老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

春寒料峭赤い仁王は恙なし

2016-02-26 18:01:05 | 俳句
  

嵯峨の立釈迦讃岐の寝釈迦で江戸時代から有名な法然寺へ行く。
高松藩松平家の菩提寺である。
有名な寝釈迦は全長三メートの木造の涅槃像である。

今日はこの寺に隣接している、仏生山公園の、河津桜を見に来た。

    
       
    🍒    桜東風歯の欠けさうな煎餅かな

    🍒    残る鴨黙々松葉掻く爺さま 

        

         

    🍒    火袋を風が抜けくる余寒なほ

    🍒    燈籠の影整然と鳥雲に

    🍒    辛夷咲く学僧うどん打ちをりぬ

        

河津桜が咲いていた。
今が満開と云っても良いだろう。見頃である。
木がまだ若いから、幹も細く、枝もそう張ってはいない。
地元のライオンズクラブが、公園に寄贈をしたらしい。
五本 植えられている。

         

山桜や、染井吉野のように、嫋々とした、風情はないにしろ、早々に花のさきがけとして、春を連れて来てくれている。
今日は風が強く、近くに寄って写真を撮ろうとするのだけれど、全身でいやいやをするように根方から揺れて、シャターが押せない。

    🍒    料峭や音きれぎれに鼓笛隊

    🍒    初花に一期一会の人ら寄り

    


参道に見事な椿の大木があった。花も大振りで、紅色も鮮やかで美しい。

    🍒    白道を来て大きなる紅椿

    🍒    落椿に埋もれて遊ぶ昨夜の夢

    
今日の吟行句。唯我独尊 おそまつでした。
風が強く、長く見ておられなかった。

        
コメント
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