ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「かわいそうで憐れだ」と見下し、優越感を得ていた自分がいた

2016年09月25日 02時57分50秒 | 障害者の自立

「感動ポルノ」だけじゃない!東大生が気づいた、障害者をめぐるリアルな問題

 先月放送された日本テレビ系列『24時間テレビ〜愛は地球を救う〜』の裏番組としてNHKが放送した『バリバラ』。「バリバラ」では、マスコミが障害者を視聴者の感動をかきたてる素材として扱うことを「感動ポルノ」という言葉で批判。パラリンピックでの選手たちの活躍は、障害の有無関係なく、純粋に感動させられるものだが、ふと、「バリバラ」の放送を思い出しては、障害者と健常者の関係に関して考えずにはいられない。
 どうして私たちは障害者を、どこか遠い存在のように捉えてしまうのだろう。それは東京大学の大部分の学生にとっても同じことらしい。東大生の間では、アフリカの貧困や中東の紛争を考えることには熱心なのに、国内の障害者のことを考える人は、少数。「福祉は自分たちが関わる分野ではない」といった意識もあるのかもしれない。そんな現状を目にした学生たちが「東大で障害者問題をメジャーにしたい」という思いで立ち上げたのが、自由研究ゼミナール「障害者のリアルに迫る」。担当非常勤講師、毎日新聞社論説委員・野沢和弘編著『障害者のリアル×東大生のリアル』(ぶどう社)のなかでは、学生たちが自身の言葉で、障害者たちのリアルな姿と、自身の心の変化に触れている。

 このゼミでは、毎回、障害者本人や障害者問題に関わる人をゲスト講師として招聘、後半には講師と学生が本音でディスカッションを行っている。

「死のうと思ったことはないですか」
「症状が進行する間何度も自殺しようと思いました。けれど気づいたら自殺をすることもできない身体になっていました。まさに手遅れというやつですね」

 学生とそんな討論を重ねたのは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う岡部宏生さん。元々は会社の社長で、自分にも他人にも厳しく周りに頼られる敏腕の会社社長だった。脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロンが侵される ALSは、日々岡部さんの身体の自由を奪っていく。だが、病気で失われるのは身体の動きだけで、脳の動きは何も変わらない。変わらないどころか身体が動かない分、脳が爆発しそうになるほど活発になる場合すらある。

 ALS患者に最終的に残される唯一の身体的自由は「まばたき」。岡部さんは介護者に助けてもらいながら、「まばたき」で一文字ずつ紡いで文章を完成させていく。簡単なことを伝えるのにも時間がかかってしまうので、授業といっても彼が東大生たちに投げかけることばの量は限られている。普段の生活も介護士4人がかりで介助されている。

 岡崎拓実さんは、岡部さんの話を聞いた時、不謹慎ながら「なんのために生きているんだ?」と思ったという。だが、岡部さんに「もし、今、ALSを治して元の身体に戻ることが可能だとしたら、戻りますか」と質問した時、岡部さんは「絶対に戻りません。戻りたくありません」と答えた。

「ALSになって、最初は絶望と葛藤しかありませんでした。けれど今はALSにならなかったらできなかったことをやっています。いろんなところにいってこの病気のことを知ってもらう生きがいがあるのです」

 岡部さんと討論をするなかで岡崎さんは岡部さんを「かわいそうで憐れだ」と見下し、優越感を得ていた自分に気づかされたという。だが、岡部さんの方がより毎日を全力で生き、幸せを感じていたという事実に気づくと、恥ずかしくなった。

 また佐藤万理さんは、岡部さんのこんな言葉が心に残ったという。「楽しいことは何もないんですよ。だから、私は楽しく暮らそうというテーマでは話せない」。つい障害者は苦労して生きているのだから、きっと心の拠り所となるような楽しいことを見出しているはずだと考えてしまう。そうでなくては、生きている意味はないのではないかと。だが、私たちは障害者たちに、何かを託しすぎなのかもしれない。

「どういう支援をされたら嬉しいですか」「それは、それをしてくれる人が好きか嫌いか次第だよね。好きな人だったら何をしてもらっても嬉しいよ」。他のゲスト講師たちも学生に偽りない姿をさらけ出す。障害を持っている人は健気で聖人。支援を受ける側は、何でも支援をありがたがっている。そんな幻想をゲスト講師たちは簡単に打ちくだいていていく。

 彼らは障害者たちに対して無意識に偏見を抱えていた自分に気づき、障害者とどういう関係を築いていけばよいのか、葛藤し続ける。その真摯な姿勢は、答えや正解を探し続ける優等生そのもの。障害者、としてではなく、一人の個人として相手と向き合うべきなのだろう。東大生が自らの抱えていた偏見に気づき、これから先の答えを探し続けているように、私たちも、自分たちの心で障害者の今を感じ、自らの偏見に気づき、そして、彼らのように、答えを探し続けねばならない。

ダ・ヴィンチニュース   9月24日


アートを障害者の仕事に 香芝市に雇用創出ねらう施設

2016年09月25日 02時51分16秒 | 障害者の自立

 障害者とデザイナーやクリエイターが共にものづくりを行い、商品製造や販売など、障害者の新たな雇用創出につなげる施設「Good Job! センター香芝」が23日、奈良県香芝市下田西にオープンした。地域や企業、行政など幅広い分野が連携し、「アートを仕事にする」ことを目指した施設は全国でも例がないといい、関係者は「障害者の新たな働き方を奈良から発信したい」と意気込んでいる。

 センターは、奈良市内で40年にわたり、障害者の芸術支援を行ってきた一般財団法人「たんぽぽの家」などが開設、運営。建設費は日本財団も一部支援した。

 木造2階建ての南館と同平屋建ての北館からなり、敷地面積は約1500平方メートル。南館には3Dプリンターなど、制作に必要な機材がそろう工房や、千種類以上のアート作品を販売するショップ、カフェなどを設置。北館にはダンスホールやアトリエを備えている。

 センターでは、企業や団体が商品開発に向けた研究を行うほか、多くの機器がインターネットでつながる「モノのインターネット(IoT)」技術を活用し、全国の事業所とものづくりを遠隔で共有。商品の在庫管理も担い、商品開発から製造、販売までの流通拠点として機能させる。

 この日はセンターで竣工式が開かれ、関係者ら約200人が出席した。センター長の森下静香さん(42)は「アートを生かした仕事をつくり、社会に新たな価値観を提案していける場にしたい」と話した。

 センターでは視察・見学も受け付けており、希望者は1週間前までに申し込みが必要。問い合わせは、Good Job! センター香芝(電)0745・44・8229。

産経ニュース


視覚障害者の足 広がる 大阪でも2人乗りOK

2016年09月25日 02時42分09秒 | 障害者の自立

 2人乗りの構造を持ちペダル装置が縦列に付いた自転車「タンデム自転車」の公道での走行が、8月から大阪府で可能になった。視覚障害者やボランティア団体でつくる「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」が府公安委員会に要望していたもので、楽しむ会には視覚障害者以外からの問い合わせもあり、広がりをみせている。

 「右の足から行きますよ。いち、にい、さん」。前部に乗る「パイロット」の声に合わせて、2人で同時にタンデム自転車のペダルを踏み込むと、想像よりスムーズに走りだした。後部に乗る「ストーカ」(Stoker)は、パイロットを信頼してハンドルをしっかり持ちペダルをこぐだけ。2人で会話を楽しみながら、風を切る爽快感を楽しむ。

 タンデム自転車は車体が長いため、小回りが利きにくいなどの特徴を持つ。大阪府ではこれまで、3輪タイプのタンデム自転車の公道走行は認めていたが、2輪タイプは走行できなかった。

 楽しむ会は、視覚障害者の移動手段の確保のほか、運動不足やストレス解消のためのスポーツとして「タンデム自転車に乗りたい」の声に応えようと2012年に誕生。タンデム自転車の貸し出しのほかに、年間約10回の体験走行会やパイロットの育成などを行っている。

 周辺では、兵庫県が以前から2輪タンデム自転車の走行を認めており、京都府も昨年に認可となったため、「走行できる府県がつながると便利になる」と、5月に府公安委へ要望書を提出した。

 府警本部はテスト走行を行い、低速での安定性や制動性などの安全性を確認。8月1日に道路交通規則の一部が改正された。現在、全国で認可されているのは13府県。

 楽しむ会では、乗車マニュアルを作成するなど、公道での安全走行に注力。楽しむ会の事務局を持つあおぞら財団の藤江徹事務局長は「認可がマスコミで報じられると、視覚障害者だけでなく障害者施設や知的障害者を持つ家族からの問い合わせもあった」と広がりを実感。「視覚障害者だけでなく、いろんな人の移動手段として広げたい」と意気込む。

 自身も視覚障害を持つ楽しむ会会長の鈴木昭二さん(66)は「パラリンピックにはタンデム2輪があり、スポーツとしての一面も持つ。大阪の街中で、普段使いで誰もが乗れるような環境づくりを働き掛けたい」と話していた。

 タンデム自転車は普通自転車に属さないため、自転車は走行できてもタンデム自転車では走行できない場所もある。府警本部交通総務課は「自転車の走行が許可された歩道で走ることができないなど注意が必要。車長が長いので、ルールに従って安全に乗ってもらいたい」と安全運転を呼び掛けている。

タンデム自転車に乗る鈴木会長(左)

2016年9月24日    大阪日日新聞


全国手話甲子園に身延山高 2年連続出場

2016年09月25日 02時33分54秒 | 障害者の自立

 手話の表現力を歌やダンス、劇などで競う「第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」に、身延山高校が昨年に続き出場する。25日に鳥取県倉吉市で開かれる本大会に向け、張り切っている。

 予選審査会は8月9日に鳥取市であった。参加申し込みは前回より14チーム多い、過去最多の61チーム。審査員4人がDVD映像を見て、手話の正確さやわかりやすさ、表現力などについて計200点満点で採点した。

 身延山高校手話コミュニケーション部が男子9人、女子6人の全員で演じるのは「忘れない 3・11 聴覚障害者の渡辺さんとの出会いと絆」。東日本大震災の被災地ボランティアで知り合った70代の聴覚障害者夫婦の体験をもとにした。津波を知らせる放送が聞こえなかった時、兄が助けに来てくれて、津波から逃れたという内容だ。

 予選の結果は145点で、全体の15位。ただ、昨年も予選から巻き返して本大会で順位を上げたという。審査員からの「顔の表情が硬い」という指摘を受け、鏡を見たり、互いに注意しあったりして、柔らかい表情をつくる練習を朝、昼、放課後に繰り返した。部長の堀口真未さん(18)は「目標はあくまで優勝です」と前向きだ。

写真・図版 

全国高校生手話パフォーマンス甲子園への出場が決まり喜ぶ、身延山高校手話コミュニケーション部の生徒ら

2016年9月24日   朝日新聞


やまゆり園 神奈川県が全面的建て替え決定

2016年09月25日 02時30分25秒 | 障害者の自立

 相模原障害者福祉施設46人殺傷事件で、神奈川県は4年後の完成を目指し、施設の全面的な建て替えを決定した。

 今年7月、元職員の男に46人が殺傷された相模原市の「津久井やまゆり園」では、現在、入所者の多くが事件のあった建物を出て、別の施設で生活している。

 神奈川県は、施設のほぼ全体に大量の血痕がつくなどしたため、23日、全面的な建て替えを正式に決定した。改修だけでは入所者らが事件の記憶にとらわれてしまうと判断したため。

 神奈川県・黒岩祐治知事「全面的な建て替えということで、再生のシンボルとなるような、理不尽な事件に屈しないという強いメッセージを発信していく」

 建設にかかる費用は60億から80億円で、4年後の平成32年度中の完成を目指すとしている。

2016年9月23日   日テレNEWS24