかないのだろうか」というきつい指摘です。確かにメディアの報道はスポーツ記事に終始していますね。

 パラリンピックを含め、五輪は確かに平和の祭典です。そういう考察だけに終わらず、そこから先を考えることです。「おもてなし」というレベルで喜んで、満足していてはね。

 メールを3度ほどもらい、最初は「中国は金銀銅の合計で172個、日本16個。10倍以上の差をどう考えたらいいのか」でした。パラリンピックまでは関心がなかった私が「うーん」とうなっていると、続報がきて「中国は191個に増えたのに対し、日本は19個、さらに差が開いた」とのことです。

 閉会直前の直近のデータでは、「中国217個、うち金94個。日本は19個、金ゼロ」との知らせです。新聞をひっくり返してみると、その通りなのですね。中国は世界1位で、日本はずっと下のほうです。参考までに付記しますと、2位は英国で中国の半分、3位ウクライナ、4位米国、5位豪などとなっています。

今年だけの成績ではない

 4年前のロンドン大会では、やはり1位は中国で231個、2位ロシア102個(ドーピング問題で今回は出場停止)、3位英120個、4位ウクライナ84個、5位米89個、ずっと下に日16個でした。ということは今年だけの異変ではないのですね。国家としての意図を感じ取る必要がありますね。健常者の五輪では、メダルがほとんどないウクライナが、パラリンピックとなると上位なのはなぜか。メディアはそこにも目をつけるべきです。

 本番のリオ五輪では、メダル獲得数の1位米が121個(金46個)、2位が英67個(金27個)、3位が中で70個(金26個、金が少ないので英より下位)など。ついでに日本は41個(金12個)で6位でした。中国がパラリンピックにいかに力を入れているかが分かります。本番の五輪よりパラリンピックでのメダル数がやたらと多いのは、障害の種類、程度によって、競技種目が区分されており、結果として種目数、出場選手が増えるからです。

 中国はそこを巧妙について、種目ごとに有力選手を育成し、送りこんでいるのかもしれません。今大会の総種目数は528にのぼり、参加国の総出場選手は4300人となりました。日本は132人と、少ない数です。こんなことも影響しているのでしょうか。用具、使用技術も年々、進歩しているので、健常者の記録をしのぐ種目も増えてくるでしょう。陸上100メートルはなんと10秒台です。練習、訓練の努力で記録が伸びる余地は本番の五輪以上かもしれません。

障害者対策との結合が必要

 高所からみた友人の分析を紹介しますと、「中国は総人口に比例して、相対的に障害者の人口が多い。世界最悪の環境汚染や安全管理も影響しているのだろう。国民の不満封じ込めのためにも、パラリンピックで障害者対する支援をアッピールする必要がある。そのことが国家の国際的イメージを改善することにもなる」。そうなのでしょうね。

 中国、欧米には戦争による障害者も多く、障害者スポーツは国家政策と一体なのかもしれません。報奨金、生活支援・補助もきっと手厚いのでしょう。

 日本の場合、障害者スポーツを強化する予算があまりありませんでした。厚労省所管であったため、五輪向けの強化予算がとりにくかったのでしょう。2011年に文科省所管のスポーツ基本法ができて、予算がつくようになったそうです。五輪は文科省の所管ですからね。これから力をいれていくのでしょう。

 メダル獲得数はGDP,人口、国土の広さに比例するそうです。日本のパラリンピックが不振だったのは、国家予算面での支援体制が弱かったし、国の政策目的が甘かった結果でもあるのでしょう。メダリストの報奨金も五輪とパラリンピックでは何倍かの格差ありますね。安倍さん、2020年の五輪に臨みたいなら、五輪の政治学をもっと研究したらどうですか。

「新聞記者OBが書くニュース物語」より転載


いつか共に戦う日を夢見て

2016年09月20日 01時45分53秒 | 障害者の自立

 滞空時間は長く、美しい。注目された男子走り幅跳びT44(片下肢切断)のマルクス・レーム(ドイツ)は8メートル21まで記録を伸ばした。

 パラリンピック記録を塗り替えた大会連覇。しかし、五輪男子走り幅跳びの金メダリスト、ジェフ・ヘンダーソン(米国)の8メートル38には17センチ届かなかった。国際陸上競技連盟(IAAF)関係者は胸をなで下ろしていたかもしれない。

 レームは昨年10月、パラ陸上世界選手権で8メートル40の世界記録を出した。その記録ならばヘンダーソンをうわまわる。五輪出場が許されていたら…そんな思いも去来する。

 レームが記録を伸ばすたび「義足での踏み切りは飛距離に有利に働く」と“反発”が起きた。希望したリオ五輪出場は、自ら「義足に有利性がない」ことを証明しなければならない。専門家の協力を得た証明はしかし、IAAFの判断を覆すまでには至らなかった。

 IAAFは一方で作業部会を設置し、義足の有利性の有無を検証していく。レーム自身も参画の予定で、結果次第では東京への道も開けよう。

 すでにマラソン、今大会の1500メートルなどでは、パラリンピアンがオリンピアンを記録で超えている。義足や車いすの技術革新は、障害者スポーツ新時代を開くに違いない。先頭に立つ「ブレード・ランナー」の挑戦に期待したい。

【パラを語る】いつか共に戦う日を夢見て 

次々と大ジャンプを成功させるドイツ人のREHM Markus。障害者世界記録を保持している

2016.9.19   サンケイスポーツ


ALS(1)患者の願い、国会で訴える

2016年09月20日 01時19分10秒 | 障害者の自立

 5月23日、参議院厚生労働委員会筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者、岡部宏生(おかべひろき)さん(58)が参考人として出席していた。「患者は一日も早く施行されることを望んでいます」。ALS患者が入院する際、認められていなかったヘルパー(介護人)の付き添いを可能にする障害者総合支援法改正案の審議が大詰めを迎えていた。

 ALSは、体を動かすための神経細胞などが徐々に壊れ、自らの意思が伝わらず筋肉が縮み、力が入らなくなる難病。発症から3~5年で自分で呼吸できなくなり、人工呼吸器をつけなければ死に至る。人工呼吸器をつけるときは気管切開が必要で、肉声を失う。

 声を出せないと、コミュニケーションを取るのが難しい。体調を伝えられなければ、生命の危機につながる。そんな状況を聞くため、当初は5月10日の衆院厚労委で、日本ALS協会副会長だった岡部さんに出席依頼があった。

 しかし、直前に出席は取りやめとなった。理由はこうだった。

 「コミュニケーションに時間がかかり、議論が深まらない」

 2006年にALSを発症し、09年に人工呼吸器を装着した岡部さんは「口文字」というコミュニケーションを使う。母音の口の形や目の動きをヘルパーが読み取り、もう一人が一文字ずつメモをとって代読する。委員会はそのやりとりに難色を示した。

 この日は代理出席した協会理事が岡部さんのメッセージを代読した。9時間かけてつくった要望書だった。「福祉に最も理解をしてくれるはずの厚生労働委員会で、障害があることで排除されたことは、深刻なこの国のありさまを示しているのではないでしょうか」

 その後も協会は岡部さんの出席を求め続け、世論の後押しもあり、実現した。5月23日の審議で、岡部さんは「このような生き方もあることを発信することで、様々な障害に思いをはせて頂ければと思っています」と伝えた。

 岡部さんは口文字や事前に用意した答弁を代読してもらい、現状を語った。その2日後、改正法が成立した。「療養環境の改善や向上、治療薬の研究開発が進むことなど課題は山積している。これからが始まりです」

写真・図版 

参院厚労委で参考人として意見陳述する日本ALS協会の岡部宏生さん(中央)=5月23日

 <アピタル:患者を生きる・仲間と歩む>  http://www.asahi.com/apital/special/ikiru/


オープンデータでイノベーション創出へ

2016年09月20日 01時13分05秒 | 障害者の自立

リオ五輪でも

「オープンデータ」という言葉をご存知でしょうか。政府や自治体あるいは特定の企業、業界内にとどまっているデータをインターネット上で公開し、すべての人が利用・再掲載できるようにしようという試みで、世界的な潮流となっています。これにより、防災や観光、交通、サービス関連といったアプリケーションソフトの開発を促し、行政の透明化・効率化、利便性の向上、企業活動・経済の活性化につなげる狙いがあります。

2012年のロンドン五輪・パラリンピックの際にもロンドンの交通局で大々的にオープンデータが採り入れられ、都市の魅力を高めるのに一役買いました。今年のリオデジャネイロ大会でも、公共交通機関などのリアルタイムデータがウェブサイト(data.rio)で公開され、バリアフリーや交通・観光支援などさまざまなアプリの開発につながっているそうです。ちなみに、米国(data.gov)、英国(data.gov.uk)のほか、日本政府(data.go.jp)もオープンデータ情報を公開しています。

2016年9月19日   日刊工業新聞