
朝、私の食事はゆっくりだ。
食事中に、電話が鳴った。
大阪のKちゃんだ。
先日ハガキを書いた。 いつも絵手紙をくれる筆まめなKちゃんだ。 それが久しく途絶えていた。
電話番号を私の友人を、つてに調べたという。
Kちゃんの旦那さんが昨年、お亡くなりになった時、整理した家財に紛れこんで、私の住所も電話番号も紛失し、私からの連絡を待っていたらしい。
Kちゃんは二つ年上。 Hちゃんは一つ年上。 Yちゃんは同い年。
この四人が子供の時の遊び仲間だ。
真実、絵本で読むような、目にする、昭和の子供がやった遊びを、私達四人はいつの時も経験をし、甦る記憶は愉しく、心を満たし幸福に浸れる時間だ。
お月見、蛍がり、お正月の餅花つくり、田水の番、それぞれの家に即した行事には
いつも四人が集まっていた。
雨の日の着せ替え人形、双六、Kちゃんに教えられた花札、勿論、花の下でのおままごとなどは日常の事、、、、竹馬、缶を蹴ってのかくれんぼ。数えれば枚挙が無い。
そんな四人の女子会が二年に一度くらいの割で徳島で開かれていた。

その女子会が開かれる日。
大阪駅まで行っていたKちゃんを襲った地震。
それから、Kちゃんの旦那様の認知症の始まり。Yちゃんの癌等々で、女子会は途絶えていた。
コロナ籠りの老人にお見舞いを出した私の返事が、今朝の電話だったのだ。
学校の同窓会は
子供や孫の話ばかり。
学校はどこかの名門大学、孫は医者に、衆議院議員になった息子の事は傍が持ち上げたり、虚飾の話題についてゆけぬ私は、ちょっと苦手の場所。
自分も優秀だったから子供も優秀には間違いが無い。どの人もそれなりの、おたく人間で地味だったから笑っちゃうよ。
四人は、そんな話は、話題の時の何気ない話から、ひょっと飛び出すくらい。
ええかっこをしてもお里さとが知れてる。 子供の頃は下駄履いて、おやつはお芋。
洋服は姉妹のおさがり。学校の成績、通信簿の中身も知っている。。。。
それでいて皆現在は落ち着いた暮らし。
Kちゃんは旦那さんの故郷の地に別荘を建てた雪が多いから冬はダメだとか、Yちゃんはお習字の先生をやっているが、旦那さんの選挙になると、日ごろはお付き合いの無い同級生に頼む、、、と、こんなところから、同級生の近況報告が出てきたりする。
Hちゃんと私は普通のサラリーマン。四人ともそれなりに幸せでなければ、遠い場所から駆けつけては集まれない。
俳句の吟行ならどこまででも行くことは厭わないが、子供の頃の集まりが、こんなに待たれるものかは、老人になれば、嬉しさも一入なのだ。
早くコロナが終息すればいいね~。
🌻 梅雨曇り雨の来ぬまに眼の医院へ
子供の頃の今どきの花は
立葵、百合、向日葵、野茨、、、昔の品種の改良をしていなかった花。
それでも懐かしい花々だ。