つれづれ写真ノート

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リコーの新GR

2013年04月18日 | カメラ

ペンタックスリコーイメージングが4月17日、高級コンパクトデジタルカメラ「GR」を発表しました。発売は5月下旬で、直販価格は9万9,800円。(リコーのニュースリリース

リコーの公式プロモーションビデオがユーチューブにアップされています。

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スマホに対抗するため、カメラ各社ともコンパクトデジタルカメラの軸足を低価格機から高級機へ移しています。リコーの新型GRも満を持して登場という感じ。

名称は現行の「GR DIGITAL IV」から、ただの「GR」に。ライカが数字のバージョンをやめて「M」にしたのと似ています。

ペンタックスリコーの赤羽昇社長は記者会見で、「これまでの技術の集大成とも言えるモデル」と語ったそうです(東洋経済ONLINE)。自信のほどがうかがえます。

 

スペックの重要なポイントは5つ(私見ですが)。

・イメージセンサーの大型化。これまでのGRシリーズの1/1.7サイズより大きいAPS-Cサイズを搭載。ローパスフィルターレスで有効約1620万画素。

・新開発の画像処理エンジン「GR ENGINE V」。高感度性能にすぐれたエンジンで、感度はISO100~ISO25600に対応。

・新設計の高性能レンズ。焦点距離18.3mm(35mm判換算で28mm)、F2.8。「GR史上最高性能」(同社)のレンズを採用。

・小型軽量ボディーを維持。重量は約245g(電池、カード含む)。APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載するデジタルカメラとしては世界最小サイズ(2013年3月1日現在)

・高速レスポンス・連写性能。約1秒で起動し、AF合焦速度は約0.2秒。連写は、最高約4コマ/秒。

 

 なかなか素晴らしいスペックですね。特にAPS-Cセンサーを採用しながら、これまでのGRシリーズとあまり変わらないサイズに収めたのが立派。

GRファンでなくても思わず欲しくなりそうなカメラ。

さらに詳しいスペックについては価格.comマガジンの新製品レポートが詳しいです。また、リコーのGRブログ「GR徹底紹介」も参考になります。

注目の画質については、早々とPhoto Rumorsに他メーカーのコンパクト機との比較画像が掲載されています。

比較対象になっているのは、富士フイルムX-Pro1、キヤノンG1X、G15、ソニーRX100、ニコンCOOLPIX A。

カメラの画質モードがどうなのか、詳しいデータがないので安易に比較するのは早計かもしれませんが、これを見る限りでは、他メーカーをしのぐ、隅々まで解像感のある絵が撮れそうです。

ペンタックスリコーからは、同じく高級コンパクト機の「PENTAX MX-1」の発売も決まっています。F1.8-2.5の明るい4倍ズームレンズを搭載したクラシカルなデザインのカメラ。

 

高級コンデジ商戦が一気に激しくなってきました。

                     ◇

一方、リコーのコンパクトデジタルカメラのうち、安くて写りのいい、そして接写に強い、CXシリーズが終わってしまったようです。最終モデルのCX 6やCX 5が、プレミアがついて高値になっています。

アマゾンで見たらCX 6シルバーは38,000円、 CX 5ブラックがなんと41,800円!(4/18現在)です。去年の11月ごろまでは1万円台後半だったのに、CX 6が生産終了になってから急騰したみたいですね。

CX 5ブラックのほうが高いのは、CX 6のグリップのテカリを嫌う人がいるからかもしれません。ただCX 5は、フラッシュの発光部に指がかぶさりがちな配置になっているので、私ならCX 6を選びますけど… (今あるCX 1を買い替えるとしたらの話ですが)。

わりにファンが多いのですが、やはりこのクラスのコンデジはスマホに押されたのでしょうね…