そんなにアホな先生ばかりなのか？

東京都大田区の中学校で、担任が教室に大きく「極道」と書いた横断幕を張っていて、保護者からの抗議により、撤去させられたそうだ。

この先生は、それを「道をきわめる」と読ませていたとのことだが、別に本当の意味を知らなかったわけではあるまい。

新聞記事では、普段から快活な先生で、生徒からも人気があった先生らしい。
だから、ホンマもんの「極道」先生ではないわけだし、本人としては多少の「ウケ」狙いもあったのではないか。

ただ、それでなくても過剰に反応するバカ親が多いわけだから、抗議の声があがることくらいは予測できただろう。
つまり、その手のセンスがないだけで、それほど大きく取り上げる事件でもないだろうと思うのだが。

それにしても、最近は生徒の前でちょっと刃物を見せただけで、大騒ぎして「教育配慮に欠ける」などと、アホなことを言うバカ親が多い上に、それを脊髄反射的に取り上げるマスコミも多いような気がする。

しかも、記事の内容を見ただけでは、いったい何をしたのかわからない。
読みようによっては「生徒の前で、刃物を振り回して、生徒を脅した」と取れないこともないような書き方をしているが、ネットなどで調べてみると、実は「刃物の美しさを説明しようとしただけ」とか、何のことはないものだったりする。

確かに、バカ教師も多い。

同じ日の新聞に、同じく東京都の中学校で、野球部の担当教師が、生徒たちの至近距離からボールをぶつけたりしていた、という記事が載っていた。

これなんかも、真相はどうなのかはわからないが、たぶん指導方法を完全に取り違えたバカな教師なんだと思う。
打球の怖さを体感させるのと、わざわざボールをぶつけるのとでは、生徒の受け止め方が全然違うと思うのだが。

しかし、このようなバカ教師が多いとは言え、依然としていい教師もいるわけで、そういう人たちを無視するかのような報道は、どう見たって学校を潰そうとしているとしか思えない。

そう言えば、最近わけのわからない「市民団体」が、「憲法から義務規定を一切なくそう」などと提案しているらしい。

これなんかも、「義務教育なんて、やめてしまえ」ということだろうが、ではいったいどうやって教育というものを行っていくのかが、まったく見えない。
権利ばかり主張して義務をまったく果たさない、こんな人間をたくさん育てて、いったいどうしようと言うのだろうか。