目的は薄墨桜を見ることだった。
なんと、薄墨桜とは縁が無いというか? 今年も遅かった。
この山では他の桜より早く咲くと解っていながら、躊躇している間に、すでに遅し。
花の山の外れに植わっている。
遠井く岐阜の根尾谷から、お嫁に来た薄墨桜と聞いている。
何十年前、根尾谷に薄墨桜が見たくて訪れた事がある。
この時は、辺りの周辺の山々の峰には雪が残ってい、桜は未だ莟みだった。
聞きしに勝る大きな桜。樹齢1500年と言われ、日本三大桜の一つに数えられている。
大きく伸びた枝は大きな支えの木に頼って辛うじて立っていた。
も一度、根尾谷に行こうと思いながら月日ばかり経ってしまい、子か孫か知らぬが根尾から贈られた公渕の、この花に想いを寄せている。
県営の花の試験場にも、根尾からの桜がある。
ここは、どうかな~。もう散ったかな~!
まことに薄墨桜には縁が薄いのか、毎年来る公渕森林公園のこの薄墨桜にも、早かったり遅かったりで、満開の花にはお目にかかれていない。
散った花が昨日降った雨の名残りの潦に浮いている。
それはそれで美しい景だが、見たかった! 満開の桜が。
高い枝に、かろうじて残っている花を撮った。まさに散り際の薄墨色の花だ。
全体に見ると、遠目が美しいと感じた。
🌸 花の山さきがけ薄墨咲きありぬ
🌸 今年また薄墨桜の下に逢ふ
🌸 おぼつかなあんよ花散る潦
🌸 せいせいと讃美歌流れる花の苑
🌸 来年も生きたや花に願かける
コロナウイルスにも縁が有りませんように!
志村けんさん、ご冥福をお祈りいたします。