今回は「トランスモーファー メカ・ビースト(CS)」です。
あらゆるマシンをロボットに変身させる“メカ・ビースト”の脅威に立ち向かえ!人類VS機械生命体の戦いを描いたSFバトルアクション。
出演:トム・アーノルド、マシュー・ガデムスク、ジーナ・アレクサンドラ、トッド・カーナー、ジョリーン・アンデルセン
<ストーリー>
西暦2324年。宇宙から飛来した機械生命体と人類の戦いは、300年にわたり続いていた。人類は殺人ロボット《Zボット》の封印に成功するが、敵は新兵器《Qボット》を送り込んでくる。それは電子機器に侵入し、ライオン型ロボット《メカ・ビースト》に変身させてしまう、恐怖のナノ兵器だった。最新鋭システムは乗っ取られ、アナログ兵器で反撃するしかない人類。残された最後の手段は、捕獲した旧型の《Zボット》を再起動し、《メカ・ビースト》の大群に立ち向かうことだった。
2023年の作品だから、割と最近の映画だ。
実はシリーズものになっていて、今作は第三弾にあたるらしい。
タイトルからもわかる通り、あの「トランスフォーマー」に便乗して低予算で作った映画なので、よく3作も作ったものである。
とにかく、「トランスフォーマー」の新作が公開されるタイミングを見計らって作ったような感じである。
いつも見ている「映画.com」には、誰もレビューを載せていなかったので、かなり不安ではあったのだけど、実際はそれ以上の怪作(?)でした。
「B級SF映画」と言われるものが結構あるけど、本作はそれを上回る「おバカ映画」に分類されるのではなかろうかと思われるほど、ムチャクチャな映画だった。
まず冒頭で、これまでの流れを簡単に説明するのだけど、少なくとも敵の正体はよくわからなかった。
襲ってくるのは「Qボット」という殺人ロボットらしいのだけど、これは前作の「Zボット」の後継タイプらしい。
「Z」の後が「Q」というのもよくわからないが、これが電子機器に侵入して、ライオン型のロボット「メカ・ビースト」に変身させるらしい。
これ、電子機器であれば何でもいいというか、コンピューターはもとより、自動車とかタービンを回す機械とか、とにかく電子回路を有するものなら何でもいいみたい。
それが、どうしてライオン型のロボットになるのかはまったく説明されていないが、とにかく変身しちゃうみたい。
トランスフォーマーのゾンビ版みたいな感じだろうか。
ただし、内部は回路がやたらと走り回っているのだけど、元の電子機器のどの部分が生きているのか、まったく変わってしまったのか、誰がどのように制御しているのかまったくわからない。
とにかく、いきなり侵入してきて、いきなり変身するので、その間の過程は描かれていない。
まあ、その程度のことで驚いていてはその先に進んでいけないのだが、その先は今度は実に安っぽい描写が続く。
まず、主人公たちと敵側ロボットとのバトルは、どちらか一方しか映っていない。
つまり、主人公たちが攻撃をしている時は、相手が誰だかまったくわからないし、相手が殺人ロボットの時は、誰に攻撃をしているのかがまったくわからない。
予算の都合上、どうしてもその合成場面を作ることができなかったのだろうけど、たまに同時に映る時は、ホントにちゃちな描写となっている。
だいたい、この殺人ロボット軍団は熱感知の他に視野も有しているので、主人公たちがどこにいるのかすぐにわかるはずなのに、なぜか吠えてばかりいて、右往左往しているだけ。
主人公たちも「ダメだ、囲まれてしまった」とか「上には敵が一杯だ」とか言っている割には、どこにも姿を現さないので、なぜか遠吠えしか聞こえない。
ロボットなのに、何で吠えているのかねえ。
しかも、敵がどこからどうやって侵入してくるかもわからないので、いちおう「電子機器の使用禁止。すべてアナログでやる」という指示が出されてはいるのだけど、指令室を見ると、コンピューターがたくさん稼働している上に、敵側の情報を把握するのにいちいちパソコンを操作していた。
いいのか?こんないいかげんな描写で。
そもそも、登場人物はほぼ主人公(実は誰だかわからないのだけど・・・)たち4人だけだ。
軍人の夫婦と、その子供たち(兄と妹)であり、たまに首相とか司令官とか出てくるけど、元気にしゃべっていたかと思えば、急に死んだりするので、見ていて何が起きているのかよくわからない。
この主人公たちが夫婦と兄妹に分かれて行動していて、それぞれが単に逃げているだけのように見える上に、今それぞれどこにいるのかよくわからない。
先述した指令室のある作戦本部みたいな建物が写されるものの、中にほとんど人はいないみたいで、そのくせ「救援部隊は来ません」「部隊は全滅しました」とか、この人たちがいつ・どこで戦って負けたのか、そのあたりの描写もほとんどない。
敵がどの程度強大なのかわからないのだけど、とにかく世界を壊滅させようとしているらしい。
そして、実はこの4人によって(実際は兄妹の二人)世界が救われるわけだ。
どうやって世界を救ったのか、というと、実はそれもよくわからなかった。
旧型のロボットである「Zボット」に乗り込んで、内部で電子回路と同化(?)して、ロボットに対して指示命令している回路を破壊し・・・・そして敵ロボットを殲滅するという、どう書いていいのかわからないけど、とにかく二体のロボットと同化するだけで、すべてのロボットを無力化してしまったらしい。
その同化のし方というのが、二人とも電子回路を頭に巻いて、ただ念じているだけ・・・みたいだった。
途中で、兄が妹に「落ち着け、昔のことを考えるんだ」と言うと、妹は「わかったわ、今むかし母さんと一緒にいた時のことを思い出してる」みたいな描写があって、その直後にロボットが爆発してしまい、そして世界は救われた????
このラストだけは、説明されてもたぶん理解できないと思う。
とにかく、安っぽい描写のオンパレードなので、ハラハラ・ドキドキ感が一切なく、学生が作った低予算映画か、あるいは学芸会でも見ているような内容だった。
いちおう、EMP爆弾とか電磁パルスとか総変換とか、それらしい用語を乱発していたのだけど、それが何を意味するのかもよくわからなかった。
ということで、呆れるほどツマらなかったのだけど、所詮は低予算映画でもあり、あまりツッコんでもしょうがないので、評価は「C」にしておきます。
あらゆるマシンをロボットに変身させる“メカ・ビースト”の脅威に立ち向かえ!人類VS機械生命体の戦いを描いたSFバトルアクション。
出演:トム・アーノルド、マシュー・ガデムスク、ジーナ・アレクサンドラ、トッド・カーナー、ジョリーン・アンデルセン
<ストーリー>
西暦2324年。宇宙から飛来した機械生命体と人類の戦いは、300年にわたり続いていた。人類は殺人ロボット《Zボット》の封印に成功するが、敵は新兵器《Qボット》を送り込んでくる。それは電子機器に侵入し、ライオン型ロボット《メカ・ビースト》に変身させてしまう、恐怖のナノ兵器だった。最新鋭システムは乗っ取られ、アナログ兵器で反撃するしかない人類。残された最後の手段は、捕獲した旧型の《Zボット》を再起動し、《メカ・ビースト》の大群に立ち向かうことだった。
2023年の作品だから、割と最近の映画だ。
実はシリーズものになっていて、今作は第三弾にあたるらしい。
タイトルからもわかる通り、あの「トランスフォーマー」に便乗して低予算で作った映画なので、よく3作も作ったものである。
とにかく、「トランスフォーマー」の新作が公開されるタイミングを見計らって作ったような感じである。
いつも見ている「映画.com」には、誰もレビューを載せていなかったので、かなり不安ではあったのだけど、実際はそれ以上の怪作(?)でした。
「B級SF映画」と言われるものが結構あるけど、本作はそれを上回る「おバカ映画」に分類されるのではなかろうかと思われるほど、ムチャクチャな映画だった。
まず冒頭で、これまでの流れを簡単に説明するのだけど、少なくとも敵の正体はよくわからなかった。
襲ってくるのは「Qボット」という殺人ロボットらしいのだけど、これは前作の「Zボット」の後継タイプらしい。
「Z」の後が「Q」というのもよくわからないが、これが電子機器に侵入して、ライオン型のロボット「メカ・ビースト」に変身させるらしい。
これ、電子機器であれば何でもいいというか、コンピューターはもとより、自動車とかタービンを回す機械とか、とにかく電子回路を有するものなら何でもいいみたい。
それが、どうしてライオン型のロボットになるのかはまったく説明されていないが、とにかく変身しちゃうみたい。
トランスフォーマーのゾンビ版みたいな感じだろうか。
ただし、内部は回路がやたらと走り回っているのだけど、元の電子機器のどの部分が生きているのか、まったく変わってしまったのか、誰がどのように制御しているのかまったくわからない。
とにかく、いきなり侵入してきて、いきなり変身するので、その間の過程は描かれていない。
まあ、その程度のことで驚いていてはその先に進んでいけないのだが、その先は今度は実に安っぽい描写が続く。
まず、主人公たちと敵側ロボットとのバトルは、どちらか一方しか映っていない。
つまり、主人公たちが攻撃をしている時は、相手が誰だかまったくわからないし、相手が殺人ロボットの時は、誰に攻撃をしているのかがまったくわからない。
予算の都合上、どうしてもその合成場面を作ることができなかったのだろうけど、たまに同時に映る時は、ホントにちゃちな描写となっている。
だいたい、この殺人ロボット軍団は熱感知の他に視野も有しているので、主人公たちがどこにいるのかすぐにわかるはずなのに、なぜか吠えてばかりいて、右往左往しているだけ。
主人公たちも「ダメだ、囲まれてしまった」とか「上には敵が一杯だ」とか言っている割には、どこにも姿を現さないので、なぜか遠吠えしか聞こえない。
ロボットなのに、何で吠えているのかねえ。
しかも、敵がどこからどうやって侵入してくるかもわからないので、いちおう「電子機器の使用禁止。すべてアナログでやる」という指示が出されてはいるのだけど、指令室を見ると、コンピューターがたくさん稼働している上に、敵側の情報を把握するのにいちいちパソコンを操作していた。
いいのか?こんないいかげんな描写で。
そもそも、登場人物はほぼ主人公(実は誰だかわからないのだけど・・・)たち4人だけだ。
軍人の夫婦と、その子供たち(兄と妹)であり、たまに首相とか司令官とか出てくるけど、元気にしゃべっていたかと思えば、急に死んだりするので、見ていて何が起きているのかよくわからない。
この主人公たちが夫婦と兄妹に分かれて行動していて、それぞれが単に逃げているだけのように見える上に、今それぞれどこにいるのかよくわからない。
先述した指令室のある作戦本部みたいな建物が写されるものの、中にほとんど人はいないみたいで、そのくせ「救援部隊は来ません」「部隊は全滅しました」とか、この人たちがいつ・どこで戦って負けたのか、そのあたりの描写もほとんどない。
敵がどの程度強大なのかわからないのだけど、とにかく世界を壊滅させようとしているらしい。
そして、実はこの4人によって(実際は兄妹の二人)世界が救われるわけだ。
どうやって世界を救ったのか、というと、実はそれもよくわからなかった。
旧型のロボットである「Zボット」に乗り込んで、内部で電子回路と同化(?)して、ロボットに対して指示命令している回路を破壊し・・・・そして敵ロボットを殲滅するという、どう書いていいのかわからないけど、とにかく二体のロボットと同化するだけで、すべてのロボットを無力化してしまったらしい。
その同化のし方というのが、二人とも電子回路を頭に巻いて、ただ念じているだけ・・・みたいだった。
途中で、兄が妹に「落ち着け、昔のことを考えるんだ」と言うと、妹は「わかったわ、今むかし母さんと一緒にいた時のことを思い出してる」みたいな描写があって、その直後にロボットが爆発してしまい、そして世界は救われた????
このラストだけは、説明されてもたぶん理解できないと思う。
とにかく、安っぽい描写のオンパレードなので、ハラハラ・ドキドキ感が一切なく、学生が作った低予算映画か、あるいは学芸会でも見ているような内容だった。
いちおう、EMP爆弾とか電磁パルスとか総変換とか、それらしい用語を乱発していたのだけど、それが何を意味するのかもよくわからなかった。
ということで、呆れるほどツマらなかったのだけど、所詮は低予算映画でもあり、あまりツッコんでもしょうがないので、評価は「C」にしておきます。
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