老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     屋島の桜    (その一)

2019-04-01 10:16:59 | 俳句

 

屋島の花を求めて散歩に。

香川県の桜の開花宣言は出ているけれど、屋島はちらほらとしか視界には飛び込んでこない。

我が家から遍路道を辿って登って行き、(我が家からも見える 大きな石垣の施設)左に曲がると 屋島JAグラウンド(アグリティ香川研修センター)がある。

以前、研修所の職員が、桜の頃に来てくださいと声をかけて下さった。それでここならそろそろかと来てみた。

屋島を借景に大きな野球場がある。 グランドの後ろに 桜が幾本か満開だ。

     

 

あったあった咲いていた、ブログに書ける桜があった、、、と愛でるより先にこんな気持ちに。最近は俳句もブログも、心を占めるパーセントはほんの少しになっている。

しかし春。桜の季節。湧き上がる高揚感は隠せない。

 

       

グランドでは野球の練習をやっていた。

屋島市街地を見下ろす絶好の場所にある「農協の施設」 最初見た時はまことに驚いた。

「農協神社」「研修センター」「野球場」「野球場の隣のクラブハウス」 この土地、場所は値千金の高級住宅地に隣接をしている。

 

       

農協神社は今日は門扉が閉まっていた。庭園の自然石を登ってゆくと立派なな神殿がある。

そんな場所に! 農協の資金、能力に、驚きを隠せなかった。まず凄い!農協力だ。近くにある、以前私の勤務をしていた会社の保養所は人手に渡り、四国電力の保養所は建物は取り壊し跡形もない。大手の保険会社のマンションめいた社員寮は廃虚施設へと進みゆきかかっている。その中で、農協さんは研修センターには職員が詰めていて、敷地内にある神社を守り、事務もこなしているようだ。

 

      ☆     たどりきて心の奧に花の庵     櫂

 

西行忌 は陰暦二月十六日に亡くなった西行の忌。吉野で詠んだ句と思える。人々は何を目指して、屋島への遍路道を、はてはひたすらお四国詣りをやっているのか。私の持っているカメラの袋に鈴がついている。歩くたびにそれが鳴る。まるでお遍路の鈴みたいといつも思っている。崇徳上皇を偲んで西行の歩いた白峰山には、白峯寺、根来寺と遍路寺がある。屋島寺を仰ぎながら、西行さんのことをふっと思った。

 

 

今日も花冷え。しかし 花を探して屋島の麓を歩かな。

 

 

 

 

 

 

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