老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     草花の咲く 志度寺

2019-04-27 14:05:31 | 俳句

     

      

 

志度寺へ行く。

引越しをしてからは訪れていなかった。 猫ちゃんに餌をやり、志度寺へ。不信心で志度寺の花と、ここの花をみた後は港の防波堤の先の赤い燈台まで足を伸ばした、犬との散歩の想い出にひたりたかった。

防波堤を思いきり走り、燈台を一と巡りし、私が着くのを待っている 殿 の自慢そうな我が意を得たような顔が浮かぶ。

 

     

 

向うに見える山の後ろ側に、八栗寺 がある。

五つの岳の一つが崩れ残った四つの岳を背に八栗寺はある。

新緑の季節、ケーブルカーで登る。窓から鳥の囀りが聞こえる。

そんな 山の中にある八栗寺は札所の中でも街の中から少しの距離にありながら荘厳な感じの参道の札所寺だといつも思うこと。

 

あるボランテァの男性が話しかけてきた。

志度寺の五重の塔の、一番最上階の屋根に吊っている、四隅の一角の風鐸が落ちて、瓦屋根を割ったらしく、雨漏りがひどいらしい。

早目に屋根の応急処置をやらなければ、雨漏りの所から白アリが発生し、虫喰いが進み、外から見れば、何もないようだけれど、ああ心配だ心配だと言う。

なるほど、風鐸が無い屋根の先端が見える。

ここは志度湾からの風が強く、風に鳴っているカランカラン、、という音を私は好もしく聞いていたが、さもありなん、北風の強い日。颱風も、ここの五重の塔の建っている環境は決して建物にはやさしくない環境だ。

札所寺には普通、檀家が無い。 寺の維持管理に頭を悩ませていることがうかがえる。

 

        

 

五重の塔から少し離れた場所に 牡丹 が咲いていた。後ろには公衆電話が。最近はお遍路さんも携帯電話を持っているのがあたりまえ。この場所までも草が鬱蒼?と茂っていて、公衆電話電話はさてさて、利用をする人はいるのかな?

>  ああ、今、志度寺から。きれいに牡丹の花が咲いているよ     そんな電話を留守の家にかけた人もあったかも、、、、

 

   

 

境内には植物園のように、さまざまな種類の草花が咲いている。

毎日、ここを訪れ花を見て、2時間は過ごすというご婦人に逢った。

 

黄心樹の花。ライラック。 こでまり。 白い蘭と紫蘭。 椿。 藤。 雪餅草。 露草。 石楠花。 山吹。 キリシマ躑躅 、、、、 ラベンダー、、、、、すぐに名前の浮かばぬ花々がいっぱい咲いている。

 

       

 

春落葉を焚く煙が境内に満ちてきた。 幻想的な庭に早変わり。 志度でいると毎日訪れることができるけれど、今は旅人の気分。

  

     

私の一番すきな石の仏さま。お顔が優しい。

 

           結願寺の鐘のこだまや草朧

           濃山吹いざなはれ行く能楽堂

 

 

コメント
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