ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

たん吸引、立って手話…OK

2018年09月26日 12時40分14秒 | 障害者の自立

 今年1月に宮城県の女性が起こした初の国賠訴訟後、全国で同様の提訴が相次いでいるが、札幌地裁の取り組みは初めて。多様な障害に対応する法廷の在り方について、専門家は「画期的だ。他の全裁判所にも波及が期待できる」と評価する。

 きっかけとなったのは、今年1月以降に全国で提訴が相次ぐ一連の裁判の中で、初めて実名で名乗り出た札幌市の小島喜久夫さん(77)の訴訟。被害者の「顔」が見える裁判となったことで大きな注目が集まり、5月の提訴では多くの障害者たちも支援に訪れた。

 このため、弁護団や障害者団体「DPI北海道ブロック会議」が、札幌地裁に障害者の傍聴への配慮を要望。地裁は要望項目をほぼ受け入れ、文書で回答した。

 文書によると、法廷内の全80席のうち約50席が身体、知的、聴覚、視覚各障害者、介助者、その他の配慮の必要な人向けに拡充。通訳対応や入退室などきめ細かい配慮にまで踏み込んでいる。

 車いすを使う障害者らは通常の2人程度(傍聴席4席分)から10人程度(20席分)に拡大。聴覚障害者は最前列に10席で、これまで着席が必要だった手話通訳者は立って通訳できるようにした。同伴の介助者も傍聴の定員数に含めず、障害者の傍らの席を用意する。

 医療機器が必要な障害者はこれまで、人工呼吸器の稼働音やアラーム音などで傍聴が困難だった。しかし、これらの音を容認した上で、たんの吸引や廊下への出入りも認めた。知的障害者用も10席を配置し、近くのモニターには法律の専門用語を使わず分かりやすい表現で映す。

 障害者問題に詳しい全盲の大胡田(おおごだ)誠弁護士は「旧法を問う訴訟がすべての障害者に重要であることを裁判所が認めたことになる」と評価。熊本地裁の原告団長を務める、熊本学園大社会福祉学部教授の東俊裕弁護士も「札幌地裁は明確に文書で回答しており、全国の裁判所に影響するだろう」と期待する。

障害者用傍聴席の拡充と配慮が明記された札幌地裁の文書

毎日新聞         2018年9月25日


障害者おしゃれ楽しもう 大分市講座

2018年09月26日 12時06分17秒 | 障害者の自立
 衣服に悩みを持つ障害者や家族らを支援しようと、大分市が今年度から、障害者向けの服づくり講座を開いている。「一人ではボタンを留められない」「左右の腕の大きさが違い、自由に服を選べない」といった悩みを解消し、おしゃれを楽しんでもらおうという取り組みだ。
 
「ボタンが難しければファスナーにして、着やすくなるように工夫しましょう」

 今月8日、大分市のコンパルホールで開かれた7回目の講座。同市の服飾デザイナー鶴丸礼子さん(62)の助言を聞きながら、受講生たちは真剣な表情でメモを取ったり、ミシンを動かして布地を縫ったりした。

 「障がい者の『着る』ことなんでも相談&ファッション講座」は、今年5月にスタート。講師の鶴丸さんは高齢者や障害者の体に合ったオーダーメイドの服を手がけ、講座は来年3月までに計20回開かれる予定だ。服づくりに興味があるという41人が、自分でデザインした服を作り、脱ぎ着しやすくする工夫や縫製のポイントなどを学んでいる。

 市によると、障害者らの生活相談などの際、衣服に関する悩みが多く寄せられていた。このため、ニーズに合った服づくりの知識や技術がある人を養成しようと、初めて本格的な講座を企画。講座の修了後には、希望者を市のアドバイザーとして登録し、衣服に関する障害者らの支援や相談への対応に当たってもらう計画だ。

 11月23日には、別府市で受講生の作品を紹介するファッションショーも開かれる予定。

2018年09月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

視覚障害者用音声AIメガネ--オーカム マイアイ日本語版を発売

2018年09月26日 11時40分00秒 | 障害者の自立

<人工視覚>ネット環境がなくても使える視覚障害者用音声AIメガネ--オーカム マイアイ日本語版を発売

 全世界の視覚障害者の間で大反響を呼んでいるAIメガネ「オーカム マイアイ(OrCam My Eye)2.0」が日本語に対応、国内での販売が始まった。ネット環境がなくてもカメラで撮影した印刷物の文字や物体、紙幣の種類や色、人の顔やバーコードなどを識別して瞬時に音声で読み上げる。オーカム マイアイはヘブライ大学から誕生したイスラエルのベンチャー企業オーカム・テクノロジーズが開発した視覚障害者用の支援技術。昨年、半導体最大手のインテル傘下になった系列会社で、自動運転車開発を手がけるモービルアイの高精度画像認識技術を視覚支援に活用した。

 

 13メガピクセルのカメラとスピーカーが一体になったオーカム マイアイ本体は、長さ76ミリ、幅14.9ミリ、高さ21ミリで、重量は約22.5グラムと100円ライター程度の大きさ。使用中のメガネのツルにマグネットで簡単に装着できるため、耳元で音声を再生できる。内蔵バッテリーの連続使用時間は約1.5時間で、約40分で充電できる。

 操作は読ませたい部分やものを指で示すか、本体のタッチバーに触れるだけ。特筆したいのは、視覚障害者の利用を徹底的に追求したデザインを採用しており、電源を入れた時点から音声やビープ音でユーザー自身が動作状態を簡単に把握できることだ。

 オーカム マイアイを効率よく使用するには使用法を熟知することが不可欠になることから今月、東京都内に開設された同社日本オフィスでは、製品の販売と製品使用トレーニングをセットで提供する。

 「ページの一部がフレームに入っていません。頭を少し右に向けてください」「追加のテキストが下にあります」「バッテリーが40%になりました」「あなたは指を右に曲げる傾向があります。指を真っすぐ立ててください」など、文字の認識や読み上げは極めて滑らか。日本語部分は男性、英語は女性の声で読み上げられる。

 今後、機能の強化が図られるそうだが、もしもカメラ側で文字を見つけると自動的に読み上げるようなライブスキャンモードのようなものがあれば、商店街を歩きながら周囲の店の看板などを次々に読み上げさせることもできるのではないだろうか。

 このデバイスの最大の特徴はグーグルも手を出さなかった顔認識だ。最大100人まで登録した人の顔を識別できる。登録には3方向からの撮影が必要だが、ユーザー自身が自分の声で名前を録音可能だ。これを使うと前方から友人が歩いてきたときに「健ちゃん、おはよう!」などと、視覚障害者の方から声をかけられるかもしれない。

 実際に自分の顔を登録して試したところ、登録時と同じ素顔では問題なく認識されたものの、後からサングラスをかけてカメラを向けても反応しなかった。「間もなく公開予定のフルスペック版では認識精度がさらに向上します」と同社日本オフィス統括責任者の柳平大輔さんが説明した。

 オーカム マイアイ2.0はタイムズコーポレーションなど視覚障害者用支援技術販売代理店などで取り扱っている。希望小売価格は64万8000円(税込み)だが、自治体の日常生活用具給付による公費助成が受けられる場合がある。

 


強制不妊 知的障害者被害調査へ 家族団体、相談窓口を設置

2018年09月26日 11時34分33秒 | 障害者の自立

 障害者らに不妊手術を強いた旧優生保護法(1948~96年)を巡る問題で、知的障害者の家族らでつくる国内最大の民間団体「全国手をつなぐ育成会連合会」(久保厚子会長、会員数約20万人)が、被害の実態を調べる初めての全国調査に乗り出す。被害者の掘り起こしと同時に、声を上げられない要因となっている被害者が受けたトラウマのケアにも当たる。近く、全都道府県にある育成会と協議し、相談窓口を設置していく方針。

毎日新聞     2018年9月25日 


障害者おしゃれ楽しもう 大分市講座

2018年09月26日 11時29分13秒 | 障害者の自立

 衣服に悩みを持つ障害者や家族らを支援しようと、大分市が今年度から、障害者向けの服づくり講座を開いている。「一人ではボタンを留められない」「左右の腕の大きさが違い、自由に服を選べない」といった悩みを解消し、おしゃれを楽しんでもらおうという取り組みだ。

「ボタンが難しければファスナーにして、着やすくなるように工夫しましょう」

 今月8日、大分市のコンパルホールで開かれた7回目の講座。同市の服飾デザイナー鶴丸礼子さん(62)の助言を聞きながら、受講生たちは真剣な表情でメモを取ったり、ミシンを動かして布地を縫ったりした。

 「障がい者の『着る』ことなんでも相談&ファッション講座」は、今年5月にスタート。講師の鶴丸さんは高齢者や障害者の体に合ったオーダーメイドの服を手がけ、講座は来年3月までに計20回開かれる予定だ。服づくりに興味があるという41人が、自分でデザインした服を作り、脱ぎ着しやすくする工夫や縫製のポイントなどを学んでいる。

 市によると、障害者らの生活相談などの際、衣服に関する悩みが多く寄せられていた。このため、ニーズに合った服づくりの知識や技術がある人を養成しようと、初めて本格的な講座を企画。講座の修了後には、希望者を市のアドバイザーとして登録し、衣服に関する障害者らの支援や相談への対応に当たってもらう計画だ。

 11月23日には、別府市で受講生の作品を紹介するファッションショーも開かれる予定。

2018年09月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun