老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

 女子会   🎑

2020-07-17 09:58:08 | さみしいシニア
   
     

朝、私の食事はゆっくりだ。
食事中に、電話が鳴った。
大阪のKちゃんだ。
先日ハガキを書いた。 いつも絵手紙をくれる筆まめなKちゃんだ。 それが久しく途絶えていた。

電話番号を私の友人を、つてに調べたという。
Kちゃんの旦那さんが昨年、お亡くなりになった時、整理した家財に紛れこんで、私の住所も電話番号も紛失し、私からの連絡を待っていたらしい。

Kちゃんは二つ年上。 Hちゃんは一つ年上。 Yちゃんは同い年。

この四人が子供の時の遊び仲間だ。

真実、絵本で読むような、目にする、昭和の子供がやった遊びを、私達四人はいつの時も経験をし、甦る記憶は愉しく、心を満たし幸福に浸れる時間だ。

お月見、蛍がり、お正月の餅花つくり、田水の番、それぞれの家に即した行事には
いつも四人が集まっていた。

雨の日の着せ替え人形、双六、Kちゃんに教えられた花札、勿論、花の下でのおままごとなどは日常の事、、、、竹馬、缶を蹴ってのかくれんぼ。数えれば枚挙が無い。

そんな四人の女子会が二年に一度くらいの割で徳島で開かれていた。

     
      

その女子会が開かれる日。
大阪駅まで行っていたKちゃんを襲った地震。
それから、Kちゃんの旦那様の認知症の始まり。Yちゃんの癌等々で、女子会は途絶えていた。
コロナ籠りの老人にお見舞いを出した私の返事が、今朝の電話だったのだ。

学校の同窓会は
子供や孫の話ばかり。
学校はどこかの名門大学、孫は医者に、衆議院議員になった息子の事は傍が持ち上げたり、虚飾の話題についてゆけぬ私は、ちょっと苦手の場所。
自分も優秀だったから子供も優秀には間違いが無い。どの人もそれなりの、おたく人間で地味だったから笑っちゃうよ。

四人は、そんな話は、話題の時の何気ない話から、ひょっと飛び出すくらい。
ええかっこをしてもお里さとが知れてる。 子供の頃は下駄履いて、おやつはお芋。
洋服は姉妹のおさがり。学校の成績、通信簿の中身も知っている。。。。
それでいて皆現在は落ち着いた暮らし。

Kちゃんは旦那さんの故郷の地に別荘を建てた雪が多いから冬はダメだとか、Yちゃんはお習字の先生をやっているが、旦那さんの選挙になると、日ごろはお付き合いの無い同級生に頼む、、、と、こんなところから、同級生の近況報告が出てきたりする。

Hちゃんと私は普通のサラリーマン。四人ともそれなりに幸せでなければ、遠い場所から駆けつけては集まれない。

俳句の吟行ならどこまででも行くことは厭わないが、子供の頃の集まりが、こんなに待たれるものかは、老人になれば、嬉しさも一入なのだ。

早くコロナが終息すればいいね~。


      🌻     梅雨曇り雨の来ぬまに眼の医院へ


子供の頃の今どきの花は
立葵、百合、向日葵、野茨、、、昔の品種の改良をしていなかった花。
それでも懐かしい花々だ。










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 湖畔の花

2020-07-15 10:18:57 | シニア
         

この花。萩の種類だけれど、正式な名前をちゃんと持っている。
どこの道の辺にでも咲く、強い花だ。
ダム湖の辺には早くも風にゆれていた。
夏萩と言っても差し支えない。 可憐でそそと風に吹かれていた。

     🌈    夏萩や湖辺を自転車連ねゆく

     🌈    忘我してをりぬ杖無し夏の萩


    

この畔にある、たった一建のログハウスだ。
百合が咲いていた。ここは山紫陽花が傍を流れている小川に沿って沢山に咲く。
今回はすでに花を終えていた。

    🍇     ログカウス露台に木の椅子木の机


    


咄嗟に出てこない花の名。
自然界に咲く花ではなく花屋さんで売られている。ご家庭でも咲かせているのを良く見かける。
小鳥が種を運んできたのかも知れぬ。


    


夏野のような感じで咲いていた。 はこべ かしら?
この群生を田舎の人は見向きもしない。
湖を見下ろす休憩所の周り咲いていた。
休憩所には、老人のカップルがお弁当を広げていた。
両人とも銘々に軽四のトラックで来て落ち合っている。
何組も、こんな、カップルがいる。いつも見かける。老いて楽しんでいる方々の微笑ましいこと。
誰にも憚ることないもの。バンザイー。


     💐    遠く見ゆ人に手を振る夏野かな

     💐    独り来てくやんでをりぬ大夏野     


    

白い夾竹桃。
紅い夾竹桃も傍らに並んで咲くのだけれど今は未だ。白い花が一枝の先に咲いていた。

一番に見たかったのは、夏薊の花。
本当に残念だ。未だ咲いていなかった。
もっともっと野の花があるが、目に付かなかっただけ。

   
     🌦     梅雨の囲の行くさきざきに湖畔道

独り吟行でも楽しい。
今度はアッシー君、いつ連れて行ってくれる?
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 この木 何の木

2020-07-14 00:54:52 | シニア
         


最近は線状降水帯によっては、全国に水害の被害が起こっている。
ダム湖に行ったならば、この影響で水嵩が増して、ダムからの放流水も半端じゃないと思っていたが、さにあらん、この湖はいつもと変わっていなかった。
釣り竿を垂れている人も三々五々と見える。
水位も、たいした事が無い。キャンプのテントも張られていて休日を楽しんでいる人が多くいる。     

こんな木の花を見た。

         

ダム湖の周辺にたくさんある。
花合歓とこの花と、散歩道の至る場所で、出会った。

 
    

この木何の木気になる木?
帰ってパソコンで調べる。
橡の木の花?マロニエ(西洋栃の木)?
パソコンの写真と葉の型が少し違うが。花は全く良く似ている。
葉はどちかと言うとマロニエの葉のようだ。大きく平べったい。

見上げるような大木もあれば、散歩道の眼下、ダム湖から根を張ったようなのもある。
橡の木、栃の木としておこう。花も同じと言っても過言ではないような?


     ★     仰ぎ見る樹齢いくばくぞ栃の花    杉田久女

     ★     栃咲くやまぬかれ難き女の身     石田波郷

     ★     栃の花きつと最後の夕日さす    飯島晴子

歳時記の例句にも羅列されている。
なぜか激しい女性が想像をされる。上記の二句は。


高松市でコロナの感染者が二名。

わずか二日前の、ダム湖の散策の時との気持ちの変化。
又、緊張感の続く日常となるのか?
梅雨籠り、コロナ籠り、、、、ああ嫌だ!


     🍃     梅雨籠誰彼に贈るマスク縫ふ

     🍃     橡の花見し日だんだん遠ざかる

     🍃     杖無くて歩む幸せ合歓咲けり


     
 
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   合歓の花

2020-07-13 09:40:23 | シニア
          

合歓の花にはいつも心が癒される。
昨日のダム湖の畔。
合歓の花が行く先々にあった。
数えきれぬほど慎ちゃんと来た散歩道だが、こんなに合歓の木がたくさんあった
とは気付かなかった。


    

夫の父祖のお墓詣りに行く街道。
阿波と讃岐をつなぐこの道このを私はひそかに合歓の花街道と呼んでいる。
今頃、ここを通ると、片側は山で片側は渓の道沿いに合歓の花が咲いている。何キロか続いている。
以前は合歓の花と名付けられた喫茶店もあったが、いつの間にか店は閉じられた。

      🎐     合歓の咲く峠くだれば母がりに


合歓の花からはいつも美智子さまの「ねむの木の子守唄」を想い出しては口ずさむ。
美智子さまのご実家に咲いていた合歓の木を想い出してお作りになった歌詞らしい。

さーやに唄って聞かせたであろうと想像をしたりもして。

            
先だってのZOOM句会で合歓の句が出ていた。

     ⛵    島ぢゆうをそめて花ねむ楸邨忌    梅子 

友人出かけた隠岐島での句らしい。
良い句だと思ったがその時は 楸邨忌 が理解できなかった。
後から考えれば

     🌊   隠岐やいま木の芽をかこむ怒涛かな    楸邨

句会では咄嗟にこの句を思いつかなかった。
しかし先生は話題に挙げていた。
いいな~。落ち着いて師の言葉を冷静に聞くことができたら、、、関東に住んで句会にいつでも参加をできた人達がまことに羨ましい。

特選にならなかったのは、島だけでは 隠岐 が普通では浮かばないかも。
しかし良い句に接することができた。

     🎐    放水の風うむダム湖合歓の花

     🎐    こもり唄花合歓ゆする風やさし


      


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  漆の花

2020-07-12 20:55:41 | 俳句
           

ダム湖の畔を散策中。
眼下にダムを見ながら歩いていて、白い花を見つけた。
何度か目にした花であったが、さて何の花?
帰って、歳時記を調べると「漆の花」だと。

     ★    花漆こまごまと咲き日にけぶる    上村占魚

     ★    迷ひ来し森の深さに漆咲く     阿部ヒロ

漆と知らず近づくと漆かぶれになったかも。

       
 
ダム湖の散策道にはこのような森もある。植林をされた森と思う。木は等間隔で並んでいる。
慎ちゃんは、首輪を外して放してやると、この森に駆け込んでしばらく飛び飛びをしながら走っていた思い出がある。

      

栗が青い実を付けている。
普通だと今は未だ栗の花の時期だ。
青い栗の毬がここでは秋の到来を告げている。

栗の花は良く匂う。饐えたような噎せたような人間の生の息づかいを感じる匂いである。
毛虫のような、もくもくとした15センチもあるような房の花だ。
この花は見慣れて、いて、良く知っている。

      ★     栗咲く香血を喀く前もその後も    石田波郷

半年ぶりだろうか?一年ぶりだろうか? 季語の宝庫のようなダム湖畔の散策。

心が洗われた。
今住んでいるマンションからだと一時間では行けない。

又アッシー君に連れて行ってもらわなくては (◎_◎;)

          
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