はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

功と罪

2020-02-17 | 日記
昨晩はフジテレビで野村克也さんの追悼番組をやっていた。

2時間の特番であったが、これがON(王・長嶋)の時は、いったいどのような番組になるんだろう、とちょっと気になった。

もちろん日本テレビが総力を挙げて、今回の特番以上のものを作り上げるのは間違いないと思う。


さて、先日も少し触れたが、野村さんは選手として監督として偉大な実績を残しているが、一方で悪い話(功罪の罪の方)も結構持っている。

その一つが、選手兼監督時代のことである。

当時すでに結婚していたにもかかわらず、同じく既婚者であった沙知代とのダブル不倫の結果、お互いに離婚し一緒になった。

これだけでも「社会人としてどうか」という話だけど、実はこれだけでは終わらない。

その後も「悪女」と言われた沙知代だが、素人のくせに監督である夫を差し置いて球団に対していろいろと口を出したと言われる。

「監督の言うことを聞け。○○を使え。○○は使うな」とか、とにかく信じられないほど身勝手なことをやっていたそうだ。

それに対して野村さんは、諫めるどころか、これを放置していたらしい。

それどころか、それに業を煮やした選手たちが一斉に反発すると、選手たちを全員放出しようとしたそうだ。

その中の一人に、実は昨日も出ていた江本氏も含まれている。

江本氏は何も言わなかったが、心の中ではどう思っていたのだろうか。

とにかく、野村氏の功績を語る時に、ヤクルトと阪神・楽天は出てくるが、選手時代にもっとも活躍したはずの南海のことがほとんど出てこないのは、このあたりのことに触れたくないからだろう、という見方まであるくらいだ。

これは「ガキの頃はやんちゃだったが、社会人になってからは更生した」というレベルの話ではない。

実際に、何人かの選手生命を絶っているわけだし。

その後、まるで「聖人」になったかのように報道されているが、ファンのことを考えていない、ということも踏まえると、根っこの部分ではあまり変わってはいないような気もする。

これでいいのかな、という気持ちもあるが、やはり偉大なプロ野球人であったのは事実だし、とは言え・・・何だか複雑だ。


これがONだったら、いったいどうなったであろうか。

二人とも、ほとんど悪い話は聞かない。

王さんの場合、自身の本塁打記録に並ばれた時に、ちょうど監督をやっていたのだけど、その打者と勝負するかしないか、という場面で、いずれも「逃げた」ということくらいだろうか。

あれは、いまだに王さんの指示である「任せた!」というのが「逃げ」以外の何ものでもないと思っている。

あの場面で「勝負でいいよ」と一言言っていれば、もっと人格者として尊敬できたのに、と思うわけだ。

一方の長嶋さんは・・・

ホント何もないような・・・

「簡単なゴロをわざと難しく捕球した」とか「空振りをした時に、わざとヘルメットが飛ぶように、少し大きめのものをかぶっていた」とかいうのも、悪気が少しも感じられない行動たし。

とにかく天真爛漫というか、野村さんが悪口を言おうとした理由も何だか理解できるような気がしている。

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