ゴエモンのつぶやき

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知的障害者の国内五輪 県内からは男女8人が出場

2018年09月21日 10時38分28秒 | 障害者の自立

 知的障害のあるアスリートたちが集う4年に1度のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス(SO)」の夏季国内大会が22~24日、愛知県で開かれる。SOはスポーツを通じて自立と社会参加を促すことを目的とした大会で、秋田からは18歳から56歳の男女8選手が出場する。

 8選手はテニス、卓球、バスケットボール、フライングディスクの4競技に出場する。選手団はコーチ7人を加えた計15人で、14日、5選手が県庁で記者会見して抱負を述べた。

 フライングディスクの佐々木宏行さん(19)=大仙市=は、高校3年の時に友だちに誘われて始めた。運動はあまり好きではなかったが、「何かできるものがほしい」と取り組んできた。うまく飛ばせず悔しい思いもしたが、手首の動きを工夫して自信をつけた。「自分が投げたものが、正確に飛ぶとうれしい」と競技の魅力を語る。

 5メートル先の丸い枠を通過させる「アキュラシー」と、飛距離を競う「ディスタンス」の2種目に出場する。「思いっきり投げて、メダルを取ってきたい」

 SOは1968年、米国で第1回大会が開かれた。日本では95年、熊本で初の大会が開かれ、今年で7回目となる。

 県内では2009年、秋田市で活動が始まった。当初はテニスと競泳の2競技で、競技者は10人ほどだったという。その後、スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障害を持つ人たちに魅力を広め、今では10~60代の延べ162人が5競技に取り組む。支部は秋田、湯沢、大仙、大館の4カ所に増えた。

 研修を受けたボランティアのコーチのもと、各支部で年に8回練習会を開き、秋には競技会を行う。選手団の団長を務めるコーチの樫尾正義さん(65)は「スポーツを通じて友だちを作り、達成感を味わうことを大切にしている。(参加者は)明るく積極的になると感じている」と話す。

 練習を手伝うボランティアや練習場所不足で、参加待ちの人もいるという。ボランティアなどに関する問い合わせは、SO日本・秋田の事務局(018・893・6976)へ。

2018年9月20日   朝日新聞