健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

花粉症患者が倍増!?

2016-09-03 08:30:43 | 研究
気候変動と侵襲性の強いブタクサの繁殖により、欧米における季節性のアレルギー患者が急増する恐れがあるとする研究結果がEnvironmental Health Perspectivesに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。欧州では今世紀半ばまでに、花粉症の人が現在の3300万人から約7700万人に倍増するということです。影響が強まる原因は、ブタクサのさらなる密生と欧州の広い地域で花粉症のシーズンが9~10月に長期化するためだそうです。現在、フランスやドイツ、ポーランドなどへの影響は比較的小さいそうですが、今後数十年でこれらの国での被害が最も大きくなることが予想されるそうです。
また、主な要因は気候変動だそうですが、ブタクサ(学名:Ambrosia artemisiifolia)として一般に知られる侵襲性の強い植物の分布拡大も重要な要因とのこと。ブタクサ1株から作られる花粉の数は年間約10億粒に上り、その時期は8月に集中しているそうです。
世界保健機関(WHO)の推定では、世界の約4億人がアレルギー性鼻炎に、また花粉が引き起こす喘息に約3億人が悩まされているそうです。そして、こうした状況による経済的負担は、欧米それぞれで数百億ドル(またはユーロ)規模と算出されているとも。
http://www.afpbb.com/articles/-/3098771
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