つれづれ写真ノート

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EOS Kiss X7の印象

2013年04月13日 | カメラ

4月下旬発売予定の、キヤノンKissシリーズの最新機「EOS Kiss X7」を、キヤノンデジタルハウス梅田で試してきました。

「APS-Cサイズのデジタルカメラとしては、世界最小・最軽量」という軽量一眼レフ。

 

EOS Kiss X7

自前のカードを差してのデータ持ち帰りはできませんでしたので、主に操作感をチェック。

キットレンズのEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMがついていました。35mm換算で約29-88mmの標準ズーム。

 

驚く軽さ

手に取ってみると、びっくりするぐらい軽いです。一瞬、量販店によくあるような外観だけの見本で、中身は空っぽなのかと思ったぐらい(でもちゃんと本物)。

 

普通の一眼レフカメラはこんな風に持ちますが…

 

こんな風にも持てます。指でつまむ感じ。

 

「 Kiss X7 」本体のみの重さは370g。現行の「 Kiss X6i 」より150g軽くなっています。

そしてキットレンズも軽いですね。EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMの重さは205g。なぜか、ミラーレス機・EOS M の同じ焦点域のズームレンズEF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM(210g)より軽い。

 

「 Kiss X7 」のこの軽量化を実現するために、ボディーはもちろん、シャッターユニット、イメージセンサー回り(センサー自体は同じ1800万画素)、メイン基板を作り直したそうですから、この機種に賭けるキヤノンの意気込みはすごいものがあります。

 

AFと操作性など

ファインダーは明るく、位相差検出方式AFの速さはまずまず。

一方、ライブビューでのAF。ハイブリッド CMOS AFのワイドエリア化で高速・高精度になったとのことですが、試した感じでは、そんなに速く感じませんでした。

EOS Mと比べてどうか… う~ん、良くわかりません。ただ、EOS Mのような“迷い”があまりない印象は受けましたし、動画では威力を発揮するのかも。

フルサイズ機のEOS 5D MarklllやEOS 6Dのライブビューに比べれば、はるかに速いので、最近、一眼レフでもライブビューで撮影する人が多いようですが、そういうコンパクトカメラ風の使い方でも十分こなせそうです。

 

外観的にはグリップの出っ張りが「 Kiss X6i 」より低く抑えられています。

シャッターの配置も変わりましたが、押しやすく、違和感はありません。

 

便利なのは、「 Kiss X6i 」と同じタッチパネル液晶。撮った画像の拡大・縮小、コマ送りがスマホと同じような指の動きでできるのはすごくラク。

拡大してピントの確認をするのも直観的でスピーディー。上位機種にも取り入れてほしいタッチ液晶。

 

カメラの設定もタッチでできるし、指1本でオートフォーカスと撮影ができる、タッチシャッター機能もあります。

 

連写性能

最高約4コマ/秒という連写性能は、「 Kiss X6i 」やその後継機「 Kiss X7i 」の最高約5コマ/秒に比べるとやや見劣り。

連写の音もカタカタと、何となくチープです。

まあ、日常的には十分な連写速度で、フルサイズ機のEOS 6Dだって約4.5コマ/秒と、たいして変わりません。

連続撮影可能枚数については正確にはチェックできませんでした。RAW+JPEGで好きなだけ連写が続いたり… ありえない感じ。デモモードのためかもしれません。

 

画質

液晶で拡大して見ただけの印象では、かなり良いのでは、と思いました。

dpreviewというサイトに、「Kiss X7」のサンプル画像が掲載されています(Canon EOS 100D/EOS Rebel SL1という海外での製品名で)。

レンズはEF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS STM と EF 40mm f/2.8 STM を使っているそうです。木の枝の細かい部分もよく描写されています。イメージセンサーは今までのKissシリーズと同じだと思うのですが、ひょっとするとハイブリッド CMOS AFのワイドエリア化で、作り直しているかもしれない、と思ったりしています。

 

総体的な印象としては、これからのKissシリーズのベースになるカメラですね。とにかく軽いので、カメラとレンズを分ければ、コートやジャンパーのポケットに入れて持って歩けるのでは…

 

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撮影カメラ   ソニーRX100