数量表現を含めた名詞について

2008年10月09日 06時04分06秒 | 文法的整理
two cups of coffeeとかa piece of paperとかのいわば古典的表現についてはまあよろしいのですが、現代の英語ではもっと複雑な英語表現が飛び交っています。
例えば、以下の表現は、最近新聞記事から拾ったものです。

①・sold 3.6 tons of the eels to three firms....
②・resulting in about 47.8 million yen of unnecessary spending by the   
 public corporation
③・a handful of personnel to Sudan...
④・an expenditure of $ 15,000 on the new car
⑤・the equivalent of $ 5.5 billion
⑥・failed to pay a total of 96.4 billion....

これを観察すれば分かるのですが、①~③と、④~⑥は型が違っています。
A of B のたとえで言うなら、①~③はAの方に、数量表現を含む名詞がきています。(handfulも名詞です。一握りの量という名詞です。)two cups of coffee,a piece of paper と同じです。ところが、④~⑥は、逆にBの方に数量表現を含む名詞がきています。

ついては数量表現を伴う英語を使い切るには、この両者を理解しなければいけません。
そこで問題となるのが、前置詞of の理解です。of は前置詞の王様といわれているくらいで一番使用頻度の高いものです。が、よく考えると、分からないところが多いものであります。

まず、①~③のパターンについてです。
ジーニアス英和辞典では、「部分」の概念で説明しています。A of B はA量(数)のBだというのです。その考え方は、より正確には、BのうちのA部分だという考え方からくるというものなのでしょう。a yard of cloth,a pint of beer, a pound of butterなどの例が挙がっていますが、普通1ヤールの布、1ポンドのバター、1パインとのビールといいますが、より正確には、布のうち1ヤール分、バターのうち1ポンド分、ビールのうち1パイント分、というのだと、言いたいのでしょう。

この説明は納得がいくのです。もともとのofの原義は「・・・・・から離れて」というのであるという説明と合致します。

これでいくと、上述の例の①~③は以下のとおりだといえます。
①3.6トンのうなぎを3社に売った。(より正確には:その問題となっているうなぎのうち3.6トン分を3社に売った。)
②その結果その公共団体では4780万円の不要な支出をした。(より正確には:その公共団体では不要な支出があったのですが、そのうちの4780万円分はその結果生じたものです。)
③一部の職員をスーダンへ。(より正確には:職員のうちの一部をスーダンへ。)
となります。

問題となるのは④~⑥の理解です。
④15,000ドルの支出をした。
⑤55億ドル相当のもの(金額換算すると55億相当になる)
⑥合計9640億ドルの支払いが出来なかった
と言葉で言えばたわいないのですが、①~③とは英文構造が違っています。

15,000 dollars of expenditure, 5.5 billion dollars of equivalent, 96.4 billion dallars of total とは表現していないのです。

④~⑥のパターンの英語に対する説明を私は見たことがありません。そこで以下は私の推測です。

④~⑥のパターンは、いわば「同格」の概念で理解すべきである。
③は車のために支出したがそれはジャスト15,000ドルだった。
④はそれを金額換算すれば、丁度55億ドルになる。
⑤は合計の支払いが出来なかったのであるが、それは丁度9640億ドルだった。

ここまでの頭の整理が間違いないとすれば、例えば①~③を別の表現にできるかどうかです。
私の答えは以下のとおりです。
sold the eel of 3.6 tons to three firms とすれば、問題となっているうなぎを3社に売ったで、日本語だけからでは③との差異がないように見えますが、③の場合は問題となったうなぎが他にもあったことが示唆されています。つまり、3.6トン分はその一部だったということです。ですが、sold the eel of 3.6 tons to three firms だと、問題となているうなぎは3.6トンで全てであるということが示唆されています。


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from today's Nikkei

2008年10月08日 10時17分11秒 | 新聞記事から
ノーベル賞 日本の3氏 南部氏、小林・益川氏 物理学賞 素粒子理論に貢献 日本人6年ぶり 物質の根源に迫る

The Royal Swedish Academy of Sciences made an announment on Ocober 7 that it will award three Japanese people Nobel Prize in Physics this year. They include Yoichiro Nanbu,a professor emeritus at U.S. Chicago University;Makoto Kobayashi,a professor emeritus at High Energy Accelerator Research Institute;and Toshihide Masukawa,a professor emeritus at Kyoto University.They contributed to the development of elementary particle theory.Japanese people's receiving the nobel prize is the first in 6 years. All these three people made a significant contribution in the field by looking into the principles of subsatnce and illuminating several key problems.
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from today's Nikkei

2008年10月07日 10時13分52秒 | 新聞記事から
NY株1万ドル割れ 一時580ドル超安、4年ぶり安値 世界株安に拍車 日経平均465円安 円急伸、100円台 NY原油は一時88ドル台

Worldwide stock price plungees have been going on.On October 6,in the New York Stock Exchange,Dow Jones 30 Industrial Average temporarily plunged down more than 580 dollars and reached the level under 10,000 dollars,which is the first case during its transaction time in the past 4 years.

In the meantime, in the Tokyo Stock Exchange, Nikkei Stock Average went down 465 yen and marked the lowest ever record in the year.In other Asian and European stock markets also,stock prices sharply went down as a whole.
Although the law in the U.S. for financial industry bailout measures went into effect on October 3, there is plenty of concerns among people about its efficacy.On the contrary,in the circumstances that financial crisis has spread over into the Europe,concerns about the future are being intensified.

In these circumstances,the dollar plunged and the yen soared in foerign exchange markets. The yen temporarily reached the level of 100 yen to the dollar, which is the highest in half a year.New York Markentile crude oil price for a time stayed at the level of 88 dollars a gallon.

Like these,in all global financial markets more and more concerns are increasing.
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long とa long time

2008年10月06日 12時59分03秒 | 文法的整理
微妙に差異があるらしい。
1.同じだが、使われ方が違う。longは疑問文と否定文。 a long time は肯定文。
Have you been waiting long?
It doesn't take long to get to her house.
She seldom stays long.
I waited (for) a long time, but she didn't arrive.
It takes a long time to get to her house.

2.けれども、longも肯定文でも使われる。(too,enough,as,so,等と。 あと決まり文句で。)
I've working here long enough.
The meeting wet on too much long.

3.否定文では大幅に違う。
①She didn't speak for long.(彼女はしゃべったけど、短時間でそうした。)
②She didn't speak for a long time.(彼女は、長い時間、しゃべらなかった。)

①の場合、not は for long にまで及ぶ。②の場合、notはfor a long time 間では及ばない。
②のfor a long time は文頭に持ってくることが可能である。
For a long time she doesn't speak.

気にしたらいいのは、3の説明内容でしょうか。1と2は受身であれば理解できる。能動的に正しく使うのはむつかしい。


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loudly とaloud

2008年10月06日 12時42分56秒 | 文法的整理
loudlyは音の強さを言っています。loudly の反対はquietly です。
aloudは言葉が話されている、あるいは、頭の中で考えていることを口に出さずに言っているわけではない、という意味です。すなわち、話されていることが聞こえるということです。なので、aloudだが、loudly ではないということは起こりえる。
loudly とloudは同じ系統です。
従った、これらの言葉に日本語を当てはめれば、

loudly,loud:大声を出して、大きな声で、
aloud:声を出して、

となるでしょう。
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