Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安かろう、悪かろう

2007-02-24 09:11:00 | インポート
お早うございます。2007=平成19年2月最後の土曜日。天気晴れ。明日日曜も続く様です。お出かけの各位も多い事でしょう。

所で先週の事ですが、長野県よりのスキー旅行の貸切バスが大阪市内にて事故を起こし、若い添乗の方が落命され、乗客乗員全員が負傷する遺憾な事態となりました。
まずは犠牲の方のご冥福をお祈りし、この事に少し触れたく思います。

事故車のドライバーはスキー・シーズンと言う時節柄と今世紀に入ってからの規制緩和に伴うバス事業者の競争激化により過重勤務が続き、事故当時居眠り運転に陥っていた可能性が強まっています。法令上必要な交代要員も事故当時は乗っておらず、安全面への配慮の欠如が当然問題とされる事でしょう。ただ、事は簡単ではない様です。

今朝の報道番組にても取り上げられていましたが、最近多い格安の国内旅行設定の背後には、どうも旅行業者の要求から来る貸切バス運賃の大幅な値下げ競争がある様です。この事がバス事業者の利益を圧迫し、本来必要な要員の確保をも難しくしている側面がある由です。

今世紀に入ってからの新規事業参入に関する規制緩和もあって、貸切バス運賃は数年前のほぼ2/3に低下、そこへ近年の燃料費高騰なども加わって、バス事業者は乗務員の人件費を抑えざるを得ない。勢いそれは乗務員の過重労働に繋がり、今回の様な事故を誘発すると言う良からぬ連鎖へと結びついている様であります。

その事は物資輸送を担うトラックも同じ事。後を絶たない主要道での重大事故も、背後には同様の事情がある事と思います。
安い運賃にて輸送を引き受ける業者は、やはりどこかで無理をしている所がある様に見受けられます。
JAF=日本自動車連盟の会報にも、登録に不正のある不審なトラックが走る実態の記事が載っていましたが、それもこれも業界の競争激化が一因と思われます。
経済学者、内橋克人さんが仰っていた様に、規制緩和とは決して良い事ずくめではないのですね。

海外を含め、格安の旅行プランを考える時には我々は、この様な万一の場合の安全をも考慮に入れるべきと、強く思っている所です。*(バス)*

コメント
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