老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  ヤフオクに出そうか、、、、、、

2018-02-14 11:01:49 | 俳句

「ヤフオク」なるオークッションのコーナーがある。
「何でも鑑定団」を観ていると、オークッションで落とした、、と時々云っているが、そこがこんなサイトかも知れぬ。

 私が見るのは、リメイクのページだ。
古布を使ったリメイクが出品されていて、デザインとか、配色がヒントになる。

       

 この洋服は、もう何十年か前に無くなった義母の着物から コートドレスにリメイクをした。
一度、金毘羅歌舞伎を観に行った時に着た記憶。
仕立屋さんに、仕立ててもらった。
他にたくさん持っているから、たった一度着ただけであるが、お気にいりの一枚だ。


            

何枚、仕立て屋に頼んで仕立てたかしら。今も洋服タンスにぶら下がっている。
 仕立て代金がバカにならぬ。
自分でブラウスや、一重のコートを作ってみた。面白い楽しい、簡単の物なら自分で作れる。 病みつきになり、何十枚も作った。
趣味の物だから、気に入る人も周囲にはいないよう。あげる人もなく、箪笥に眠らせている数々の服たち。

 道の駅で逢った大阪のおばちゃん。
「あんた 商売人泣かせやな」
と、私のリメイクの服を誉めてくれたことも、エヘヘヘヘー! (*^^*)   
 
    

 ヤフオクを見ていると、古布で作った諸々が、、 私の持っているような物が出品をされている。

さて古布で作った、ちくちくと刺した刺し子の製品、ぼろと云われる古い生地のバックや、服が、、、。
手間をかけて作った製品に、なんとまあ~信じられぬ値が付いている。
高いと思う物、こんなに安いと肩が凝った時の膏薬代にもならないと思う物。本当に様々。
商売?めいた物から、もう必要が無いと考えがあっての出品した物、私は捨てても、ねえ~
愛着があった物を、、、と考えてしまう。


今日はブログの「ネタ」が無かった。
箪笥から、リメイクの洋服にお出ましを願った。
目下、藍染の生地を繋いで刺し子風にコートを作っている。手間と時間がかかる。仕上がりは来シーズンになるであろう。すごく楽しい。

 ヤフオクは出しません。自分の作った物をとっかえひっかえ見るのも楽しみなのだ。


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句集 にまつわる話

2018-02-13 10:49:21 | 俳句
   水槽の中で鰭を振って泳いでいるような金魚草。  


 楽しみに将来は句集を出そうと思っている人も多いはず。
昨日は、常々、自分の思っていることを呟きすぎた。ずいぶん辛辣で嫌味に聞こえたかも。

 自家蔵版の句集を作って、私にくれた親しい友人がいた。
「母の残した句を纏めました。読んでやって下さい」
「喜んでいただきます。読ませていただきます」
勿論、目をとおした。平凡な一生を終えた平凡な幸せが詰まった句であった。




電車の待ち時間がたっぷりあったから、古本屋を覗いた。
ずいぶんと懐かしい結社の名前の同人たちの出した句集があった。
傍に、私も記憶にある方が出した句集もあった。
ああ、こうやって、句集は古本屋に並ぶのかと手にとった。
合同句集には、私の俳句の始めての師の名前もあった。懐かしさのあまり買ってしまった。
しかし、彼と関係ない町の古本屋に並んでいるのを考えると面白い流れ。

   フレームの中に咲いていた 「金魚草」。

 東京から、句友が来た。
あちこち吟行に行く。途中、電車の中でこんな話を。
 ある図書館で、瀬戸内寂聴文庫というコーナーが有り、そこにあった 鈴木真砂女さん の句集を借りた。
「表紙に謹呈、瀬戸内寂聴さんへ、」、、とサインがしてあった。と云うと
ヘーそんな本は無くしたか電車の中に忘れたとか言って、図書館に弁償金を払えばよいのに、、、と云った。

ビックリしたな~。
彼はまことに人格の仕上がった人、私の尊敬をする方であった。
その口から出た言葉である。
人間は複雑だ。この方にして、俳句に対する執念、胸の奧で燃え盛っている炎を見た気がした。
名誉も地位もありながら、趣味の世界、マニアといおうか、ことの他、驚いた。
(受験生、世の中の全員が知っている大学の教授をしていた。お亡くなりになったから時効。俳句の世界では世に出ることがなかった。)


  金魚草とはぴっったりの良い名前だ。 

 句集は自家蔵版にしてでも、親しい人に読んでもらえばよい。
出版社から送りつける物ではないと思う。礼を失している。




しりとり俳句から

    🍒    欄干に凭れ初蝶見送りぬ   ラスカル

    🍒    欄干にもたせてありぬ遍路杖    むめこ

    🍒    てふてふも仲間に入れてあげやうよ    ラスカル

    🍒     おもはざり高く早くと冬の 蝶   むめこ

 ラスカルさん、有り難うございます。季語のヒント。
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     句集     雑感

2018-02-12 11:28:06 | 俳句
 皆さん、句集を出す。
それは結構な事。
ひがみ根性の私?羨ましいかって、、、少しも。あんな事、こんな事、句集で、、、

       

 初めての結社、我が師と仰ぐ方を囲んだ仲間うちのひとりが句集を出した。
句集出版を記念して、一席がもうけられた。
その席で、句集が配られ、出席したみなさんから、盛大に祝われた。
句集に添えて、鎌倉彫の手鏡も配られた。
大学教授の奧さまであった句集の俳人からは
「一生に一度の事であります。大変嬉しく思っています、、」
と挨拶があった。
句集を出すことは、そういう事、お目出度いことと思っていた。
ずいぶんと昔のこと。


       

 俳句を長くやっていると、あちらこちらから句集が届く。
同じ結社であっても、名前すら知らない、逢ったことも無い方からも届くようになった。
どこかから出た名簿をもとに、句集の出版社から送られてくる。
困ったものだ、、、
お礼状とそれなりの返礼が必要になる。

その後、ある句会で句集の事が話題になったことがある。
皆さん困っていたのは同じ。返礼に苦労をすると言う。

       

その内、姉も句集を出した。
姉の娘、そう、姪の旦那さんが大手出版会社でイラストの仕事をしている。
 何気ない句集だがところどこにイラストが効いていて素敵に仕上がっていた。
しかしこの句集、いくら姉の人生の集大成とはいえ、10冊も渡されると、始末に困る。
 姉妹だから、親戚は同じ、親しい友人も重なる。
私も俳句が趣味の友達ばかりではない。
そして 「姉の句集です」と、人さまにあげて、もらってもらったとする。誰が読む?興味の無い物を。

            
  
             
 句集を出して仲間が集まって宴席を設けるのは、場所が違えば、全然やらない所も。。。。
今、住んでいる所ではお祝いだと言って出版記念のパーティーはやっていないみたいだ。
ある人が句集を出し、句会仲間が贈られたら、要らないと句集を送り返したとも。
びっくり、驚いたけれど、郷にいれば郷に従う、、、
 
 送り返した人が悪いのではない。仲間の話から合点がいった。
俳句への密度と人間関係の軋轢もあるらしい。
シビアな土地柄の反映かも。

まるでサロンのような他県の結社もある。
句集を作ったお祝いパーティーを盛大にやるのはそんなサロン結社。何度も参加をしたことも。
それはそれでよい。主役の席に座すなんてことは、一生に何度もあることではないのだから。
これも土地柄。大いに老後を楽しむのも。

       

 句集の代わりに、私はつまらんブログを書いている。
そこへは、一応、今の主宰から選をされた句と、、、思い入れの深い句を書き込んでいる。

送り返えされたり、塵扱いをされるよりまし?、、、そんな理由からだ。
 いままで句集で考えさせられることが多々あったから、句集など出さないと決めている。


          

 師が何千冊も本を捨てた、整理をした、、、と一度、書いていたことがある。
読売新聞の「四季」は毎日滞ること無く掲載される。
いくら結社の投句に良い作品があれど、ご自分の結社の俳誌からは決して選んでは、いないようだ。
出版社から送られて来る句集や歌集から選び出すのだろう。
そんな本が忽ち何千冊もたまる。そういう事か?整理をやったのはと、遅ればせながら気がついた。
     
 これから句集をと考えている人もいるだろう。
夢のない、句集の雑感はまだまだいっぱい書き足らぬ程ある。

 自分が出さない、出せないのは先だつ費用もない。それが一番!
      


   🍒    鮟鱇料る店主は句会仲間かな

     
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   皆さんお齢をめした

2018-02-11 14:59:50 | 俳句
     

 昨日、NHKの全国俳句大会を途中から観た。
放送の最後に近かったから、見始めて直ぐ大会優勝者の表彰式になった。

優勝者三名。
インタビューをやりながら、審査員の姿もクローズアップする。
雛段に座っている、鷹羽狩行、稲畑汀子、有馬明人、と写してゆく。
皆さん相当のお年齢をめしたらしく、カメラをまわされても、木で鼻をくくったように、無表情である。

> 金子兜太さんは、朝日新聞の俳句欄の選者から離れたようである。
結社の主宰をしりぞき、そして「海程」を廃刊をするそうである。
名物の俳人の引き際としては、大変立派であると思った。

丸~あるく小さなお姿の好々好々爺、(婆)さまが愛らしくちょこんと椅子に座っている感じの汀子さん。
狩行さんもずいぶんと覇気を失われているように感じた。
俳句が生きがいの選者の姿とはいえ少しお気の毒な気がした。

> 兜太さん、汀子さんのテレビでもお構いなしの、丁々発止の句の議論が懐かしく思い出された。
伝統と現代俳句、詠み方は違えども良い俳句は良いと意見が一致することもあり、テレビ句会で司会者にからかわれる場面もあった。ほほえましかった。

雛段に何時間も座って進行に付き合うのは、修行にちかいような苦痛があるのではないでしょうか。そんな事を思いながら観た。
ほんの数十分しか観ていない、どんな言葉を発し、選評をやったか観ていないから一概には言えぬが、元気な汀子さんが観たかった
しかし、、、彼、彼女達が 俳句会をリードしているのであれば、そろそろ新しい俳句の旗手の出場を願わないではいられぬ。

 若手頑張れと、言いたいの?決して俳句界をリードしてきた長老に引退をしろとなどは、言う気はない。お気の毒に見えただけだ。

> 坊城俊樹さんの、いつ聞いても つ ま ら ん 冗談 あれなんじゃ、まことにつまらん。
いつきさんに放った冗談、、、言葉を大切に扱う人の冗談ではない。
あれ面白いと思ったの?人から受けると思ったの?
潜在的に、相当に嫉妬心があるみたいだった。



我が家の 姫 と比べると恐れ多いが、姫の年齢に近い長老さん。
姫の写真はこんなです。


 
 しりとり俳句から

     🍒     雛あられ つまみ人生語りをり   ラスカル

     🍒    雛あられ母のお手製恋 しかり    むめこ

     🍒    百点の答案貼られ雛の間     ラスカル

     🍒    雛飾る娘はパリへ遊学中    むめこ
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   山のさみしい湖に、、、こんな古い歌も、、、

2018-02-10 10:13:01 | 俳句

    

 お天気が良かったから、買物の足を伸ばしてダム湖へ。

        

 お天気が良いと云えど、ダム湖周辺は、山の中腹、ダム湖に架る橋を渡る時は、いつも風が強い。
何と眼を凝らすと、湖の真ん中に釣り人。この寒さの中でずいぶんと物好きな人。
釣りのすきな人を物好きだと、この言い方ずいぶんと失礼だと反省をした。

自分だって趣味のためなら、大なり少なり苦労はいとわないではないか。

     

      🍒    遠峰に残雪ダム湖に舟の出て

      🍒    太公望に春遠からぬ湖の風

   

      🍒    ダムの壁放流跡の凍りある

 前日の寒さ続。ダムの壁に氷なぞと。初めて。ここな南国、本州の黒四ではあたりまえかもしらないが、、、。

    

 山を下る途中の池に氷が張っている。

      🍒    伝説の残る血の池薄氷

      🍒    人知れず凍つてありぬ木隠池

      

 ところどころ、道に添い斑雪が。

      🍒    老人がかたまつて来る斑雪

      🍒    斑雪踏めばしぶとい音のして

 吟行と言えぬこの足慣らしで一句、授かったみたい。
我が結社の若い指導者のポエムを余り感じぬ人生訓、格言めいた詠み方尊重に、少し辟易している。
自分に実力が無いのを棚に上げて言い過ぎか?、、、て。そうです。

 最近はいつもBGMを聞きながらお裁縫をやパソコンを打つ。
ダークダックス、デュークエイセスも解散をし、もっぱら聴いているのが、フォレスタ。それと倍賞千恵子。
どのグループも「湖畔の宿」を歌う。高峰三枝子とイメージが違うし、このダム湖から何を連想したかって。
唯、ダム湖散策ではブログのタイトルにも書きあきた、ありふれ過ぎたから。

     🍒    待春や新しく買ふ魔法瓶

     🍒    とほされて旅行書を積む春炬燵

     🍒    寒の木瓜源平咲が五つ六つ    

 

 

 

 

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