大阪のキヤノンデジタルハウス梅田で、新しいミドルクラスのAPS-C機「EOS 70D」を試してきました。
EOS 70D。
キットレンズの一つ「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」がついていました。
もうひとつのキットレンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」だとかなり軽く感じたのですが、18-135mmだとそれなりの重さはありますね。
ボディー自体の重さは現行の「EOS 60D」と全く同じ675g(本体のみ)。さすがにEOS Kiss X7のように「驚異的に軽い」(本体のみ370g)ということはありません。いわゆる一眼レフらしい、ほどほどの手ごたえというのでしょうか。
さっそくファインダーを覗いて撮影。
視野率はEOS 60D(96%)より向上(98%)。100%ではないけれど、これなら実用上問題はないでしょう。その代りフォーカシングスクリーンは交換不可になりました。
見え方は普通で、AF(1点AFで試用)は「スッ」と合う感じ。
一番気になっていた連写を試してみました。
EOS 60D(5.3コマ/秒)から大きくスペックアップして、7コマ/秒で撮れます。
「バシャバシャバシャ…」。予想していたより音は大きいです。シャッターユニットが頑丈になっているはずですが、よくこれでボディーの重さを変えずにできたものです。
ファイル容量的に一番大きいRAW+JPEGで連続撮影枚数を確認してみると、同じシャッター間隔で撮れるのは、カタログ通り8コマぐらいまで。9コマ以降は間隔が少し長くなります。
でも、実際に撮ってみると8コマって結構な枚数です。昔の36枚撮りフイルムなら、4回の連写でほとんど終わりになるわけですから。
JPEGだと40~65コマ連続撮影が可能です。
プロも使う「イメージモンスター」EOS 7D(8コマ/秒)に迫る連写速度で、7Dより軽量。AFの測距点が、7Dと同じ19点(全点クロス測距)になったことでもあり、機動性のあるカメラとして使えそうだ、という感触を持ちました。
フリーアングル式液晶モニター(3型約104万ドット)は、今回からタッチパネル式を採用。
さて、新しい像面位相差AF「デュアルピクセルCMOS AF」がどんなものか。ライブビューでのAFが飛躍的に速くなったそうですが…
タッチでピント合わせ。
確かに速いです。他の一眼レフの、迷いながら作動するスローモーなライブビューAF(コントラストAF)とは雲泥の差。さらに簡単で便利です。
これならライブビューで撮ってもストレスがありません。さらにタッチシャッターにも対応しています。
新時代ですね。ウ~ン いいなあ。
フリーアングル式液晶は、こういう風に縦位置・ローアングルで狙うときに便利。
草花の撮影などで、はいつくばらなくても良いですから…
ライブビューばかりで撮りたくなってきますが、そこには多少問題も。
日経トレンディネットの『キヤノンの最新一眼レフ「EOS 70D」、プロカメラマンは実機を触ってどう感じた?』に書かれています。
『ライブビュー撮影で高速連写をすると、連写中はずっと液晶画面がブラックアウトしてしまうので、動く被写体を追い続けるのは困難だ』。
確かにそれはその通り。
でも、これはEOS 70Dに限ったことではないようです。EOSの一眼レフ全機種を試したわけではないので断定できませんが、少なくともEOS 6DやKiss X4でも同じこと。キヤノンの仕様なのかも…
オリンパスのPEN E-P5(5/17記事参照)ではこんな現象は起きません。このあたり、オリンパスなどライブビューに賭けてがんばっている他社を見習ってほしいですね。
このほか、画素数が約2,020万画素と、60D(約1,800万画素)よりアップ、高感度性能もよくなっているようです。カメラの液晶では画質を判断できないので、ネットや雑誌のレビューで確かめたいところです。発売(8/29)までは間があることですし…
あ、それから、動画でのライブビューAFがとても良くなったそうです。それを試すのを忘れました。ダメですねェ~
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(EOS 70D 撮影カメラはソニーRX100)