老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

夏の俳句から

2015-07-15 00:30:31 | 俳句

    ★   草を打つ雨を遍路のゆきにけり    藤田あけ烏

 あけ烏先生がお亡くなりになっていたことを知らなかった。

今こそ、先生を一人の方と決めて、勉強をしているつもりだ。しりとり俳句は浮気のようなもの。あっちこっちへの投句も、同じく。選に入れば嬉しいが、胸を張れ、心から嬉しいのは 今の結社の主宰に選された句だ。3句投句をして、本に掲載されて戻ってくるのは3月待ち。長い。そのうえ3句とも没。すこし残念と思うが、投句した句を見て、ああこれは駄目だと自分でも解る。精進が足らぬと思う。しかし、いつもいつも没ばかりだと、淋しく悲しくなる。それで、お遊びとして、あちこちに投句し、暇つぶしと、ストレスの解消をやっている。
選をして下さる先生方、申し訳ございません。
 
 あけ烏先生にもお世話になった。
草を打つ。。。 句も 一緒に吟行した時の句だ。この句の本意を今の時点でしか理解できなかった自分を、大いに恥じる。先生の精神に、ごく近くでお世話になりながら、気づかなかったことを心から反省する。




    ★   草ぐきに鰓さしきたる涼しさよ    斎藤梅子

 斎藤先生も、お亡くなりになった。友達から、新聞の死亡欄に、先生の訃報が載っていると連絡があった。
夫の転勤を機に、俳句から足を遠ざけていた。先生とお逢いしなくなって20年が経つだろうか。色々あったとしか言えない。
懐かしい。優しく教えてくださった。

 色んな結社で学させてもらった。欲ばって、欲ばりすぎて、20年近く止めた状態になってしまったのではないか。たかが俳句されど俳句。
再び、俳句を学び始めた。私を導いて下さった先生方はあまりのも、近くにいらしたから偉大さに気付かなかった。偉大な方を失ってしまった後悔。
今は、先生は一人と決めた。全没だろうが、末席の末席だろうが一からのやり直しが楽しい。





 夏 七月の句を (増殖する俳句歳時記) を検索していて二人の先生 の句を前後して見つけた。
お二人の先生、安らかにお眠りくださいませ。
大切な方々が、知らぬ間にあちらの国に行ってしまわれた。知らなかったことが多すぎた。


 昨日のしりとり俳句
  🍏  うしろに目母はいくつも盆の月

  🍏  先生右むけば右むく夏手前

  🍏  神主の後を追ひゆく羽抜鶏

  🍏  コーラーの胴にくびれやあっぱっぱ

                   

 ピエロの匂い袋。10センチくらい。壁に吊っている。お腹には ラベンダーが入っている。ピエロは好きだ。

 
コメント
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