国連は先日、環境にとって数少ない良い知らせとして、損傷した地球のオゾン層は、今世紀半ばまでの回復へむけて順調に進んでいると発表したそうです(AFPBB NEWS)。ただし、南極上空のオゾン層については、回復にさらに時間がかかるとも。有害な紫外線を防ぐ地球を守る重要な「盾」であるオゾン層に関して、国連環境計画(UN Environment Programme、UNEP)と世界気象機関(World Meteorological Organisation、WMO)が4年ぶりに発表した報告書によると、オゾン層の保護を目的として1987年に採択された「モントリオール議定書(Montreal Protocol)」は大きな成功を収めている一方、別の領域「地球温暖化」の問題を間接的に大きくしているそうです。画期的な同議定書が採択されなければ、皮膚がんの患者数が2030年までに今より毎年200万人増加し、オゾン層を破壊する化合物の濃度が2050年までに10倍高くなったかもしれないと今回の報告書は指摘しているそうです。1980年の水準までオゾン層が回復のは、中緯度地域と北極地域では、今世紀半ばまでに達成される見込みだそうです。ですが、南極のオゾンホールについては、もう少し後になる見込みだと。
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