横須賀は陸上、海上自衛隊、およびアメリカ海軍の基地があるので、軍関係者の患者さんも少なくないので、制服や迷彩服を着ている人が院内をうろうろしている光景をよく見かけますが、職員にも家族が軍関係という人も少なくありません。
職場の関係者から、海上自衛隊の護衛艦の体験乗船に招待頂きました。横須賀基地所属の護衛艦だけあって、隊員の人たちにうわまち病院から来た、と紹介されて回り、つきっきりで艦内を案内して頂きました。
普段乗船する機会のある観光船とは違って、出港や帰港の際の手順は儀式的なものも含め、かなり見応えがありました。乗員がチームとなってその役割につとめる姿は、手術室の中のそれぞれの役割をするチーム医療のような光景でした。
一つ印象に残ったのは、現代の戦争とは、艦艇どおしが大砲を撃ち合ったり銃撃戦をするような想定をしておらず、レーダーやソナー、無線での情報などを駆使して敵の艦艇が見えない打ちから、ミサイルなどのいわゆる飛び道具だけで戦闘する、というものだそうです。なので、海上保安庁のように、相手の船に飛び乗って銃撃戦の末に制圧するようなことはあまりない、ということです。なので船の周囲には身を隠すような、防御となるようなものがあまりなく、ロープを張っているのみです(海上保安庁の船は全周、金属の壁に取り囲まれて、伏せると銃撃から身を守ることが出来ます。
また、アスロックミサイルはアメリカ製、速射砲はイタリア製だそうで、兵壮に関しては日本製のものは少なく輸入品が多いのだそうです。対艦ミサイルは合計6発ですが、再装填するには基地に戻る必要があるそうで、また、アスロックや対空ミサイルは再装填が出来るようになっています。
医務室も拝見させて頂きましたが、そこにおいてある本はメンタルヘルスの本が多かったのが印象的でした。