Ｍ－１ ２０１８回顧録

昨日行われた「Ｍ－１　２０１８」

今回は「決勝当日にゲストが1組ずつくじを引き、順番にコンビがネタを披露する形式」である。

優勝者の決定方法は昨年と同じで、敗者復活勝者を含めて１０組がそれぞれネタを出し合い、得点の上位３名が決勝に進出し、最後は得点ではなく、審査員により「誰が面白かったか」の獲得票数で決める、というやり方だ。

出場者と出演順は、以下の９組と敗者復活戦を勝ち抜いてきた１組。
その１組とは、ミキだった。

１．見取り図
２．スーパーマラドーナ
３．かまいたち
４．ジャルジャル
５．ギャロップ
６．ゆにばーす
７．ミキ
８．トム・ブラウン
９．霜降り明星
10．和牛

また、今回の審査員を務めるのは以下の７名。

オール巨人
上沼恵美子
サンドウィッチマン・富澤
立川志らく
ナイツ・塙
中川家・礼二
松本人志


以下、出演者順に私の感想・評価と実際の獲得点数を付してみました。

・見取り図（Ｃ）６０６
「結婚を前提とした彼女がほしい」ネタ
所々発想は面白かったけど、基本的にしゃべりが下手。
「あたおか」とか何だかよくわからない。
個人的には嫌いな部類のコンビだ。

・スーパーマラドーナ（Ｂ）６１７
「こわい隣人」ネタ
ツカミから面白かった。
ただし、後半ちょっと失速したのでネタ全体としてはどうか、ちょっと残念。
残念だった原因の一つは、いつもツッコミをやっている武智が、いつもわけのわからないキャラを演じている田中と同じ土俵に立ってしまったことではなかろうか。

・かまいたち（Ａ）６３６
「もしタイムマシンがあって過去に行ったとしたら」ネタ
ポイントカードだけでよくここまで引っ張ったな、という感じ。
面白かった。

・ジャルジャル（Ａ）６４８
「小学校の時にやった遊び、国名を途中で区切るゲーム」ネタ。
何だかわからなかったけど、笑ってしまった。
ただ、次のネタで同じのをやってしまうのが心配。

・ギャロップ（Ｂ）６１４
「コンパに代わりに行く」ネタ
オーソドックスなネタながら、しゃべりがうまくて、なかなか面白かった。
ただ、あと二人とも落ち着き過ぎていて、爆発力がなかった感じ。

・ゆにばーす（Ｃ）５９４
「ロケ」ネタ
全体的に今いちだった。
インパクトに欠ける、というか、どちらかと言うと男の方に華がないのがこのコンビの致命的な部分だろうか。

・ミキ（Ｂ））６３８
「ジャニーズに履歴書送っといた」ネタ
相変わらずの勢いで面白かった。

・「トム・ブラウン」（Ｅ）６３３
「サザエさんの中島くん合体」ネタ
出だしが気持ち悪い。
しかも、まったく笑えず。過去最低！と言えるほどくだらなかった。
こんなのが、どうしてこんなに高得点なのか、さっぱりわからない。

・霜降り明星（Ａ）６６２
「豪華客船で世界一周」ネタ
ムチャクチャな展開だったけど、大笑いしてしまった。

・和牛（Ｂ）６５６
「ゾンビに噛まれたら殺すか」ネタ
最初は、いつもの調子かと思っていたが、まさかの展開で結構笑った。
このコンビは、最初は軽い感じだけど、だんだん展開が変わってくるところが好きだ。


以上の結果、決勝戦の残ったのは、霜降り明星・ジャルジャル・和牛の３組。

決勝戦の順番とネタは以下の通り。


・ジャルジャル（Ｂ）
「ジャルジャルポーズ」ネタ
前に見たことがあるネタで、そこそこ笑ったが、そこまで。
基本的に福徳のしゃべりは下手だなあ、と改めて思った。

・和牛（Ｂ）
「自分の親がオレオレ詐欺に騙されるか」ネタ
面白かったけど、ちょっと微妙か？
今回は、テンポが最後までゆっくりだったので、聞いていてちょっとイライラした？

・霜降り明星（Ｂ）
「小さい頃は懐かしい」ネタ
ボケのせいやの動きは、ちょっと大袈裟すぎるけど、相方である粗品のツッコミがこれを十分にカバーするほど面白い。
「これで決まったか」という感じだった。


そして優勝は・・・

霜降り明星！！

ある意味予想通りか。

大本命だった和牛が２本目でちょっと残念だったのに対して、同じような展開だったにもかかわらず、霜降り明星が２本目とも勢いで押し切った感じだ。


今回の審査員は良かったと思う。

特に初参加の中では、サンドウィッチマン・富澤のコメントが良かった。

まだまだ中堅どころの現役なので、ちょっと遠慮するか逆に不自然に褒めるか心配していたのだけど、まったくそんなことがなく、的確なコメントだったと思う。

同じような感じで、ナイツ・塙のコメントも良かった。

期待していた立川志らくは、師匠の談志みたいにムチャクチャ低い点数を出すのかと思っていたが、点数は意外と高かった。

にもかかわらず「面白くなかった」とかはっきり言うので、この人はなかなか面白い。


今回も大笑いさせていただきました。