俳誌の結社に所属する方が、句集を贈って来た。
ページを繰る。
目に飛び込んできたのが、この句。
☆ 剪定の小枝たちまち山をなす 梅子
昨日の散歩の途中に見た景が思い出された。
屋島の東の麓に広がる丘陵地帯にすももの畑がある。
今は白い花の盛り。
男性がすももを剪定していた。この句と同様に、払っ小枝がたたちまち山となる。軽のトラックに積んでどこかへ持って行った。
思いがけずに見た景が、贈られた句集に詠まれている。
私とは心がけが違うのだ。
屋島の麓にはこれから桃が咲きその前に桜が咲く。
このような場所を忘れていた。
ここからは相引き川が海に流れ込み、湾をなす向うの岸に八栗山を望むことができる。
今年、初めて鶯の音を聞いたのもこの場所。
梅子さん、お目にかかったことは無い。
私にとって「梅子さん」は最も尊敬する、齋藤梅子さん。
KOSIの梅子さんは「齋藤梅子さん」と同じ名前だから、フルネームだけは存じ上げていた。
(うめこ)がらみで句も目を通していた。
そんな、私の結社のかかわり方。
そして彼女のこの句
☆ 人として上等であれ草の餅 梅子
以前、私にとり印象深い句として琴線に触れたこの句、この梅子さんの作だったのだ。
☆ 花びらをつけて鰯の干されあり
☆ 天気図にずらりと春の雪だるま
☆ 削られて笑へぬ山や武甲山
ちなみに彼女のフルネームは 「大場梅子さん」年齢は不詳!
今日も私の体調はすこぶる良い。
今夜は贈られた句集を読まなくちゃね~。
杏子咲く桃源郷めく屋島裏
不可思議よ野を焼く烟のなつかしき
こんな景色に出会った今日の散策。