「40秒に1人」この数字は、世界保健機関(World Health Organization、WHO)が自殺に関する出した初めての報告書に記載された数値で、世界全体で40秒ごとに1人が自ら命を絶っているというものだそうです(AFPBB NEWS)。この数値は、年間でみると戦争や自然災害による死亡者より多いそうです。WHOメンタルヘルス部門のトップは、「自殺は驚くべき公衆衛生上の問題だ」と述べ、世界では毎年150万人が暴力によって死亡するそうですが、そのうち80万人が自殺によるものだと語ったそうです。 自殺率が高いのは中欧、東欧、アジアで、全体の25%は富裕国で起きているとも。世界全体でみると自殺が最も多いのは70歳以上だそうですが、年代別の自殺率が若年層で最も高くなっている国もあり、自殺は世界の15~29歳の死因として2番目に多くなっているそうです。先月11日に死亡しているのが見つかった米俳優ロビン・ウィリアムズさんのような有名人の自殺の過剰な報道にも責任の一端があると指摘。自殺を美化したりセンセーショナルに扱ったりしてはならないと、死因は自殺だったと伝えるのは記事の冒頭ではなく最後にすべきで、記事の中で自殺予防に取り組む支援団体などにも言及すべきだと述べているそうです。この報告書は172か国を対象にした10年にわたる調査を基に作成されたそうです。2012年の自殺率は高所得国(10万人当たり12.7人)が中低所得国(同11.2人)よりやや高かったそうです。また、最も自殺率が高かったのは南米ガイアナ(同44.2人)で、北朝鮮(同38.5人)と韓国(同28.9人)がそれに続くそうです。ちなみにこうした記事も影響を与えるのかもしれませんが、事実をそのまま伝えることも必要と考えます。そして、自ら命を絶つ前に、まずは誰かに相談してもらいたいものです。
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