つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

ソニーRX100 ll トークショー

2013年07月01日 | カメラ

ソニーRX100ll(マークツー)とRX1Rの先行展示・トークショーが行われていた、大阪・梅田のソニーストア大阪へ行ってきました。

RX100ll

ソニーのパンフレットを見ても、「マークツー」の表示は「M2」と、ローマ数字の「Ⅱ(機種依存文字なのでllと表示する場合も)」の両方が使われています。一応、カッコいい「ll」を使うことにします。

まずは展示されていたRX100llを触ってみました。

DSC-RX100ll。

大きさはRX100とほとんど同じで、わずかに厚みが増しただけ。チルト液晶を付けたことなどで重さは41g増えましたが、2つをその場で比較すればわかるものの、単独でRX100llを触った分には、それほど「重い」という印象はありませんでした。

RX100のコンパクトさを、うまく継承していると思いました。

 

上下にチルトできる液晶は見やすいです。とくにローアングルで狙うときには楽ですね。

自分のRX100と見比べた限りではややアンバー寄りの色味。現実の色には、こちらの方が近い感じ。

 

新しく設けられたマルチインターフェースシューに電子ビューファインダーを付けたところ。

 

コンパクトなボディーには少し大きすぎますかね。いつも付けておくにはちょっと邪魔な感じです。

でも、ファインダーをのぞいてみると、映像自体は大きく、見やすかったです。

明るすぎる戸外で背面液晶が見にくいときや、明暗・色彩を確かめながらじっくり撮りたいときには役に立つアクセサリーでしょう。

 

マルチインターフェースシューにはさまざまなアクセサリーが付けられます。

普通は電子ビューファインダーかフラッシュでしょうが、個人的にはステレオマイクロフォンに興味があります。ボディー内蔵のマイクでは動画を撮るときに不満があります。風切音を低減できるステレオマイクロホンをつければ、こんな小さなボディーでも高品質なハイビジョンムービーが可能になるのでは、とひそかに思っています。

バッテリービデオライトやクリップオンLCDモニターもつけられるようです。ブラケットや外部電池アダプター等々アクセサリーを一杯につけたRX100llでは、どんな風になるのか… いまのRX100にはとても考えられない、あまり想像したくないマニアックな撮影風景です…

 

操作感は大体RX100でほぼ分かっているので、カメラを触るのはやめて、ちょうど始まった写真家・馬場信幸さんのトークショーのコーナーに移りました。

4Kのブラビアを使ってのトークショー。

個人的にはとても参考になる“勉強会”で、なかなか面白かったです。

内緒にしておきたいTipsは除いてお伝えします。

RX100ll の高感度性能

RX100ll の高感度性能はかなり良さそうです。Rx100との比較ではISO6400ではっきりRX100ll の方がノイズも少なくコントラストも良好。

馬場さんはよくDRO(デジタルレンジオプティマイザー)を活用、暗部を明るく持ち上げるようにしているそうです。ところがこれはノイズも増すおそれがあります。

ISO6400で、目いっぱいのDRO適用(Lv5)にして、他機種との比較。相手はAPS-C機のソニーNEX-6。なるほどグラデーションはNEX-6のほうが良いですが、色ノイズが激しく出てカラーバランスが破たん、別の色になっています。これに対してRX100llはカラーバランスもコントラストも維持。RX100llの勝ちです。

RX100ll は、RX100より1段分高感度性能が向上したとソニーでは言っていますが、馬場さんに言わせるとそれ以上のものがあるそうです。裏面照射型CMOSの効果でしょう。

 

う~む、これは予想以上(完全に乗せられています)…

 

RX100llとRX100共通の性能

RX100llのチルト液晶が便利とかの話もありましたが、RX100と共通の性能についての馬場さんの解説が、熱が入っていました。

解像度がすばらしい---馬場さんは新聞をパシャッと写して、スクラップに使っているそうですが、拡大しても驚くほどくっきり見える。

太陽を写してもフレアやゴーストが少ない---逆光にめっぽう強いレンズ。

後ボケが美しい---ネオンのボケなど、芯が残ってにじむような美しい特有のボケ。味がある。プロが使える表現。

 

自分が持っているRX100を褒めてもらったような感じで、とても気分が良かったですね。

 

RX1R

一方、フルサイズのプレミアムコンパクトカメラでローパスフィルターレスのRX1Rについても解説がありました。

DSC-RX1R。現代のデジタルカメラの孤高を誇るハイエンドコンパクト機のそのまた高画質バージョン。

 

とにかくむちゃくちゃ高価で手が届かないカメラですが…

4K画面に細部を拡大して見ると、今のRX1よりシャープです。

これは風景写真を撮る人には魅力があるでしょうね。

しかし、ビルの写真などでモアレは出ます。拡大して分かる程度ですが、建物の細かい柵などに色モアレが発生していました。したがって風景ならOK。スナップや服飾は注意。用途を選ぶ必要があります。

 

RX1とRX1R共通の性能についても馬場さんの解説がありました。

高度な非球面レンズ---非球面レンズに発生しやすい年輪ボケが少なく、素直なボケ。接写モードでとくに後ボケが柔らかくなる。とにかく非常に優秀なレンズ。

デジタルズームをしても画像劣化が少ない。

ということでした。

 

一方、RX1とRX1Rの画質の差は非常に少ないという話がデジカメinfo

 / Luminous Landscape に出ています。

馬場さんも、RX1の画像をパソコンで少しシャープにすれば、完全ではないがRX1Rの画像に近づくと解説。

 

いずれにせよ、RX100llとRX1R、どちらもそこそこ売れるだろうな… などと考えながらパンフレットを見ていました。

トークショー後のお客さんの反応も、かなり熱が入っていました。


愛染まつり Part 2

2013年07月01日 | 行事・歳時記

愛染まつり(6/30~7/2)初日の宝恵かごパレードの続きです。

高々と掲げられる宝恵かご。ものすごく重いそうですが、すごいですね。

背景は、先日近鉄がオープンした「あべのハルカス」。

 

にぎやかにパレードがスタートしました。

 

浴衣姿で愛嬌をふりまく愛染娘。

 

乗っている娘さんも楽しそうです。

 

梅雨空を吹き飛ばす勢いの掛け声、お囃子。

 

愛染さん(愛染堂勝鬘院)によると、宝恵かごの名前の由来は、江戸時代の年号「宝永(ほうえい)」。宝永年間に芸妓が駕籠に乗って愛染祭にお参りに来ていたのを再現しているそうです。

 

今年は315人の応募者から選ばれた10人と外国人枠の2人、計12人が交代しながらかごに乗り、沿道の市民やカメラマンに笑顔で手を振っていました。

パレードについて歩く人の数がすごく、前方へ回って撮影しようとしてもなかなか移動できません。警備のお巡りさんも、車道へ人が出ないように懸命に交通整理していました。

 

愛染さんに到着すると、境内の多宝塔の前で恒例のかご上げが行われました。

あいにく雨がぱらついてきましたが(なぜか愛染まつりは雨が降る)、元気いっぱいの愛染男組のたくましい腕で、次々にかごが上がりました。

 

愛染娘を一人ずつかごに乗せ、高々と掲げて囃しながら一回転。

まつりの見ものですね。

 

愛染娘の笑顔が晴れやか。

 

こういうのを見ていると本当に元気をもらえます。

 

はちきれる若さ。いいですね…

 

最後は多宝塔の前で記念写真。

みなさんお疲れ様でした。

 

撮影については、パレードの最初から連写で撮りましたが、EOS 6Dはそんなに連写が早くないし、被写体としてはなかなか難しかったです。

(かご上げの写真のデータ   シャッター速度優先AE   シャッター速度 : 1/800  絞り : F5.6   露出補正 : +1 2/3 ISO感度 : 1600 )

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM