今日は、先日テレビで放映されていた「スネークアイズ」を見ました。
ブライアン・デ・パルマ監督の映像テクニックが光るサスペンス・スリラー。
サスペンス映画としての緊張感に欠けるのが残念だが、映画の冒頭13分間に渡ってドーム入口からリングサイドまでを一気に見せ切る長廻し撮影は圧巻だ。
主演:ニコラス・ケイジ
共演:ゲイリー・シニーズ、カーラ・ギグーノ
その他:ジョン・ハード、スタン・ショウ、マイケル・リスポリ、ジョエル・ファビーニなど
<ストーリー>
アトランティック・シティのドーム会場で、大観衆を集めて進行中のボクシング王座戦。白熱する試合の最中、銃声と共にリングサイドで観戦中の国防長官が暗殺される。その瞬間を間近で目撃した汚職刑事のリックは、真犯人探しに奔走。容疑者は、スタジアムにいた14,000人全員だ…!!!
1998年の作品だ。
公開当時見に行っているが、映画の記録を残しはじめたのが2000年から(映画評は2003年から)なので、何も残っていないため、もう一度見ることにした。
主演のニコラス・ケイジは、見た目が頼りないのであまり好きではないが、この当時は「ザ・ロック( 1996年)」とか「フェイス/オフ(1997年)」とか脂がのっている時期だ。
今作では、悪徳刑事でカツアゲとか賄賂とか平気でもらうくせに、暗殺事件の黒幕である親友の取り引きにも応じず、なぜか事件を解決するという奇妙な役を演じている。
ジャンルは、いちおうサスペンス・スリラーとなっており、あらすじのところでも「サスペンス映画としての緊張感には欠ける」とあるが、スリラーの要素なんかほとんどない。
とは言え、なかなかうまく作られていて、同じシーンを別の登場人物の視点で映すなど、ブライアン・デ・バルマ監督の映像テクニックが光る(?)作品となっているが、これがなければ平凡な物語になっていたかも知れない。
ただ、細かいところで言えば、国防長官を暗殺するのに、事前に陰謀を張り巡らせるのはいいとしても、これがちょっと稚拙な計画で、わざわざボクシングのチャンピオンに八百長試合をやらせる意味はまったくなかったと思う。
チャンピオンがわざとダウンしたばっかりに、主人公に違和感を持たれてしまったのだから。
試合でどちらの選手が勝つにしても、どこかで歓声があがるはずだから、そのタイミングで暗殺を決行すれば、少なくともチャンピオンに指示を出す男は必要ないし、チャンピオンとは言え、陰謀のド素人であるボクサーに下手な芝居をやらせる必要もなかった。
陰謀なんて、当事者は少ない方が情報が洩れないし、うまくいく可能性は高いだろうに。
あと、あのヒロインであるジュリアは、あんな大観衆で、しかもまわりに要人警護でいっぱいである国防長官に、どうやって近づくつもりだったのだろう。
それを逆手に取って、わざと官房長官の前に陣取ったケヴィンにより、そこが空席となる瞬間ができたわけだけど、とは言えあんなタイミングで要人に近づくのも、エラく危険な行為だ。
どうにもこのヒロインにはあまり知性が感じられない。
国防長官が狙撃された後も、返り血を浴びたせいで服が血まみれになるのだけど、それをトイレで堂々と血を洗い流していたが、トイレにはなぜか彼女しかいない状態って、ちょっとおかしいだろう。
もし誰かが入ってきたら、その時点で彼女はケヴィンたちに捕まっていたはずなのだから。
その後も、行きずりの男性に取り入ろうとするが、やっていることがちょっとバカっぽい。
もう少ししっかりした女性として描いていれば、もっと面白い作品になっていたような気がする。
などなど、細かいところでツッコミどころはあるとは言え、全体としては大きな違和感もなく、面白く見ることができたので、評価は「B」にしておきます。
ブライアン・デ・パルマ監督の映像テクニックが光るサスペンス・スリラー。
サスペンス映画としての緊張感に欠けるのが残念だが、映画の冒頭13分間に渡ってドーム入口からリングサイドまでを一気に見せ切る長廻し撮影は圧巻だ。
主演:ニコラス・ケイジ
共演:ゲイリー・シニーズ、カーラ・ギグーノ
その他:ジョン・ハード、スタン・ショウ、マイケル・リスポリ、ジョエル・ファビーニなど
<ストーリー>
アトランティック・シティのドーム会場で、大観衆を集めて進行中のボクシング王座戦。白熱する試合の最中、銃声と共にリングサイドで観戦中の国防長官が暗殺される。その瞬間を間近で目撃した汚職刑事のリックは、真犯人探しに奔走。容疑者は、スタジアムにいた14,000人全員だ…!!!
1998年の作品だ。
公開当時見に行っているが、映画の記録を残しはじめたのが2000年から(映画評は2003年から)なので、何も残っていないため、もう一度見ることにした。
主演のニコラス・ケイジは、見た目が頼りないのであまり好きではないが、この当時は「ザ・ロック( 1996年)」とか「フェイス/オフ(1997年)」とか脂がのっている時期だ。
今作では、悪徳刑事でカツアゲとか賄賂とか平気でもらうくせに、暗殺事件の黒幕である親友の取り引きにも応じず、なぜか事件を解決するという奇妙な役を演じている。
ジャンルは、いちおうサスペンス・スリラーとなっており、あらすじのところでも「サスペンス映画としての緊張感には欠ける」とあるが、スリラーの要素なんかほとんどない。
とは言え、なかなかうまく作られていて、同じシーンを別の登場人物の視点で映すなど、ブライアン・デ・バルマ監督の映像テクニックが光る(?)作品となっているが、これがなければ平凡な物語になっていたかも知れない。
ただ、細かいところで言えば、国防長官を暗殺するのに、事前に陰謀を張り巡らせるのはいいとしても、これがちょっと稚拙な計画で、わざわざボクシングのチャンピオンに八百長試合をやらせる意味はまったくなかったと思う。
チャンピオンがわざとダウンしたばっかりに、主人公に違和感を持たれてしまったのだから。
試合でどちらの選手が勝つにしても、どこかで歓声があがるはずだから、そのタイミングで暗殺を決行すれば、少なくともチャンピオンに指示を出す男は必要ないし、チャンピオンとは言え、陰謀のド素人であるボクサーに下手な芝居をやらせる必要もなかった。
陰謀なんて、当事者は少ない方が情報が洩れないし、うまくいく可能性は高いだろうに。
あと、あのヒロインであるジュリアは、あんな大観衆で、しかもまわりに要人警護でいっぱいである国防長官に、どうやって近づくつもりだったのだろう。
それを逆手に取って、わざと官房長官の前に陣取ったケヴィンにより、そこが空席となる瞬間ができたわけだけど、とは言えあんなタイミングで要人に近づくのも、エラく危険な行為だ。
どうにもこのヒロインにはあまり知性が感じられない。
国防長官が狙撃された後も、返り血を浴びたせいで服が血まみれになるのだけど、それをトイレで堂々と血を洗い流していたが、トイレにはなぜか彼女しかいない状態って、ちょっとおかしいだろう。
もし誰かが入ってきたら、その時点で彼女はケヴィンたちに捕まっていたはずなのだから。
その後も、行きずりの男性に取り入ろうとするが、やっていることがちょっとバカっぽい。
もう少ししっかりした女性として描いていれば、もっと面白い作品になっていたような気がする。
などなど、細かいところでツッコミどころはあるとは言え、全体としては大きな違和感もなく、面白く見ることができたので、評価は「B」にしておきます。
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