老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

8月16日

2018-08-16 21:43:00 | 俳句
ちょうど一年前の8月16日は医大へ心臓の検査で入院をしていた。
忘れていたが、一年前はこんな事をブログに書いていましたよと通知をしてくれる。
 母の命日だということも忘れかけていたが辛うじて親不幸はしない程度に母の句を詠んだ。

      🍒     生涯を貧の母の忌蝉時雨

苦労の絶えない母であった。
最後は五月雨認知症であった。兄夫婦に優しく看取られて、家で最後を迎えるこたができ、幸せな旅立ちであった。

          

  今日は友人の姉妹に、ポシェットを縫った。
友人は派手なピンク系、お姉さんには、ブルーで。。。。彼女に布を示し、中から好きなのを選んでもらった。
颱風の関係で二階のミシンのある部屋も、窓からの風でしのぎやすい一日であった。

昨日が締切だったネット句会の選が珍しく早々と今日もう、選をされていた。

 ①  夏負けかやや低調

 ②  現実を写したつもりでも俳句にはなりません。いわば、ガラクタのみ。

と、辛辣ではあるが、最もな選評。いつもながら身にしむし、指導の甲斐もない弟子たちに発破をかける気持ちもよく解る。
それでも、一句選にかかっていた。

      🐢     日焼の子顎に帽子の紐のあと


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     定跡の句

2018-08-15 10:12:11 | 俳句

       
         ( 鳴門の俘虜収容所のデスマスク)

こんな句を見つけた。

       🍉     竹皮を脱ぐ波音も志士の国     斎藤梅子

       📯     山椒魚の水のよどみも伊予のくに     * * *    

最近見つけたこの二句。
暇をかこって読んでいた、古い俳誌から見つけた。

 梅子氏は黄泉の国に旅立ってしまわれ、地方の俳句界を牽引されていたが心ざし半ばであり残念であっただろう。
徳島の俳壇の旗手であったのに。

梅子氏の句から土佐の龍馬が、竹の皮を脱いで若竹に成長をしてゆく過程が?解る気もする。
しかし、句の意味はこんなもんじゃないですよ、と梅子氏が言っているような?

山椒魚(はんざき)の句はこの結社で今の指導者の方。

句は理解できるが言葉の斡旋においては上の句とまったく同じ。
類想でも類句でも無い、定番の言葉の斡旋方法は便利だと感じた。
他には良い句が沢山あるようだ。

   「、、、も、、、、、、の国」



      ⛅    夏の霧隠す峠も出羽の国

      🐳    海鮮料理の海老の踊るも阿波のくに

      🗾    五重の塔植田に映ゆる安芸の国

      🍎    一直線のアップル道路も陸奥の国 

      🐙    念仏踊り空海の国も水を乞ふ

      🐠    敗戦日鳴門に俘虜のデスマスク



不肖私が俳句遊びをやってみた。いくらでも出きるは出きるは! 「五 七 五」の定をなした句が、、、、
連想もおのずから生まれてきた。


いい言葉の斡旋法を見つけた?
俳句はお遊びで~す。  (#^.^#)









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      盆の月

2018-08-13 16:40:06 | 俳句
     

さあ~て。
「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿保なら踊らにゃそんそん エライヤッチャ エライヤッチャ」

新聞もテレビも阿波踊りの事がニュースになっている。

 誰が一番悪いのか?知りません。。。 (*´ω`*)
想像は付きます。
徳島新聞を後ろだてに四国放送のアナウンサーの出身の市長が、赤字を名目に阿波踊り振興協会を、破産させた後は徳島新聞にすべての権限を移そうとした政治判断が狂ったと、簡単明瞭に言えばそんなところだ。

桟敷で踊見物をしていて、企業、学生、町内会、色々の連が踊る。
正直申せば、これらの連にはちっとも魅力がない(ごめんなさい 🙇 )

 (でもいいんです。
一年に一度、全てを忘れて、まこと踊り狂う、踊り好きにはたまりません。見物人の心の詮索までやらなくても自分が楽しかったら良いのだから。ヤットサー。ヤトサー。)

早く通り過ぎてくれないか、早く有名連が来ないか、、、といつも思いながら観ているのは私だけだから。
シヨー化をしている有名連の踊りはやはり魅力的、踊りの中味が、たかが阿波踊り されど 阿波踊り と感じるのだ。

総踊り云々と、これを分散させると、、、いろいろ取りざたをしているが、市長派の完全敗北だと、阿波踊りを愛する者は思う。

昔は寂聴さんが、僧衣を翻し踊っていた。稲畑汀子さん、田辺聖子さん、皆さん阿波踊りに参加をされていた。


       🍒     さあ踊らん眉山に月がかかつたよ

       🍒     鼻に白粉父に抱かれ踊る子よ

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       同じ阿保なら踊りたいな~

2018-08-12 21:16:50 | 俳句

        

 阿波踊りのテレビ中継を観ていた。
椅子に座っているなだが、お尻がもぞもぞと浮いてくる。
両の手は椅子に座ったまま踊っている。

すきなんだな~。
阿波踊りが。

写真の女性は男踊りをやっている。
どこのどなたか存ぜぬが男踊りを女性がやると妙にお色気が醸し出されて魅了をされる。

      

 こちらの女性連は少し年齢をめしておいでか、もう子育ても終わった?かのような方々が家ではじっとしておられず踊っているような。。。。

良いお天気が続いて阿波踊りには、もってこいの四日間でありますように。
そんな事を思いながら、一時間ばかりテレビの前で楽しんだ。

        

こちらは女踊り。幽玄な感じもするしなやかな踊子だ。


        🐇     最終の便に踊子駆け込み来

 今では皆さん車を持っているであろうが、こんな光景に出くわしたことも。


        🍒     祭囃子彼の日彼の人今どこに
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       忘れ杖

2018-08-11 22:06:16 | 俳句

             
             (写真は郷照寺での忘れ杖)


夫が杖を安楽寺に忘れて来たと云う。
どこの寺でも、本堂や大師堂の階の下や、三門を潜った目立つ場所に杖立がある。

 安楽寺でお詣りをする時、階段の下に杖立があり、そこへ杖が一本立ててあった。
内陣にはお詣りをする人の姿は見えないから、先ほどの杖はお遍路さんが忘れて行ったのだと
思った。

 夫の杖は遍路杖とは違う。
常に使用をしている、そこらのお店で求めたもので、最初は犬と散歩をする時、殿 をめがけて野良犬が牙をむいて吠えるから、犬を追い払うための護身用の杖であった。
殿ちゃんが亡くなってからも、散歩の時は、それをいつも携えて行くのが普通になっていた。

 その杖を札所寺に忘れてしまったらしい。
困ったようで、無くても不自由なような曖昧な杖であるが、長年何かにつけ愛用をしていたから、惜しいといえば惜しいが諦めのつく杖だった。

 お遍路さんの忘れ物には杖とお数珠が多い。
どこの寺にも、忘れ物コーナーがあり、遍路笠ならぬ麦藁帽子や毛糸の帽子もある。
皆さん、歩いているうちに忘れ物に気がつくのだろうが、取りに戻るのも又困難な道であるだろうし、そのまま前進をすることに。
杖は険しい山道でああ苦し、いしんどいと自分の不注意を嘆くのであろうな。
山道ではちょうど良い長さの木切れを代用品にするかな?

 そんな事をいつも想像をしていた忘れ杖を夫がした。
あららら、、、、と笑い話で終わったが、くれぐれもお遍路さんご注意を!



        🐇     子遍路が母におねだりニッキ水     葉

        🐇     遍路路に沿ふ溜池や通し鴨     葉


        🍒     今は昔泉に駒を繋ぐ石

        🍒     一里塚蓮の葉翻へす風よ


            
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