今日は「すずめの戸締り」を見てきました。
『君の名は。』『天気の子』などの新海誠監督が、“災いの元となる扉”を閉めるために旅をする少女の姿を描いたアニメーション。九州の田舎に暮らす女子高校生が扉を探す不思議な青年と出会い、災いをもたらす扉を閉めるために日本各地の廃虚へおもむく。少女の声をオーディションで選ばれた原菜乃華、災いを招く扉を閉める“閉じ師”の青年の声をアイドルグループ「SixTONES」のメンバーで『ライアー×ライアー』などの松村北斗が担当する。
<ストーリー>
九州の静かな町で生活している17歳の岩戸鈴芽は、”扉”を探しているという青年、宗像草太に出会う。草太の後を追って山中の廃虚にたどり着いた鈴芽は、そこにあった古い扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で扉が開き始めるが、それらの扉は向こう側から災いをもたらすのだという。鈴芽は、災いの元となる扉を閉めるために旅立つ。
新海誠監督の最新作ですが、今回も女子高生を主人公としたファンタジーとなっています。
予告編でも出てくる青年は「閉じ師」と言われる職業(?)を代々受け継いでいますが、全国にあるという災いをもたらす扉を閉める仕事をしています。
ただ、この災いは「ミミズ」と言われていて、「要(かなめ)石」と言われるもので封印されているのですが、全国で2つしかないし、しかも時代によって場所が変わっているという、ちょっとわけのわからない設定になっています。
その2つしかないうちの一つの封印を解いてしまったことから、この物語は始まるわけですが、その「いらんことをした」のが主人公・すずめです。
しかも、登校中にこの青年・草太に出会い「どこかに廃墟はない?」と聞かれただけなのに、なぜか気になって、あろうことか午前中の授業をサボってその廃墟に向かう、というのは出だしとしては、ちょっと「???」ではないでしょうか。
ぽつんとある不思議な扉を勝手に開けるだけならともかく、埋まっていた要石をわざわざ引っこ抜くわけですから、かなり強引な少女です。
さらには、いつの間にか「閉じ師」である草太が、すずめの、「なくてはならない存在」になっている、というのは展開的にはちょっと無理があったような気はしました。
とは言え、東日本大震災がテーマとなっていて、世界観はそれほど大きくないのですが、序盤のシーン(伏線)が後半になって次々と回収されていくので、徐々にこの映画に引き込まれてしまうのは確かです。
この点、あの細田守の「竜とそばかす姫」みたいに、「世界の50億人が参加しているバーチャルワールド」と大風呂敷を広げた割には、最終的に田舎の女子高生が都会で父親からDVを受けているガキを助けるだけ、というトンデモなく小さな世界で終結しただけでなく、序盤で「これは伏線か?」と思われていたシーンが、ことごとく物語とはまったく関係がなかったという、ある意味「シーンの投げっぱなし」を随所で行っていた作品とは全然違います。
というか、普通は冒頭に出てきた「何だ、これは?」というシーンって、最終的には「ああ、そうこうことだったんだ」となるのですが、「竜とそばかす姫」はその期待をすべて裏切ったわけですから、さすがはインタビューで「常識というものにとらわれてはダメだと思うんです」と豪語した監督だけはありますね。
そういう意味では、新海誠作品は「常識通り」の展開なのかも知れませんが、やはりこちらの方が、その後の展開が気になるだけでなく、たいした結末ではない(?)のに、何だか感動してしまいます。
ただ、あのネコの存在はよくわかりませんでした。
元々は「要石」なので、すずめや草太たちを騒動に巻き込むのは当然としても、途中からすずめの守護神みたいな存在になってきている上に、終盤には大きな黒ネコまで登場します。
そして、黒ネコのくせに、突如巨大な白ネコに変身してミミズに立ち向かうので、見ていて何だかよくわかりませんでした。
結局のところ、「ダイジン」と呼ばれた白ネコと「サダイジン」と言われた黒ネコは、要石の化身ということなのかな?
それにしても、何で「ダイジン」と「ザダイジン」なの?
片方が「サダイジン」なら、白ネコは「ウダイジン」で良かったんじゃないの?
という細かいツッコミはともかく、全体的にはまずまず面白かったです。
ということで、実はあまり期待していなかったのですが、その分楽しめたと思いますので、評価はちょっと甘めに「B」にします。
ところで・・・
主人公・すずめは、住んでいた宮崎から愛媛・神戸・東京・宮城へと移動するのですが、いずれも大きな地震が起きた地域、ということで、あえてそうしたのでしょうかね。
あと、新海さんって、RADWIMPSが好きみたいですね。
でも、今回の曲はほとんど耳には残りませんでした。
『君の名は。』『天気の子』などの新海誠監督が、“災いの元となる扉”を閉めるために旅をする少女の姿を描いたアニメーション。九州の田舎に暮らす女子高校生が扉を探す不思議な青年と出会い、災いをもたらす扉を閉めるために日本各地の廃虚へおもむく。少女の声をオーディションで選ばれた原菜乃華、災いを招く扉を閉める“閉じ師”の青年の声をアイドルグループ「SixTONES」のメンバーで『ライアー×ライアー』などの松村北斗が担当する。
<ストーリー>
九州の静かな町で生活している17歳の岩戸鈴芽は、”扉”を探しているという青年、宗像草太に出会う。草太の後を追って山中の廃虚にたどり着いた鈴芽は、そこにあった古い扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で扉が開き始めるが、それらの扉は向こう側から災いをもたらすのだという。鈴芽は、災いの元となる扉を閉めるために旅立つ。
新海誠監督の最新作ですが、今回も女子高生を主人公としたファンタジーとなっています。
予告編でも出てくる青年は「閉じ師」と言われる職業(?)を代々受け継いでいますが、全国にあるという災いをもたらす扉を閉める仕事をしています。
ただ、この災いは「ミミズ」と言われていて、「要(かなめ)石」と言われるもので封印されているのですが、全国で2つしかないし、しかも時代によって場所が変わっているという、ちょっとわけのわからない設定になっています。
その2つしかないうちの一つの封印を解いてしまったことから、この物語は始まるわけですが、その「いらんことをした」のが主人公・すずめです。
しかも、登校中にこの青年・草太に出会い「どこかに廃墟はない?」と聞かれただけなのに、なぜか気になって、あろうことか午前中の授業をサボってその廃墟に向かう、というのは出だしとしては、ちょっと「???」ではないでしょうか。
ぽつんとある不思議な扉を勝手に開けるだけならともかく、埋まっていた要石をわざわざ引っこ抜くわけですから、かなり強引な少女です。
さらには、いつの間にか「閉じ師」である草太が、すずめの、「なくてはならない存在」になっている、というのは展開的にはちょっと無理があったような気はしました。
とは言え、東日本大震災がテーマとなっていて、世界観はそれほど大きくないのですが、序盤のシーン(伏線)が後半になって次々と回収されていくので、徐々にこの映画に引き込まれてしまうのは確かです。
この点、あの細田守の「竜とそばかす姫」みたいに、「世界の50億人が参加しているバーチャルワールド」と大風呂敷を広げた割には、最終的に田舎の女子高生が都会で父親からDVを受けているガキを助けるだけ、というトンデモなく小さな世界で終結しただけでなく、序盤で「これは伏線か?」と思われていたシーンが、ことごとく物語とはまったく関係がなかったという、ある意味「シーンの投げっぱなし」を随所で行っていた作品とは全然違います。
というか、普通は冒頭に出てきた「何だ、これは?」というシーンって、最終的には「ああ、そうこうことだったんだ」となるのですが、「竜とそばかす姫」はその期待をすべて裏切ったわけですから、さすがはインタビューで「常識というものにとらわれてはダメだと思うんです」と豪語した監督だけはありますね。
そういう意味では、新海誠作品は「常識通り」の展開なのかも知れませんが、やはりこちらの方が、その後の展開が気になるだけでなく、たいした結末ではない(?)のに、何だか感動してしまいます。
ただ、あのネコの存在はよくわかりませんでした。
元々は「要石」なので、すずめや草太たちを騒動に巻き込むのは当然としても、途中からすずめの守護神みたいな存在になってきている上に、終盤には大きな黒ネコまで登場します。
そして、黒ネコのくせに、突如巨大な白ネコに変身してミミズに立ち向かうので、見ていて何だかよくわかりませんでした。
結局のところ、「ダイジン」と呼ばれた白ネコと「サダイジン」と言われた黒ネコは、要石の化身ということなのかな?
それにしても、何で「ダイジン」と「ザダイジン」なの?
片方が「サダイジン」なら、白ネコは「ウダイジン」で良かったんじゃないの?
という細かいツッコミはともかく、全体的にはまずまず面白かったです。
ということで、実はあまり期待していなかったのですが、その分楽しめたと思いますので、評価はちょっと甘めに「B」にします。
ところで・・・
主人公・すずめは、住んでいた宮崎から愛媛・神戸・東京・宮城へと移動するのですが、いずれも大きな地震が起きた地域、ということで、あえてそうしたのでしょうかね。
あと、新海さんって、RADWIMPSが好きみたいですね。
でも、今回の曲はほとんど耳には残りませんでした。
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