
同志国たる オーストラリア海軍次期艦艇の一候補に挙がっているとされる海自艦「のしろ」が同国を訪問中の様だ。
同艦の最新技術や 少ない人員で運用できるシステムの紹介などが目的とされるが、できるだけ豪側の深い理解が得られる様、関係各位の尽力を望みたい。
競合のドイツ国は ご存知世界的技術大国にして手強く、我国には経験浅い海外との艦船共同開発にとり大きな壁となるかもだ。
又、我国内にも左派野党を先頭に 武器輸出拡大に繋がるなどとして執拗な反対の動きもある様だが、自衛隊の対外的動きは世界レベルでは抑制的。同盟国や同志国とも、我国の命運にも関わる アジア太平洋地域の平和と安定の為に留まる範囲だろう。それさえも認められないと言うなら、現憲法も認める「国籍離脱の自由」の行使でも考えれば良いのだ。
本題です。今月下旬、かつて大東亜戦争こと太平洋戦争に際し 屈指の激戦地とされる硫黄島(いおうとう) にての戦没者慰霊式典が持たれる予定の様だが、石破総理も出席の見込みとか。一国の総理が、我国の歴史の為落命された戦没各位の慰霊式典に出られるのは当然と心得るが、報道メディアの取り上げは違和感のあるものだ。以下 その内の一、共同通信ネット記事を引用して、みて参ろうと思う。
「首相、3/29に硫黄島訪問へ 日米合同慰霊式、異例の出席」
石破 茂首相は、太平洋戦争末期に激戦地となった 硫黄島(東京都小笠原村) を 3/29に訪問する方向で調整に入った。同日に 硫黄島で開かれる戦没者の日米合同慰霊式に出席する。
政府関係者によると、日米合同慰霊式への首相出席は異例だ。首相はかねて、太平洋戦争の検証に取り組む必要性を主張。戦後 80年の節目に 強固な同盟関係を内外に示す狙いもある。複数の関係者が 3/12、明らかにした。
現職首相の硫黄島訪問は 2013=平成 25年の (故)安倍晋三氏以来。安倍氏は、戦死した日本兵の遺骨収集作業を視察した。過去には 菅 直人(かん・なおと)、小泉純一郎両氏も在任中に硫黄島を訪れた。慰霊式には 今月下旬にも日本で会談する予定の 中谷 元(なかたに・げん)防衛相と へグセス米国防長官の出席も検討されている。
太平洋戦争を巡り、首相は 3/9の自民党大会で「もう一度 歴史を謙虚に学び、日本の平和は尊い犠牲の上にあることに思いをいたしたい」と強調。3/10の 東京大空襲の法要にメッセージを寄せ「悲惨な戦争の記憶と教訓を胸に刻み、世代を超えて継承しなければならない」と訴えた。(引用ここまで)
先の大戦振り返りに際し 総理の主張は一面ではその通りだが、もう一面においての 我国の軌跡が全て悪というのはどうかとの検証も必要と、拙者などは思う。その上で、全ての戦没及び戦災犠牲各位への たゆまぬ弔意を表し続ける事が大切と心得る者だ。石破総理は、個人的にはキリスト教徒との話も聞く。そこから、むしろ米側要人各位とも理解し合える可能性もありはしないか。
もう一つ、硫黄島戦没者慰霊行事への現職総理出席が「異例」である事の取り上げが過剰ではないだろうか。むしろ当然の心得であり、我々国民は冷静に見守り、弔意を共有すれば良いのではないか。こういう取り上げは 共同に留まらず他のメディアでも散見され、決して真に受けられるものではない事を申し上げておきたい。
詳しい所は末尾リンクの関連記事に譲る所もあるが、健全でバランスの取れた戦史回顧と平和祈念を心がけたいもの。又 硫黄島の元島民帰還への強い希望も、基本是非叶えたいものだ。戦後はずっと海上自衛隊管理地として 基地整備などが行われた事情も分からぬではないが、できる限り元島民各位に 島に戻れない事情を誠実に説明開示し、可能性があるなら帰島を視野に入れての最大限の配慮を願っても良い様に思うが。
今回画像も振り返り恐縮。昨秋 硫黄島も属する太平洋に繋がる 浜名湖畔を西日本へ向かう JR東海道本線・下り貨物便の様子をもう一度。以下に 関連記事をリンク致します。「現代ビジネス 2/24付」