「はやぶさ」のロマン
直ぐ役に立つ技術と当面役に立たない技術について☆ はやぶさ(シリーズ)の偉業と意義
( 画像は 川中の岩に佇むカワウ 12/10 )
国内では コロナ禍の中で「学術(会議)」について いろんな事が議論されていて
まだ結論は見えていないようだ
本来 学術は「国民や人類の」生産や生活に
資するものでなければならない
国や民族の面子にかけて あるいは 命にかけても取り組み そのためには 各国の政府は
膨大な予算や人材を投入してきた
たとえば 深海や高山の探検とか
南極や月の探査とか かつて 人類は
ロマンと夢を抱いて いろんな未知のものにアタックしチャレンジしてきた
偉業を成し遂げた人は
そこに山があるからだとか述べて
謙虚に かつ 純粋に 苦労も厭わず
未知のものに立ち向かい いろんな苦労を
楽しみさえもした
だが 今はどうだ
色んな機器や物質を開発、発明しても
開発者の意図や苦労は別にして
すぐに 軍事用に転用しようとする
あるいは 初めから軍需用として開発を
進めてしまうというお寒い現実
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今回の「はやぶさ2」と
前回のはやぶさ(初期号)は
今の処 一見何の役にも立たないような
科学者のお遊びのような印象を受けるが
何の何の このカプセルリターンから得られた資料から この地球や太陽系の誕生に関わる
重要な過去からの手紙が渡されるというロマンが潜んでいるらしい
「玉手箱」からは 白い煙が‥ このガスは もしかして 小惑星由来の世界初の貴重な煙かも
そして 玉手箱の中には 地球科学者なら垂涎のお宝の「黒い砂」が ドッサリと!( 直径数ミリの砂が大量に )
私は「たった0.1g程度で!」と思ったけど
JAXA の津田雄一先生や沢田弘崇先生は
想定外の量に 大変な驚きと喜びを表したとか
その記事を読んで 今回のミッションは
歴史に残るような偉業を成し遂げたとわかる
確かに 庶民感覚からすると
これらのガスや黒い砂粒なんぞ 何の足しにもならなそうだし 第一そんな予算があったら
もっとマシなことに使えばいいのに
何て 無責任なことさえ考えてしまう
でも この探査や研究は直接的にも間接的にも
私達にいろんなことを齎してくれるだろう
これからの「りゅうぐう」からの「玉手箱」いいえ「宝箱」から どんな秘密の鍵が出てくるか 私らは 今からワクワクしている
また 宇宙戦争への技術転用を企てようとするさもしい了見を ただしても欲しいと願う
@@@@@@@@@@@@@
今 世界の国は
自然科学や社会科学の在り方を
見誤っているように思う
そのツケの一つが 現在のコロナ禍に
現れて来ているように思う
(化石燃料の使い過ぎ、森林等の無計画な伐採と度を超えた自然破壊、果てしのない工場建設と物品の製造、抑制しない人口爆発、河川や地下水の枯渇、膨大なプラスティック製品等の使い捨て、交通機関や流通物資の際限のない増加、歯止めご緩い人や動植物の遺伝子の研究とその操作等あげればキリがない)
多様性を認めず 極端な格差を改善しようとする意思も術もなく 大いなるものへの畏怖の念を忘れた我々人類にどんな未来が待っているのか
今の子や孫たちに 夢と誇りを持って
語れることはあるのだろうか
ps 2020.12.6 草稿 12/8 .15 .16 .17 追記
今日(12/8) は 真珠湾攻撃の日
数千人の兵士や民間人が?亡くなったという
和解までの道のりは遠かったと思う
即何かの役に立つモノ、直ぐに何らかの利益を生み出すモノではない
大国や中国など見向きもしなかっただろう小惑星(りゅうぐうなど)に 真の価値を見出しスポットライトを当てた日本の科学者の着想は面白いし 素晴らしいと思う
楽しく夢を持って 人類に夢と希望、そして 将来波及するであろう技術を共有するコンセプトは いつまでも保持したいものだ
「競走だけ、自国の利益追求のみの国」ではない「科学先進国のモデル」(だった?)としての日本であって欲しいと 私は願っている
※ 浅学非才の野ガエルが 九州の片隅で
世の人たちの活躍を喜び そして すれ違いねじ曲がりつつある世界の動向を 憂えてもいます ※ 野ガエルの言説に 見当違いや齟齬が
散見しているかもしれませんがそこのところは 浅学非才故 ご容赦の程を‥ (蛙 🐸)