ウマは耳で意思疎通!?というニュース記事(ナショナルジオグラフィック)を紹介します。最新の研究報告によると、ウマは大きくてよく動く耳を使って仲間の注意を一定方向へ向かせることができ、食料のありかを教えたり、敵の居場所を知らせているのではないかというのです。人間と同じように、ウマも社会性動物だそうです。同じ種同士の群れで暮らすことは、難しい面もあるが、利点も大きいく、互いに助け合い、群れの一部が敵の見張り役をしている間、他の仲間は食べたり食料探しに専念できるそうです。しかし、このシステムが機能するためには、同じ種の他のメンバーたちに情報を伝える手段を持っていなければならないですね。そこで、ウマたちが耳の向きを変えて仲間に方向を指し示したり、周囲に何か注意を払うべきものがあるかを知らせているのではないかと仮説を立てたそうです。この仮説を実証するために、牧場で餌の入った2つのバケツを置き、そのうちの1つを覗き込むウマの姿を写真撮影したそうです。それらの写真をグループ分けし、第1グループの写真ではウマの耳をマスクで覆い、第2グループではウマの目をマスクで覆ったそうです。第3グループの写真は、頭のどの部分も隠されていないもの。次に、これらの写真を等身大に拡大し、別のウマに見せてから、餌のバケツ2つを選ばせたそうです。過去に行われた実験で、ウマは写真に写っている別のウマを認識できることが証明されているそうです。目と耳が覆われていない第3グループの写真を見せられた時、ウマは75%の確率で写真のウマが覗いていた方のバケツを選んだそうですが、目または耳のどちらかが覆われている写真を見せられた時、バケツの選び方は不規則だったが、耳が出ている写真を見た時の方が、目が出ている写真の時よりは少しだけ好成績を出したそうです。
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