健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳科学

2009-12-29 17:12:54 | 研究
最近、よくこの言葉を見聞きします。人は自分の記憶などに代表される知的活動レベルに非常に敏感になっています。その背景には、認知症に代表される疾患があると思います。確かに、患者さんの数が増えているような数字も発表されています。でも、その一方で、診断技術が向上しかつ人の寿命が延びていますので...(正確な数値関係は把握していませんので、数についてはこの辺で)。さて、脳機能を維持するために、計算をしたり、短期記憶練習をしたり、様々な刺激を脳に与えています。非常に良いことだと思います。やらないよりやった方が絶対的に良いことだと思います。でも、それだけでよいのでしょうか。思考や記憶、連想などは脳の一部、限られた領域しか使いません。だとすると他の領域も積極的に利用するようにしてはどうかと思うのです。脳への刺激として、運動は極めて効果的です。骨格筋を収縮させるという出力をする脳活動はもちろん、末梢の様々な感覚が脳幹から視床、そして感覚野や補足運動野など脳の様々な部位に刺激が伝わります。使うことは重要ですが、感覚を利用した脳機能の活性化も利用したほうがよいのではないでしょうか。とにかく、人の脳は多機能であり、全部使い切っていないといわれます。その機能をできるだけ使うように日々の生活を工夫することがポイントかもしれません。新しいことへのチャレンジ。私たちはこの姿勢を持ち続けたいものです。
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