やっぱり、バカが行動すると・・・

東京大田区・田園調布で起こった女子中学生誘拐事件は、母親から警察に電話してからわずか４５分で犯人が捕まったそうだ。

犯人の羽田宏明は、何の準備もすることなく犯行を思い付き、さらにネットで「金になることをしませんか？」ということでどこの誰ともわからない共犯者を募り、前日に初めて顔合わせした後、特に何の計画もなくその辺を歩いていた女子中学生を拉致し、身代金を要求したのだとか。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131107/crm13110721520029-n1.htm

バカなのかアホなのか、いずれにしても、こんなことで身代金を確保できると考えている時点で、どうしようもなく頭の悪い連中だ。


犯罪の中で、もっとも成功しにくいのは「営利誘拐」だと言われている。

なぜなら、お金の受け渡しが難しい（単独犯なら、必ず犯人自身が現場やＡＴＭ等に現れなければいけないし、共犯なら持ち逃げされる危険性もある）上に、人質の管理（？）の問題などがあるからだ。

当然のことながら、誘拐を実行しようとする連中は、その実施方法等についていろいろと考えているのかと思いきや、何にも考えていなかったとは・・・

成功する確率がほとんどないにもかかわらず、営利誘拐がなくならないのは、犯罪を行なおうとする連中が「な～にオレは大丈夫。頭の悪い連中とはわけが違う」と根拠不明な自信を持っているから、とも言われている。

だから、あの手この手を使って誘拐をしようと企むのだけど、皆失敗する。

ところが、今回の犯人たちは、その事前の準備をほとんどしていない、というのだから、恐れ入る。


しかし、ホントに怖いのは、むしろこういう連中かも知れない。

なぜなら、後先考えていないわけだから、すぐに行き詰るのは見えている。

となると、そこで自暴自爆になって、何をしでかすかわからない。

結果的に、犯人にとっては「失敗」であっても、被害者としては「助かった」とならない場合が出てくる可能性もあるからだ。

今回のように、誘拐の相手さえ決めていなかった場合だと、誰が被害者になるのかもわからないので、なおさら厄介だ。


昨日触れた山本太郎じゃないけど、やっぱり「行動するバカ」はコワい！