三日見ぬ間に、山桜が一斉に咲き始めていた。
ここに住んでいた時は毎日、同じ方向の同じ場所を写して咲き具合を確かめていた。
僅か一週間から十日ばかりの楽しみだったが、何にもかけがえのない事だった。
祭りの練習に一年間かけ、三日を踊、神輿に命をかける人達と同じか?
玄関から望める山桜。
二階のベランダから見える山々の桜だ。
シンちゃんを連れて登った休憩所。
雲附け山の中腹にあり、四阿がしつらえてある。
ここからは我が団地んの家波が見える。
この場所がカメラのレンズでとらえる事ができるとは、今回に初めて気づいた。
我が街を俯瞰できる素晴らしい場所。勿論、海の向うの小豆島も見える。
お隣の果樹園の花と、河津桜かな?咲いている家と、、ベランダから見える春爛漫のひと時、屋島のマンションではこうはゆかない。
トラちゃんが「来ているの」と窓から覗いている。
ベランダにいる私を見たか、ナナメが来て、二階の部屋をウロウロと探索をしている。
雑然とした整理をしていない棚にひょいと飛び上がって遊んでいる。
亡き犬の想ひ出埋まる花の山