横須賀総合医療センター心臓血管外科

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MMカンファレンス

2020-12-25 06:40:27 | 心臓病の治療
 心臓血管外科領域でいえばMMとはMortality & Mobidity、すなわち手術死亡と合併症の症例で、これに関するカンファレンスを医局内で毎年年末に行っています。
 例年は自治医科大学付属さいたま医療センター内で行っていましたが、今回は新型コロナウィルスパンデミックの影響もあり、関連施設からはZoomでの参加となりました。Zoomのほうがわかりやすいという面もありますが、カンファレンスルーム内でのちょっとした会話はズーム参加者には聞こえにくいというデメリットもあります。横須賀市立うわまち病院が最もさいたま市から遠い関連施設になるので、一番リモートのカンファレンスになって恩恵をうけるとも考えられます。
 各施設の状況も情報交換出来て有意義な会議でした。

 横須賀市立うわまち病院からは年間の手術症例、合併症症例の検討について報告しました。横須賀市立うわまち病院の2020年の症例は、新型コロナウィルスパンデミックの影響があり、実質約2か月近く抑制された感じですが、その割に症例数の減少は5%程度にとどまり、手術症例303例、心臓胸部大血管手術症例104例で、昨年の110例から少し減少しました。しかしながら、大動脈弁置換術が例年の2倍に増加していることが症例数減少に歯止めがかかった一因であり、翌年の分の症例を前借りして手術してしまったとすると2021年の症例数が確保できていけるか不安はあります。
 大動脈弁置換術のうち約半数が右小開胸アプローチで実施しました。
 来年は三次元内視鏡システムの導入により、さらに小開胸アプローチ手術の進化を目指します。
コメント
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