日本肥満学会は、体格指数(BMI)25未満で、腹囲80センチ以上の女性についても肥満症の対象とする検討を始めたそうです(YOMIURI ONLINE)。これまでBMIが25未満の人は、肥満症の対象外でした。特定健診のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の腹囲基準(男性85センチ、女性90センチ以上)は、肥満症の診断基準を基本にしているため、厚生労働省が進める特定健診の腹囲基準見直しに影響を与えることが予想されます。現在の基準で肥満症と診断されるのは、BMIが25以上で、かつ「脂質異常や高血圧などの健康障害が見られる」「腹囲が男性85センチ、女性90センチ以上」のどちらかに当てはまった場合だそうです。しかし、BMIが25未満でも内臓周辺に脂肪がたまると、動脈硬化などが増加する傾向が指摘されていることから、今回の見直しが行われることになったようです。
10年後に脳卒中や心臓病などになる確率はどれぐらいか?こうした確立を予測する予測式が開発されたそうです(ASAHI.COM)。対象は40~75歳で、性別、年齢、身長、体重、血圧、中性脂肪やコレステロール値、喫煙や飲酒習慣の有無など計12項目を入力すると、1年後、5年後、10年後の発症確率と、平均と比べたリスクが表示されるそうです。さらに、発症確率を下げるために、ダイエットや禁煙、禁酒、高血圧の改善など具体的にどんなことをすれば、どれだけ改善効果があるかも示されるというものらしいです。この予測式は、1995~2000年に大阪府、秋田県、茨城県、高知県の8886人に実施した健康診断のデータをもとに作成したそうです。この予測式は、ウェブサイト(http://www.kenkoukagaku.net/yosoku/)に公開されています。さて、確率は・・・・・?
血糖値を調節するホルモン「インスリン」が効かなくなるたんぱく質をがマウス実験で発見されたそうです(毎日jp)。インスリンが効きにくい状態は「インスリン抵抗性」と呼ばれ、生活習慣が主な原因の「2型糖尿病」患者に典型的な症状です。過食や運動不足そして肥満になると起きやすいことが知られています。比較プロテオーム解析によりインスリン抵抗性と関連するとみられるたんぱく質を探索した結果、肥満マウスでは今回発見したたんぱく質の血中濃度が正常なマウスより2~3倍高かったそうです。さらに、このたんぱく質を正常マウスに注射すると、肥満でなくてもインスリン抵抗性を示したそうです。また、このたんぱく質を作れない状態にしたマウスは、高脂肪食を与えても肥満にならず、インスリン抵抗性を示さなかったそうです。もちろん、のたんぱく質はヒトにも存在し、炎症やけがを早く治す役割があることが分かっているそうです。このたんぱく質の増加が肥満や糖尿病の原因になっている可能性が高く、診断や治療に役立つと期待されるそうです。具体的にどういうたんぱく質なのか、ちょっと調べてみようと思います。
先日、脳梗塞や心筋梗塞などの医療費が、喫煙によって1733億円増加しているという推計が発表されました(YOMIURI ONLINE)。この結果は、国立循環器病研究センターが1989~2007年に行った吹田市民4285人(40~74歳)の健康調査の結果を分析したものによるもので、様々な病気の発症率と、喫煙の有無との関連を調べたそうです。その結果、脳梗塞や脳出血などの「脳血管障害」は、喫煙によって男性は25%、女性は5%増加したそうです。また、心筋梗塞や狭心症などの「虚血性心疾患」は、同じく男性は12%、女性は19%増えていたそうです。この増加率から、全国の同じ年齢層の脳血管障害と虚血性心疾患の医療費総額1兆781億円(2008年度)のうち、1733億円は喫煙によって余計にかかった分と算出されたというものです。この値は、メタボリックシンドロームによる増加分の1・5倍に上ることから、禁煙指導の強化の重要性が伺えますね。
何億円もすることで有名なバイオリンの名器「ストラディバリウス」や「ガルネリ」は、現代のバイオリンと大差ないとする意外な実験結果が発表されました(YOMIURI ONLINE)。2010年、米国インディアナ州で開かれた国際コンテストに集まった21人のバイオリニストに協力してもらい、楽器がよく見えないよう眼鏡をかけたうえで、18世紀に作られたストラディバリウスや、現代の最高級バイオリンなど計6丁を演奏してもらい、どれが一番いい音か尋ねたそうです。すると意外にも、安い現代のバイオリンの方が評価が高く、ストラディバリウスなどはむしろ評価が低かったそうです。つまり、名器の歴史や値段が心理的に影響しているのかもそれませんね。
毎年このブログでも取り上げていますが、東京・築地市場の新年恒例の初競り。ここで毎年、マグロがびっくりするような価格で競り落とされています。そして今年は、青森県大間産のクロマグロが1匹5649万円の史上最高値で競り落とされたそうです。びっくりですね。このマグロは269キロと最も大きかったそうです。そして競り値は瞬く間に上昇し、1キロ当たり21万円、1匹5649万円となったそうです。昨年の初競りでは、北海道・戸井産のマグロ(342キロ)に、1匹3249万円という最高値が付いたが、今回はそれを大幅に上回る卸値となりました。競り落としたのは東京などですし店「すしざんまい」を展開する喜代村だそうです。このマグロのにぎりすし1個を128~398円(消費税抜き)という通常価格で提供されるそうです。ちなみに、本来なら一貫15,000円になるそうです。もう食べた方もいるのでしょうね。もうすべて売り切れたのでしょうか。新年早々、景気のいい話ですね。
人の脂肪の細胞から10日間で人工多能性幹細胞(iPS細胞)をつくる技術が開発されたそうです(ASAHI.COM)。大人の細胞では世界最短で従来の半分以下で、コスト削減にもつながります。皮下脂肪に含まれる脂肪幹細胞からiPS細胞をつくる際、通常使う遺伝子のほかに5種類の薬を加えて、酸素の濃度を5%と低めにすると、6日目でiPS細胞と同じ丸い形に変わり、10日目にはiPS細胞になったことを示す現象を確認したそうです。薬剤は、細胞が分化するのに働く酵素をじゃまする作用があるものだそうです。実際どういうものか、興味がありますね、低酸素状態もiPS細胞づくりを速めるそうですが、一般的な細胞では5%は標準的な濃度です。これまで、iPS細胞を皮膚の細胞からつくるには1カ月以上かかっていたそうです。一昨年、血液中のリンパ球では25日という記録があるようです。
昨年末、「生きた化石」として知られるシーラカンスの全遺伝情報(ゲノム)の解読が成功したといういニュースが報道されました。タンザニアで捕獲されたシーラカンスの稚魚のゲノムを解析した。その結果、ゲノムを構成する「塩基対」の数は27億あったそうです。この量はマグロやメダカなど平均的な魚類の約3倍で、人(約30億塩基対)を含めた哺乳(ほにゅう)類とほぼ同じであることが判明したそうです。また、個体同士の情報伝達に関係する遺伝子群を調べたところ、魚類と陸上動物に特有の遺伝子を両方とも持っていることが明らかになったそうです。これは、生物の進化の1つの段階として考えられている魚類が陸上へ進出した謎を解く手がかりになるのではないかと注目されているそうです。
鳩は数を理解する能力があるとする実験結果が米国の科学誌サイエンスに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究では、まず1年がかりで3羽のハトを訓練し、1~3個の図形を含む画像を、数が少ない順にくちばしでつつくようにしたそうです。このハトに、1~9個の様々な図形を示した画像2枚を見せる実験をしたところ、ハトは図形の色や形に関係なく、数が少ない方を正しく選んだというものです。つまり、数の概念を理解して大小を比較したことになるということです。場所ごとに食物が多いか少ないかを比べられると生存競争に有利であり、そのために数に関する能力が発達したと考えているようです。これまで、抽象的な数の概念については、サルが持つと報告されているそうですが、ハトの能力もこれに匹敵するそうです。驚きですね。
昨年末に面白いニュースが報道されていました、ニキビの原因となるアクネ菌を皮膚がんの一種・悪性黒色腫に投与し、白血球を集めてがん細胞の増殖を抑える動物実験に成功したというものです(ASAHI.COM)。アクネ菌と戦う性質を持つ白血球が、がん細胞とも戦う効果がある点に着目し、アクネ菌をがん細胞に投与すれば、白血球がアクネ菌を攻撃するために集まり、その白血球ががん細胞を攻めて、消失させるという仮説を立てたそうです。マウスの腹にがん細胞の悪性黒色腫を入れ、ヒトのアクネ菌を投与し、投与の回数や時期に応じて複数のパターンを試したところ、悪性黒色腫を入れた直後と14日目の2度投与すると、28日目にはほぼすべてのがん細胞が消滅したそうです。もちろん、アクネ菌も消えたそうです。どのように臨床応用するかはこれからだと思いますが、ニキビにも効用があるともとれる?のでしょうか。