嵯峨の立釈迦讃岐の寝釈迦で江戸時代から有名な法然寺へ行く。
高松藩松平家の菩提寺である。
有名な寝釈迦は全長三メートの木造の涅槃像である。
今日はこの寺に隣接している、仏生山公園の、河津桜を見に来た。
🍒 桜東風歯の欠けさうな煎餅かな
🍒 残る鴨黙々松葉掻く爺さま
🍒 火袋を風が抜けくる余寒なほ
🍒 燈籠の影整然と鳥雲に
🍒 辛夷咲く学僧うどん打ちをりぬ
河津桜が咲いていた。
今が満開と云っても良いだろう。見頃である。
木がまだ若いから、幹も細く、枝もそう張ってはいない。
地元のライオンズクラブが、公園に寄贈をしたらしい。
五本 植えられている。
山桜や、染井吉野のように、嫋々とした、風情はないにしろ、早々に花のさきがけとして、春を連れて来てくれている。
今日は風が強く、近くに寄って写真を撮ろうとするのだけれど、全身でいやいやをするように根方から揺れて、シャターが押せない。
🍒 料峭や音きれぎれに鼓笛隊
🍒 初花に一期一会の人ら寄り
参道に見事な椿の大木があった。花も大振りで、紅色も鮮やかで美しい。
🍒 白道を来て大きなる紅椿
🍒 落椿に埋もれて遊ぶ昨夜の夢
今日の吟行句。唯我独尊 おそまつでした。
風が強く、長く見ておられなかった。