ゴエモンのつぶやき

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テレビ朝日公式サイト、障害者採用ページに検索回避のタグ

2018年09月02日 11時41分05秒 | 障害者の自立

 テレビ朝日が公式サイトの障害者募集ページで、検索を回避するタグを使っていたことが31日、分かった。同局の「障がい者採用」のページに、グーグルなどの検索エンジンの動きを制御し、利用者が特定ウェブページを訪問することを防ぐようにする「noindex」「nofollow」という2つの「メタタグ」が埋め込まれていた。メタタグは、ウェブページの情報を検索エンジンに提供するキーワードで、検索しにくくしたり、逆に検索されやすくしたりすることができる。

 テレビ朝日広報部は指摘を認めた上で、「『テレビ朝日 障がい者 採用』で検索すると、当社の『採用情報』のポータルページがヒットする」とし、「検索を回避しようとしているわけではない」と反論した。

 タグを入れた理由については、障害者採用が不定期だった頃、募集期間外に「誤って応募することがないよう」設置し、そのままにしていたと説明。「誤解を招きかねない」として、タグは既に削除した。同社にはこの件で数件の意見が寄せられたという。

 メタタグをめぐっては、朝日新聞の慰安婦問題にからむ英語版記事2本がインターネットで検索できない設定になっていた。

検索回避のタグが埋め込まれていたテレビ朝日の障害者採用のホームページ

検索回避のタグが埋め込まれていたテレビ朝日の障害者採用のホームページ
 
2018.8.31        産経ニュース

障害者の「読書バリアフリー」考える 松山で講演

2018年09月02日 11時20分03秒 | 障害者の自立

 障害がある子どもたちが読書を楽しめる環境づくりについて専門家が解説する「読書バリアフリー研究会」(伊藤忠記念財団主催)が23日、松山市の県立図書館で開かれた。図書館や学校関係者ら約60人が参加し、熱心に耳を傾けた。

 専修大講師の成松一郎さんは「障害のある子どもにとって必要な“合理的配慮”を考える」の題で講演した。読書を阻むものとして「見えにくさ」「わかりにくさ」があり、見えにくさについては文字拡大や字体の考慮で読みやすくなると説明。わかりにくさへの対応として、やさしい日本語の使用や、写真や絵文字で読みやすさを工夫した「LLブック」などを紹介した。

 2016年施行の障害者差別解消法では、障害者から要望があれば負担の重すぎない範囲で障壁を取り除く「合理的配慮」が求められている。成松さんは「障害を知ることがスタート。誰でも読書にアクセスできるために何ができるか考えてほしい」と呼びかけた。

 鳥取県立白兎養護学校の児島陽子教諭は、前任の鳥取大付属特別支援学校の図書室での取り組みを発表した。校舎改修に合わせて図書室を1・5倍に広げ、バリアフリー資料を充実させた。大きな文字や絵で本の分類を分かりやすく示し、児童生徒の状況を把握する「読書カルテ」を作るなどした結果、貸出冊数が大きく伸びたという。「『知的障害があると読書は無理』と思われがちだが、実際は多様に楽しんでいる。個人の実態に応じてサービスを提供できる人の存在が大事だ」と述べ、司書教諭学校司書らの重要性を訴えた。

写真・図版

障害のある子どもが読書を楽しめる環境をどう作るかについて専門家が講演した

2018年8月31日        朝日新聞


県聴覚障害者協会、当事者支援を検討 「10人不妊手術」発表

2018年09月02日 11時13分05秒 | 障害者の自立

 旧優生保護法下で障害者らへの不妊手術が行われていた問題で、県聴覚障害者協会(長野市)は31日、県内の聴覚障害者を対象にした実態調査の結果、女性6人、男性4人が障害を理由に不妊手術を受けていたと正式に発表した。加盟する全日本ろうあ連盟(東京)の意向も踏まえながら、当事者への支援を検討するとしている。

 協会によると、女性は60代1人、70代3人、80代2人の計6人。このうち3人は不妊手術の前に中絶手術も受けていた。男性は70代1人と、既に死去した3人が不妊手術を受けていた。死去した3人の妻のうち1人も聴覚障害者で、不妊手術は受けていないものの、中絶手術の経験があった。

 協会は、連盟の全国調査の一環で6月に調査を開始。協会員や手話通訳士が当事者らに聞き取りをした。10人の他に、不妊手術を強いられた可能性がある60代女性がいるが、この日までに聞き取り調査ができなかった。

 長野市で開いた記者会見で、協会の井出万成理事長(71)は「行政には謝罪してほしいと思うが、連盟の意向も聞きながら対応したい」とした。他県では国に損害賠償を求めて提訴する動きがあるが、本木恵美子副理事長(68)は「訴訟の考えはないが、高齢になり、生活支援を求めている被害者は多い」と述べた。

(9月1日)        信濃毎日新聞


伝統技術の継承、障害者に注目 京都、課題解決へ支援

2018年09月02日 10時54分51秒 | 障害者の自立

 清水焼や西陣織など京都の伝統産業で後継者不足が課題となる中、新たな担い手として障害者に注目が集まっている。際立つ集中力に、器用な手先。工芸の世界にマッチした人材は少なくなく、自治体も就労支援に乗り出した。伝統技術の継承、障害者の雇用機会拡大への秘策となるか。

 清水焼団地(京都市山科区)の工房「京都雲楽窯(うんらくがま)」を訪ねると、大槻弘昭さん(66)=同区=が手際よく筆を動かし、小鉢に次々と竹の模様を描いていた。

 大槻さんは5歳のとき、高熱の影響で両耳が聞こえなくなった。京都府立聾学校高等部(右京区)で色彩やデザインを学んだ後、恩師の勧めもあって1971年に同工房に就職した。

 職場では先輩の筆遣いを見よう見まねで覚えた。細かな技術や仕事の決まり事で分からないことがあれば、筆談で教えを求めた。働き始めてしばらくすると、工房独自の「手話」が生まれた。大槻さんに「絵の線を細くしてほしい」と伝える場合、同僚は親指と人さし指の間を狭める。仕事内容を確認したり、休憩に入る際に示し合うポーズもある。

 絵付け師になって50年余りが過ぎた。作業のほとんどを1人でこなす仕事で、障害が大きなハードルになることはなかった。「原動力は何ですか」と尋ねた。大槻さんは「絵が好きです。難しい絵付けに挑戦すると、心が燃えます」と自信に満ちた表情を見せた。

 清水焼や西陣織など京都を代表する伝統産業は今、深刻な危機にある。西陣織工業組合の昨年の加盟企業は約350社。需要減が影響し、最盛期の1975年から千社以上が廃業した。技術の継承が課題となるが、職人の高齢化が進むなど、担い手不足の問題が重くのしかかる。

 こうした中、京都市が今春から取り組む支援事業「伝福連携」に注目が集まる。障害者の法定雇用率をクリアしている府内の企業は918社で、全体の半数ほど。働く意欲のある障害者と後継者を求める伝統産業を橋渡しすることで、双方の課題解決につなげようとの試みだ。

 市の「伝福連携」は、障害者を雇用する企業にバリアフリー工事費や専用器具購入費などを補助する仕組み。京鹿(か)の子絞りの老舗「種田」(下京区)は、その前身となる支援制度を昨年度に活用し、発達障害のある上田倫基さん(30)=中京区=を採用した。

 きっかけは、障害者を対象に開催した絞り体験会。生地を糸でくくりつける作業に没頭する姿に、種田靖夫社長(51)は驚いた。集中力が高く、手先も器用。戦力になると確信した。

 上田さんは過去にホテルやアパレルでの勤務経験があった。しかし、同僚や客とのコミュニケーションがうまくいかず、長続きしなかった。種田社長は「障害があっても、輝く能力を持っている。会社の利益にもつながり、大きく評価したい」と話す。

 市は、種田の事例をモデルケースと位置付け、支援事業のさらなる充実を視野に入れる。市伝統産業課の恵良陽一工芸係長は「伝統産業の活性化と障害者雇用の推進。その両方に資する可能性のある事業だ」と期待を込める。

 

素焼きした陶器に竹の模様を描く大槻さん。両耳が聞こえないが、絵付けの仕事を50年近く続ける

2018年09月01日         京都新聞