急性心筋梗塞における三大機械的合併症として
①心室中隔穿孔
②乳頭筋断裂による急性僧帽弁閉鎖不全症
③左室破裂
これらは緊急手術が必要になる病態がほとんどで、多くの場合はそのまま経過を看ていると急速に循環動態が悪化することが多い。病態が悪化する前に手術した方が術後の回復が速いことが多く、循環が破たんしてからの手術では術後の多臓器不全に苦しむことになることが多い。
未だ、これらの心筋梗塞後機械的合併症の救命率は50%前後と全国の統計で言われています。
なかでもDouble Ruptureといわれている病態があり、これは上記の機械的合併症が同時に二つ以上存在する場合を指し、より重症度が高いものと考えられます。①と③、または②と③の合併がほとんどで、①と②が同時に発生する、もしくは①②③がすべて起こるというものは見たことがありませんが、より重症度が高くなると思われます。
このDouble Ruptureは、今まで数十例の機械的合併症を診てきましたが、今まで2例でしか見たことがないので、比較的まれな病態ではないかと思います。
それぞれの合併症に対して適切に外科的処置を行い、術後管理を行う以外に治療法はありません。
一般に心筋梗塞の死亡原因は、昔は心室細動などの不整脈が多かったのが循環器の専門施設で、特にCCU(Coronary Care Unit)でモニター管理をするようになって不整脈死は激減し、現在は心不全死がほとんどといわれています。これら機械的合併症の術後の心不全も救命が困難な場合は多々あり、また、こうした機械的合併症がない状態でも心機能が著しく低下する広範囲な心筋梗塞の場合は、未だに救命が困難な症例も存在するのは確かです。
こうした重症の症例には、IABP PCPSなどの機械的補助を積極的に導入して急性期を乗り切り、慢性期まで持っていければ救命の望みも見えてくるため、それまで「頑張る」ことが重要です。
①心室中隔穿孔
②乳頭筋断裂による急性僧帽弁閉鎖不全症
③左室破裂
これらは緊急手術が必要になる病態がほとんどで、多くの場合はそのまま経過を看ていると急速に循環動態が悪化することが多い。病態が悪化する前に手術した方が術後の回復が速いことが多く、循環が破たんしてからの手術では術後の多臓器不全に苦しむことになることが多い。
未だ、これらの心筋梗塞後機械的合併症の救命率は50%前後と全国の統計で言われています。
なかでもDouble Ruptureといわれている病態があり、これは上記の機械的合併症が同時に二つ以上存在する場合を指し、より重症度が高いものと考えられます。①と③、または②と③の合併がほとんどで、①と②が同時に発生する、もしくは①②③がすべて起こるというものは見たことがありませんが、より重症度が高くなると思われます。
このDouble Ruptureは、今まで数十例の機械的合併症を診てきましたが、今まで2例でしか見たことがないので、比較的まれな病態ではないかと思います。
それぞれの合併症に対して適切に外科的処置を行い、術後管理を行う以外に治療法はありません。
一般に心筋梗塞の死亡原因は、昔は心室細動などの不整脈が多かったのが循環器の専門施設で、特にCCU(Coronary Care Unit)でモニター管理をするようになって不整脈死は激減し、現在は心不全死がほとんどといわれています。これら機械的合併症の術後の心不全も救命が困難な場合は多々あり、また、こうした機械的合併症がない状態でも心機能が著しく低下する広範囲な心筋梗塞の場合は、未だに救命が困難な症例も存在するのは確かです。
こうした重症の症例には、IABP PCPSなどの機械的補助を積極的に導入して急性期を乗り切り、慢性期まで持っていければ救命の望みも見えてくるため、それまで「頑張る」ことが重要です。