老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    花めぐり (8)  薄墨桜

2020-03-30 19:19:44 | シニア
  

目的は薄墨桜を見ることだった。

なんと、薄墨桜とは縁が無いというか? 今年も遅かった。
この山では他の桜より早く咲くと解っていながら、躊躇している間に、すでに遅し。

      

花の山の外れに植わっている。
遠井く岐阜の根尾谷から、お嫁に来た薄墨桜と聞いている。

何十年前、根尾谷に薄墨桜が見たくて訪れた事がある。
この時は、辺りの周辺の山々の峰には雪が残ってい、桜は未だ莟みだった。
聞きしに勝る大きな桜。樹齢1500年と言われ、日本三大桜の一つに数えられている。

大きく伸びた枝は大きな支えの木に頼って辛うじて立っていた。

も一度、根尾谷に行こうと思いながら月日ばかり経ってしまい、子か孫か知らぬが根尾から贈られた公渕の、この花に想いを寄せている。

県営の花の試験場にも、根尾からの桜がある。
ここは、どうかな~。もう散ったかな~!

まことに薄墨桜には縁が薄いのか、毎年来る公渕森林公園のこの薄墨桜にも、早かったり遅かったりで、満開の花にはお目にかかれていない。

    
     

散った花が昨日降った雨の名残りの潦に浮いている。

それはそれで美しい景だが、見たかった! 満開の桜が。


     

高い枝に、かろうじて残っている花を撮った。まさに散り際の薄墨色の花だ。
全体に見ると、遠目が美しいと感じた。


     🌸     花の山さきがけ薄墨咲きありぬ

     🌸     今年また薄墨桜の下に逢ふ

     🌸     おぼつかなあんよ花散る潦

     🌸     せいせいと讃美歌流れる花の苑

     🌸     来年も生きたや花に願かける 


コロナウイルスにも縁が有りませんように!
志村けんさん、ご冥福をお祈りいたします。    

コメント
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