はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

実写化不可能!?

2024-03-27 | 日記
原作は大人気なのに、実写化・映画化は不可能と言われる作品というのがいくつかある(らしい)

その一つが、今回実写ドラマとして、動画配信サービス「Hulu」で配信されているという、綾辻行人作の「十角館殺人事件」である。

この作品、タイム誌が選ぶ【史上最高のミステリー&スリラー本】オールタイム・ベスト100に選出され、日本のミステリー界だけでなく世界に認められ快挙を成し遂げた・・・とあるが、どうしてそこまで絶賛されるのかわからない。

というのは、以前この作品を読んだ時にかなり酷評しているのだが、トリックそのものがかなり稚拙で、「どうして、こんなトリックで殺人ができると思ったのだろうか」と言えるほどヒドいものだったからだ。

https://blog.goo.ne.jp/habutemushi/e/409d46128f1db085094482348b6e86da

ミステリーのジャンルとしては、「叙述トリック」である。

ほとんどネタバレにはなると思うのだが、この作品では犯人かわかるのは、終盤になって登場人物から発せられるある一言からである。

ここで、読者の大半は「ええっ???」となり、「いやあ、騙されました」と感心するような展開になっている・・・と大半の人は言うと思う。

ところが、逆にこのことによって、「じゃあ、あんなトリックなんか、すぐにバレるじゃん」と思ってしまうわけで、私が酷評した理由はそこにある。

しかも、島で殺された人たちは、みんな「ミステリー研究会」のメンバーであるから、余計に「みんなアホなのか?」と思ったわけだ。

しかし、これを実写版にすることで、今度は別の問題が起きると思う。

「どうやって殺したのか」というトリックそのものは、演出によってどうにでもなると思う。

ところが、この作品では、孤島となってしまった島と、陸上で同じ人物(もちろん、こいつが犯人)が暗躍する。

もちろん、名前を巧妙に変えてはいるのだけど、これが実写版となると、同じ人物が演じることになるのだから、名前を変えたところで何の意味もないし、ここだけ別人を仕立てるわけにはいかない。

いくら変装等で隠そうとしたところで、その特徴は変えられない。

ここをいったいどうするつもりなんだろうか。

たぶん、陸上での犯人については、うまく顔を隠しながら物語を進めていくのだろうけど、この作品を盲目的に絶賛している人は、何がどう展開されても「いやあ、すばらしい!」などと喜ぶのだろうか。

いずれにしても、機会があれば見てみたいものだけど、すでに見た人の感想として、予想通り「あの一言は衝撃的でした」というものが多かった。

いや、だからそうじゃなくて、あんなトリックが成立するわけないじゃん!と私は言いたいのである。

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