ゴエモンのつぶやき

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パラリンピック、金メダルなしの意味=4年後へ環境整備を

2016年09月22日 11時28分36秒 | 障害者の自立

 障害者スポーツの祭典、リオデジャネイロ・パラリンピックが18日閉幕した。2020年東京大会を控える日本はメダル獲得数で前回ロンドン大会の16を上回る24と健闘したが、内訳は銀10、銅14。1964年の第2回東京大会に初参加して以降で、初めて金メダルなしに終わった。4年後を控えてメディアやスポンサーが格段に力を入れた今大会。一般の関心が高まった中、競技力向上の課題が浮き彫りになった。
 ◇「レベル上がった」
 大会序盤から雲行きは怪しかった。視覚障害者で争う柔道で、100キロ超級の正木健人(エイベックス)が連覇を逃し銅。「柔道自体のレベルが上がっている」と漏らしていた。車いすテニスでシングルス3連覇を目指した国枝慎吾(ユニクロ)は、肘手術の影響でダブルスの銅のみ。水泳(視覚障害)の木村敬一(東京ガス)は一人で四つのメダルを獲得するも金は逃した。団体競技ではボッチャが銀、車いすラグビーが銅に輝いたが、前回優勝のゴールボール女子、人気面でも期待された車いすバスケットはメダル争いに絡めなかった。
 ◇練習環境で見劣り
 陸上でコーチ兼選手の松永仁志(WORLD-AC)が指摘した。「ロンドン大会までの力を持ってきただけ。東京に向けて、日本全体の底上げはこれから」。強化が停滞している現状は切実だ。
 100以上の金を獲得した中国、ドーピング違反で大会を締め出されたロシアや隣国のウクライナは、国からの強化予算が潤沢だ。米国ではアフガン戦争で障害者となった兵士にスポーツを奨励し、軍の施設まである。国威発揚を目的とした各国と事情は異なるが、日本は障害者に対応できる強化拠点が整備されておらず、見劣りする。ブラジルはリオ大会開催をきっかけに、パラリンピックを目指す選手専用の大規模な練習拠点をサンパウロに新設して将来に備えた。今大会のメダルランキングは8位に入った。
 選手発掘の問題もある。日本は個人単位で行われているのが実態。陸上女子400メートル(切断など)で銅の辻沙絵(日体大)は健常者に交じってのハンドボールから転向した。短期間でメダリストになれたのは、本人の努力とともに、指導者の育成方針が当たったから。競技カテゴリーが細分化しているため、他国の選手層を見極めた重点的な強化はカギを握る。
 ◇アスリート第一で
 「メダル争いが全てではない」との見方は根強い。しかし世界の競技レベルが上がる中、国の障害者スポーツに対する理解度を示す指標になることも確かだ。選手も五輪同様、「見るスポーツ」としての認知度を求める。障害を克服したことへの感動よりも、「アスリートとして見てほしい」との声は多く聞かれる。
 閉会式に出席した小池百合子東京都知事は、アスリートファースト(選手第一主義)の徹底を掲げ、「チケットが取り合いになるくらい盛り上げていきたい」と4年後の抱負を語った。バリアフリーに配慮したインフラ整備の面と合わせ、東京大会に向けた準備が本格化する。

リオデジャネイロ・パラリンピックの視覚障害マラソン女子でゴールする道下美里(右)。伴走した健常者との信頼関係が銀メダルを支えた=18日、リオデジャネイロ 

リオデジャネイロ・パラリンピックの視覚障害マラソン女子でゴールする道下美里(右)。伴走した健常者との信頼関係が銀メダルを支えた

 (時事)(2016/09/21-時事通信


療育手帳、発達障害児への交付過去最多 兵庫

2016年09月22日 11時21分39秒 | 障害者の自立

 兵庫県内5カ所のこども家庭センター(神戸市を除く)による2015年度の発達障害児への療育手帳交付件数が870件に上り、14年度から102件(13%)増えて過去最多になったことが県のまとめで分かった。発達障害への理解が進み、早期療育のために福祉サービスを利用する動きが広がっていることが要因とみられるという。

 県が、中央(明石)、西宮、川西、姫路、豊岡の各こども家庭センターの相談援助活動状況を集計した。

 療育手帳は、知的障害者に発行される障害者手帳。交付を受ければ、一貫した指導相談や援助措置が受けやすくなる。

 県は06年度に発達障害児も交付対象に追加。同年度の交付は240件で、10年間で3・6倍に増えたことになる。県児童課は「保護者が進路の検討などに当たって、通所・入所支援や相談支援などを利用する傾向がある」としている。

 県こども家庭センター5カ所が15年度に受けた相談件数は1万3912件。14年度から1363件(11%)増え、過去10年では最多となった。うち発達障害を含む「知的障害相談」が8287件(前年度比803件増)と6割を占める。発達障害の相談の増加が、全体を押し上げている。

 「児童虐待相談」も、相談や通報意識の高まりなどから、2377件と14年度から531件増えた。このほか、「児童虐待を除く養護相談」1095件▽「性格行動相談」689件-と続いた。

2016/9/21  神戸新聞NEXT


「不戦賛歌」第9生演奏に合わせ 板橋区で障害者の無言劇

2016年09月22日 11時12分27秒 | 障害者の自立

 豊島区南長崎の通所就労施設「みつばちブンブン」に通う障害者らが二十四日、オーケストラの生演奏をバックに、オリジナルの無言劇「不戦賛歌」を上演する。迫力ある全身の動きや表情には、平和への願いが込められる。

 「もっと激しく」。けいこ場で、演出家の三浦弘之さん(66)が声を飛ばす。出演者らは、原爆投下や戦車の映像に合わせ、腕を突き上げ、苦しんでいた。

 無言劇は、心身のこわばりをほぐすイメージトレーニングがはじまり。三浦さんが十九年前から指導。棒立ちだった施設利用者の表情が、少しずつ豊かになる様子を見守ってきた。「障害者など弱者が犠牲になる戦争に反対。観客の心を動かす無言の表現で、障害者への差別意識に風穴を開けたい」と三浦さん。安保法が昨年成立し、今年は相模原市の障害者殺傷事件が発生。思いは切実だ。

 「不戦賛歌」は二〇〇三年に初演され四回目。CD音源だったベートーベンの交響曲第九番全四楽章を今回、東京ニューシティ管弦楽団が演奏する。三年前からオーケストラ演奏を夢見て表現を磨いてきた。

 出演するのは、二十三~六十九歳の障害者二十六人ら約四十人。豊島区の「私たちは心で歌う目で歌う合唱団」ら約百人が「歓喜の歌」を合唱する。

 出演者の一人、佐久間有紀子さん(42)は「最初は緊張していたけど、堂々と演じられるようになった。平和な世の中の大切さを知って」と意気込んでいる。

 会場は板橋区大山東町の区立文化会館。午後四時開演。全席指定三千八百円。問い合わせは社会福祉法人地球郷=電03(3950)2002=へ。 

きのこ雲の映像に合わせ、苦しむ身体表現をする知的障害者ら

2016年9月21日     東京新聞