4月下旬発売予定の、キヤノンKissシリーズの最新機「EOS Kiss X7」を、キヤノンデジタルハウス梅田で試してきました。
「APS-Cサイズのデジタルカメラとしては、世界最小・最軽量」という軽量一眼レフ。
EOS Kiss X7
自前のカードを差してのデータ持ち帰りはできませんでしたので、主に操作感をチェック。
キットレンズのEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMがついていました。35mm換算で約29-88mmの標準ズーム。
◇驚く軽さ
手に取ってみると、びっくりするぐらい軽いです。一瞬、量販店によくあるような外観だけの見本で、中身は空っぽなのかと思ったぐらい(でもちゃんと本物)。
普通の一眼レフカメラはこんな風に持ちますが…
こんな風にも持てます。指でつまむ感じ。
「 Kiss X7 」本体のみの重さは370g。現行の「 Kiss X6i 」より150g軽くなっています。
そしてキットレンズも軽いですね。EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMの重さは205g。なぜか、ミラーレス機・EOS M の同じ焦点域のズームレンズEF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM(210g)より軽い。
「 Kiss X7 」のこの軽量化を実現するために、ボディーはもちろん、シャッターユニット、イメージセンサー回り(センサー自体は同じ1800万画素)、メイン基板を作り直したそうですから、この機種に賭けるキヤノンの意気込みはすごいものがあります。
◇AFと操作性など
ファインダーは明るく、位相差検出方式AFの速さはまずまず。
一方、ライブビューでのAF。ハイブリッド CMOS AFのワイドエリア化で高速・高精度になったとのことですが、試した感じでは、そんなに速く感じませんでした。
EOS Mと比べてどうか… う~ん、良くわかりません。ただ、EOS Mのような“迷い”があまりない印象は受けましたし、動画では威力を発揮するのかも。
フルサイズ機のEOS 5D MarklllやEOS 6Dのライブビューに比べれば、はるかに速いので、最近、一眼レフでもライブビューで撮影する人が多いようですが、そういうコンパクトカメラ風の使い方でも十分こなせそうです。
外観的にはグリップの出っ張りが「 Kiss X6i 」より低く抑えられています。
シャッターの配置も変わりましたが、押しやすく、違和感はありません。
便利なのは、「 Kiss X6i 」と同じタッチパネル液晶。撮った画像の拡大・縮小、コマ送りがスマホと同じような指の動きでできるのはすごくラク。
拡大してピントの確認をするのも直観的でスピーディー。上位機種にも取り入れてほしいタッチ液晶。
カメラの設定もタッチでできるし、指1本でオートフォーカスと撮影ができる、タッチシャッター機能もあります。
◇連写性能
最高約4コマ/秒という連写性能は、「 Kiss X6i 」やその後継機「 Kiss X7i 」の最高約5コマ/秒に比べるとやや見劣り。
連写の音もカタカタと、何となくチープです。
まあ、日常的には十分な連写速度で、フルサイズ機のEOS 6Dだって約4.5コマ/秒と、たいして変わりません。
連続撮影可能枚数については正確にはチェックできませんでした。RAW+JPEGで好きなだけ連写が続いたり… ありえない感じ。デモモードのためかもしれません。
◇画質
液晶で拡大して見ただけの印象では、かなり良いのでは、と思いました。
dpreviewというサイトに、「Kiss X7」のサンプル画像が掲載されています(Canon EOS 100D/EOS Rebel SL1という海外での製品名で)。
レンズはEF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS STM と EF 40mm f/2.8 STM を使っているそうです。木の枝の細かい部分もよく描写されています。イメージセンサーは今までのKissシリーズと同じだと思うのですが、ひょっとするとハイブリッド CMOS AFのワイドエリア化で、作り直しているかもしれない、と思ったりしています。
総体的な印象としては、これからのKissシリーズのベースになるカメラですね。とにかく軽いので、カメラとレンズを分ければ、コートやジャンパーのポケットに入れて持って歩けるのでは…
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撮影カメラ ソニーRX100