富山の競技場
障害者と健常者が分け隔てなくサッカーを楽しむ「アミザーデサッカー」が十五日、富山市の五福公園陸上競技場で始まった。アミザーデはポルトガル語で友情を意味する言葉で、参加者は助け合いながら、ボールを追いかけた。十七日まで。
参加者は県内のほか新潟、石川、神奈川、埼玉県などから計百四十人。各県ごとにチームを組んで試合を行い、ダウン症などの知的障害者や四肢まひなどの身体障害者が加わったチームでは、優しいパスを出したり、体が動かない選手と肩を組んだりして、チーム一丸でゴールを目指した。
アミザーデサッカーは脳性まひ患者の寺崎謙三さん(56)=富山市=が「障害があっても芝生でサッカーがしたい」と県サッカー協会に直訴したことで始まり、今年で十九回目を迎えた。寺崎さんは「来年は二十周年。ここまで続けられたことと、いろんな人が楽しそうにサッカーをしているのがうれしい」と喜んでいた。
普段は月二回、県内の土のグラウンドで練習をしているという自閉症の山本廉さん(16)は「芝生の上でのサッカーは貴重だし、気持ちいい」と笑顔を見せていた。
障害の有無に関係なく、懸命にボールを追いかける参加者ら
2018年9月16日 中日新聞