静脈に中心静脈カテーテルを留置しようとして、誤って動脈に留置してしまうという事例は時々見られます。単に抜去して圧迫して止血ができる場合も少なからずありますが、圧迫出来ない場所で不用意に抜去すると大量出血したり仮性動脈瘤を形成したりする危険もあります。場所によっては心臓血管外科医が手術室で抜去、血管修復する必要があります。
誤挿入を予防するために最近はガイドワイヤーを使用したカテーテル挿入手技が一般的になっていますが、確実な方法としてそのガイドワイヤーが静脈内にあることをエコーで確認するという作業をすることが推奨されています。エコーをしているにも関わらず、動脈への誤挿入が実際に起きている現実として、エコーでの確認が不十分ではないか、という意見もあります。エコーで静脈をガイドワイヤーが貫いているのはわかっても、その先で後壁を貫いていないか、静脈内を確実に連続的に走行していることを確認することが必須ですが、そこを注意深く見ていないのが原因でないか、とも思われます。
やはりかならずこうしたリスクがある、という危険予知訓練を繰り返すことが最良の予防になると思われます。
その意味で、毎回の心臓手術でも、この場面ではこうした合併症が起こる可能性がある、と口を酸っぱくして術中に指導するのもこのためです。
誤挿入を予防するために最近はガイドワイヤーを使用したカテーテル挿入手技が一般的になっていますが、確実な方法としてそのガイドワイヤーが静脈内にあることをエコーで確認するという作業をすることが推奨されています。エコーをしているにも関わらず、動脈への誤挿入が実際に起きている現実として、エコーでの確認が不十分ではないか、という意見もあります。エコーで静脈をガイドワイヤーが貫いているのはわかっても、その先で後壁を貫いていないか、静脈内を確実に連続的に走行していることを確認することが必須ですが、そこを注意深く見ていないのが原因でないか、とも思われます。
やはりかならずこうしたリスクがある、という危険予知訓練を繰り返すことが最良の予防になると思われます。
その意味で、毎回の心臓手術でも、この場面ではこうした合併症が起こる可能性がある、と口を酸っぱくして術中に指導するのもこのためです。