健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

劣性遺伝と優性遺伝

2012-04-21 08:30:15 | 研究
遺伝の法則の「優性」「劣性」という言葉が消えるかもしれないというニュースが報道されています(ASAHI.COM)。日本遺伝学会が語感が偏見をうむとして用語の改訂をすすめているというのです。学会の議論では代わる言葉として「顕性」「不顕性」が有力だそうですが、学会はより良い案を公募しているということです。人間の細胞には、父母から受け継いだ2対1組の染色体が入っており、染色体の中に人間の設計図である遺伝子がありますね。父母どちらの特徴が表れるかは、どちらの遺伝子が優性か劣性かで決まります。髪の色なら濃い色は薄い色に対して優性です。一方が黒髪で、もう一方が金髪なら子どもは濃い色の髪になるということです。見た目などに表れやすいかどうかなのに、劣性は語感から「その特徴が劣っている」という誤解を与えかねないということが今回の表現法の検討の理由のようです。遺伝子治療や遺伝子診断が注目されるなか、偏見を生みかねないと研究者たちが心配していたそうです。さて、どうなりますか。
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