老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     花めぐり  (2)   屋島東町

2020-03-18 18:48:39 | シニア




俳誌の結社に所属する方が、句集を贈って来た。

ページを繰る。
目に飛び込んできたのが、この句。


   
     ☆    剪定の小枝たちまち山をなす     梅子





昨日の散歩の途中に見た景が思い出された。

屋島の東の麓に広がる丘陵地帯にすももの畑がある。
今は白い花の盛り。

男性がすももを剪定していた。この句と同様に、払っ小枝がたたちまち山となる。軽のトラックに積んでどこかへ持って行った。

思いがけずに見た景が、贈られた句集に詠まれている。
私とは心がけが違うのだ。




       




屋島の麓にはこれから桃が咲きその前に桜が咲く。
このような場所を忘れていた。

ここからは相引き川が海に流れ込み、湾をなす向うの岸に八栗山を望むことができる。
今年、初めて鶯の音を聞いたのもこの場所。



梅子さん、お目にかかったことは無い。
私にとって「梅子さん」は最も尊敬する、齋藤梅子さん。


KOSIの梅子さんは「齋藤梅子さん」と同じ名前だから、フルネームだけは存じ上げていた。

(うめこ)がらみで句も目を通していた。

そんな、私の結社のかかわり方。


そして彼女のこの句




      ☆      人として上等であれ草の餅     梅子


以前、私にとり印象深い句として琴線に触れたこの句、この梅子さんの作だったのだ。


      ☆     花びらをつけて鰯の干されあり

      ☆     天気図にずらりと春の雪だるま

      ☆     削られて笑へぬ山や武甲山

ちなみに彼女のフルネームは 「大場梅子さん」年齢は不詳!



今日も私の体調はすこぶる良い。
今夜は贈られた句集を読まなくちゃね~。







             杏子咲く桃源郷めく屋島裏 

              不可思議よ野を焼く烟のなつかしき 

こんな景色に出会った今日の散策。       


コメント
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